風疹と聞くと妊婦さんが気をつけないといけない病気…そんな風に思っている人って多いのではないでしょうか?
でも風疹は男性こそ、妊婦の夫こそ注意しなければならないものなんです!
もっと言うと未婚の男性や、「いずれは子供を…」と考えている世の男性たちにも聞いてほしい誰もが風疹抗体検査を受けるべき理由を詳しく解説していきます。
風疹の危険から妊婦さんや赤ちゃんを守るのはアナタの意識と行動ですよ!
【看護師が教える】男性こそ危険!妊婦の夫の風疹リスク&今すぐ抗体検査へ行くべき理由
1.【20代後半~50代男性】注目!風疹に気を付けてほしいのは夫。
妻のせいにするなんてもってのほか!
風疹に気を付けなければいけないのは妊婦や女性だけではないんです。
実は働き盛りの成人男性の中には風疹抗体を持っていない人が多く、これがかなり危険!
そんな夫(男性)にも風疹抗体の必要性を理解し、妊婦さんを守ってほしいのです。
■風疹抗体は夫(男性)も絶対必須!
風疹は子供がかかるイメージがあったり、妊婦さんが気をつけないといけない病気のイメージだったり…そんな風に考えている人は大間違い。
成人男性は風疹抗体を持っていない人が多く、風疹にかかるリスクは非常に高いのです。もちろん、妻が妊娠しているなら風疹抗体は絶対必須。
いずれは子供を…と考えている妊娠準備段階でも必要となってきますし、夫だけじゃなく妊婦と同居している家族も対象となりますのでご注意を。
もっと言うと結婚してなくても妊娠希望してなくても、風疹抗体が無いなら予防接種を受けてるべきなのです!
■大人の風疹が流行している
平成24年~25年にかけて風疹が大流行したのをご存知でしょうか?
20代~40代の男性を中心に大人の風疹が広がってしまったんです。
大人の風疹が流行ってしまった背景として、風疹予防接種をしている人と、していない人が年代によって違うことが挙げられます。風疹は学校での集団予防接種によってスタートされましたが、これまで何度か風疹予防接種制度が変更されてきました。
その中で予防接種を受けられなかった人や受けてこなかった人が存在してしまい、その風疹抗体のない子供たちが大人(20代以上)になり、大人の風疹が流行る事態に…。
昨年(2018年)の夏頃の結構騒がれていたのは記憶に新しいはず。
■妊婦の夫世代が特にハイリスク!
このように、集団予防接種を受けてこなかった子供たちが大人になり、風疹が流行してしまったわけですが、それが一体どういう年代かというと、妊娠出産年齢の夫世代に当たる人たちなんです。しかも男性!
風疹の予防接種受けてこなかったであろうハイリスクの男性は下記の通り。
・昭和54年4月2日生まれ~平成2年4月1日生まれの男性
(→定期摂取1回どこかであったはずだが、個別接種なので接種率は高くない)
・それ以上前に生まれた男性
(→定期摂取の機会なし)
つまり、現在20代後半~50代の男性たちは風疹抗体がなく、特に危険!
風疹抗体がないかもしれないのに、働き盛りでたくさんの人間と接触する機会も多く、感染拡大のリスクも高まっているんです!
■妊娠発覚してからでも遅くない!
すでに妊娠が発覚してたら手遅れ…?と思った人はいませんか?
もちろん早いことに越したことはありませんが、妊娠発覚後でも今すぐに風疹抗体検査を受け、風疹の予防接種を受けましょう!
妊娠希望段階、妊娠発覚、妊娠中でも、男性は風疹抗体検査を受けることが可能です。
2. 夫(男性)こそ注意すべき風疹罹患のリスクとは

夫が風疹にかかってしまうと一体どんなリスクがあるんでしょう?
結婚しようがしまいが、妊娠してなかろうが世の全男性たちにも風疹のリスクについて知っておいてください。
妊婦さんを守るのは世の男性たちなんですよ!
■影響は自分だけではない!
まず言いたいのは、風疹をインフルエンザか何かと勘違いしてはいけません。
風疹は自分がかかるだけ、治ればもう大丈夫では終わりません。妻に感染する恐れがあり、妻に感染するということはつまりお腹の中の赤ちゃん(胎児)にも悪影響が出るかもしれないということ。
風疹は母体を通じて風疹ウイルスに感染すると「先天性風疹症候群」になり、様々な障害を持つ子供が生まれる可能性があるんです。
「先天性風疹症候群」についてはあとで詳しく解説しますね!
大切な人を守るためには風疹抗体検査・予防接種が必須であるということが分かっていただけたかと思います。
■どこかの妊婦さんへの影響もある!
そして、この世の中に妊婦さんは奥様だけではありません。電車に乗っている時、街で歩いている時…近くにいるのは妊婦さんかもしれませんよね。
そんな風疹抗体がない成人男性が多い中で、誰かがもし一人でも風疹にかかってしまったらどうでしょう?
風疹が蔓延してしまいますし、妊婦さんにとって脅威でしかありません。
たとえ未婚や、妊娠希望しているいないに関係なく、通勤途中や街中、職場…たくさんの人間と接することが多い男性たちに特に気を付けてほしいんです。
ちなみに、感染場所として最も多いのは【職場】だと言われています。
職場で一人でも風疹感染者がいれば、妊婦さんが安心して働くことができませんよね?
それに、たとえば同じ駅を利用するどこかの妊婦さんに感染する危険性だってゼロではないはず…。
風疹の感染経路は飛沫感染と接触感染であり、せき、くしゃみ、会話だけでも感染します。
感染力は強く、潜伏期間も平均16~18日と長いため症状が出てからでは手遅れになることは言うまでもありませんよね。
また、自覚症状がなくても感染ウイルスを保因している場合もあり、気づかないうちに周囲に感染を広げてしまう危険もあるんです。
■今すぐに風疹抗体受けるべき理由
「風疹抗体があるかないか分からないし、仕事忙しいし…」
そんな風に思っている男性がいるのかもしれませんが、「いいからとりあえず早く風疹抗体検査を受けて!!」と言いたい。(笑)
風疹抗体があればノープロブレムですし、抗体がなければ予防接種をすることで風疹は予防できます!
20人に1人は1回予防接種しても抗体ができない関係で再度予防接種することになる人もいるので、受けるなら早めの方がいいんです。
風疹抗体検査自体はすぐに終わるし(実質10分くらい?)、無料で受けられるのでかなり負担も少ないはず。
必要性を理解して、手遅れになる前に適切な対処をしてくださいね!
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ただでさえ重病の風疹、妊婦が感染するとさらに大変なことに…
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