リラクゼーションに欠かせないマッサージ。最近では激安店も増え、スマホで簡単に予約できたり、オシャレなサロン風だったりと選択肢も増えました。いっぽうで問題になっているのが、マッサージが痛い! というもの。
そもそもなぜマッサージで体が痛くなるのでしょう? その原因と対策をレクチャーします。
「マッサージが痛い」原因は老廃物だけじゃない。痛いマッサージの危険性とは?
1. マッサージが痛くなる原因とは?「痛いマッサージ=効果がある」はウソ!

マッサージを受けて体が痛くなると「効いている」と勘違いしてしまいそうですが、痛けりゃいいというものではありません。
まずはマッサージで体が痛くなる原因からご紹介します。
◆ 【マッサージが痛い原因】①: 老廃物が溜まっている
全身の細胞が、酸素や栄養を得てエネルギーを作り出すと、その結果として老廃物が生まれます。
この老廃物を細胞から受け取るのが、静脈と全身を流れるリンパ管。リンパ管は別名「体の下水道」とも呼ばれています。
老廃物がたまりすぎると、このリンパ管や血液の流れが悪くなってしまうため、マッサージによってつまりを流そうとすることで「痛み」を覚えます。
とくに、脇の下や鼠径部など、全身にはいくつかリンパ管が集合しているリンパ節があり、ここは道路のジャンクションのごとく渋滞が起こりやすい場所。
ここをぐりぐりされると「痛い!」となるのは、老廃物が渋滞を起こしているからです。
◆ 【マッサージが痛い原因】②: 筋肉の緊張
筋肉が緊張していると固くなってしまうので、マッサージによる外的刺激を「痛い」と感じてしまうことも。
ただし、コリは正しく刺激すればその圧によってほぐされますので、「痛い」というより「痛気持ちいい」と感じられるでしょう。これ、正解!
◆ 【マッサージが痛い原因】③: 自分でも気づいていないケガがある
知らない間にスジを傷めていると、マッサージが痛く感じられるでしょう。
また、ケガによって炎症を起こしていると、その炎症が悪化するので当然痛みを発生します。
マッサージを受けるときはケガをしていないか確認し、その場所は触らないようにしてもらいましょう。
◆ 【マッサージが痛い原因】④: マッサージ師の技術不足
マッサージ師にはあん摩マッサージ指圧師や柔道整復師といった国家資格がありますが、街のマッサージ店で実際に施術をするマッサージ師の多くは、この資格を持っていません。中には3日程度の研修でマッサージ師として働いている例もあり、技術力の個人差が激しいのが特徴。
とにかく力任せに押したり揉んだりされると、「痛い痛い痛い痛い!」となることも。
筋膜や筋繊維が傷つけば、揉み返しの原因にもなります。
◆ 【マッサージが痛い原因】⑤: わざと痛くしている…
残念ながら、こうした店の存在も否定できません。
あえて痛みを強くすることで「あなたの体はこんなに悪くなっている」と脅し文句をかけて、何度も通わせるようとするのです。
そもそも、激しい痛みは交感神経を刺激するので、ちっともリラックスにならず、かえって体を疲れさせることに。
お金を払って痛い思い&疲れを手に入れるなんて、どんな罰ゲームなんでしょう!
◎ 痛いマッサージ=必ずしも効果があるわけではない
痛いマッサージはそれだけ老廃物を多く流し、体を健康にしてくれるような気がしますが、実際はさにあらず。
あまりに強い圧をかけると、体はその刺激から身を守ろうとして、筋肉を固くしてしまうのです。すると、結局深部のコリがほぐれないばかりか、筋膜や筋繊維が壊れてしまい「揉み返し」を起こすことも…。
痛さと効果は必ずしも比例しませんよー!
マッサージ後も痛みが長引くようなら要注意!!▽
痛みがひどい場合の対処法は次ページでレクチャー!
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