歴史と伝統文化を愛する街、京都。
その伝統の1つ「舞妓さん」は、京都の街を代表する存在でもあります。
ただ、舞妓さんは気軽に呼べるほどお安く済まないことも事実。
「せめて料金設定だけでもわかれば呼べるのに…」なんて思った人もいるのではないでしょうか?今回はそんなお茶屋遊びに必要な料金や、お茶屋遊びから見る京都の文化を紹介します。
お茶屋遊びにかかる料金はいくら?知っておきたい京都の粋と文化
1. 京都でのお茶屋遊びにかかる金額

お茶屋遊びには、以下の3つを用意する必要があります。
① お花代
② 飲食代
③ 宴会お立替代(ご祝儀)
しかし、原則としてお茶屋遊びには、定価がありません。どのお店もその場で金額が決まります。今回は、舞妓さん・芸妓さんを1人呼んだ時の金額の相場から、いくらかかるのか算出してみました。
① お花代
お花代とは、舞妓さん・芸妓さんに対して支払うお金です。
相場は30,000~50,000円とされています。常連さんは安く、一見さんなど関わりが浅い方は50,000円近く渡すことが多いです。
また、舞妓さんが言う「お花つけておくれやす」は料金の支払いを促す言葉なのだそう。
丁寧な言葉で包み、代金の請求もやわらかく伝えるところも京都の文化ならでは。
② お食事代
お茶屋遊びは、食事をしながら舞妓さんと楽しむのが基本です。
この場合、食べたり飲んだりした量で変わりますが、およそ15,000円~20,000円と考えておいて良いでしょう。
③ 宴会お立替代(ご祝儀)
宴会お立替とは、舞妓さん芸妓さんに踊りを披露して貰ったときに、感謝を込めて支払うお金のことです。
およそ10,000~20,000円が相場とされています。
また、人によっては加えチップ(およそ20,000円ほど)を支払う方も多いそうです。
以上より、1回の利用にで約10万円は必要となると考えておいた方が良いでしょう。
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2. そもそもお茶屋遊びとは?

舞妓さんと遊べるイベントとして有名な「お茶屋遊び」ですが、そもそもお茶屋遊びとはどういったものなのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
◆ お茶屋遊び(お座敷遊び)とは
お茶屋遊びは、京都で舞妓さんと遊ぶことを指し、別名お座敷遊びとも呼ばれています。
京都ならではの料理やお酒を楽しみながら、舞妓さんの芸を見たり一緒にゲームをするなど楽めるほか、談笑したり写真撮影も可能です。
基本的には時間制となっており、2時間お座敷に滞在して、伝統芸能を用いた「おもてなし」をしてくれます。
◆ 伝統芸能とお座敷遊びを楽しむ
舞妓さんは京都の伝統芸能を日々学び、芸妓さんになるべく修行を積んでいます。
そんな彼女たちから、京都の伝統を学べることも、お茶屋遊びの魅力です。
何といっても舞妓さんが直々に披露してくれる伝統芸能の「京舞」。
伝統音楽と共に舞う姿は美しく、女性の奥ゆかしさや凛々しさを表現する姿には日本古来の風情を感じられます。踊りの最中は、食事や飲み物を取ることを控え、じっくり鑑賞するのがマナーとされています。
そして、舞妓さんと一緒に楽しめるといえばお座敷遊び。
有名な野球拳をはじめ、金毘羅船々(こんぴらふねふね)やとらとら、陣取りなど、舞妓さん・芸妓さんと一緒にわいわいと遊べます。ゲームに負けるとお酒を飲むという罰ゲームもあって、勝った場合は舞妓さんからお褒めの言葉もいただけるとか!
人と人とが面と向かってゲームで遊ぶ…というのは最近ではなかなか珍しい光景になってしまいました。しかし、お茶屋遊びには、伝統芸能の趣を堪能できたり、その場ならではの空気を楽しめたりするという他にはない魅力があります。
◆ 基本は一見さんお断り
京都には“一見さんお断り”という文化があります。人と人との付き合い、そして京都文化を重んじる舞妓さんたちですから、基本的に初見のお客様はお断りされてしまいます。
お茶屋遊びに行くためには、古くからの常連さんとの同伴から始めるのがベターです。
常連さんの紹介または同伴を重ねることで、1人で来店できるようになります。
ただ、最近では一見さんでもお茶や遊びが体験できる店も増えてきたため、より身近にお茶屋遊びを楽しむことができるのです。
次のページでは、京都のお茶屋遊びが体験できるお店を紹介!
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