モテないけど、男子を観察するのは好き。な著述家が、2019年のモテ男子を勝手に大予想。周りを気にしない王子様風のホスト系に、新キャラ登場でモテ市場は大混乱!?次にモテるのは自己中だけど遺伝子を残したい「養育費多め系」!?これを読めば2019年、モテへの道が開けること間違いなし!!
2019年のモテ男子を勝手に予想!今年は“養育費多め男子”が来るぞ!!絶対に来る!!
「今してみたいこと?片思い……かな。」ホスト系男子
去年は歌舞伎町のカリスマホストが、一段と話題を集めた年でした。中でも数々の名言がネットで話題になったのは、ローランドさんです。1ヶ月に6000万円を売り上げることもある超人気ホスト。ろくせんまん……すごい……。
(公式サイトのブログより)
ローランドさんは、「男は2種類、俺か俺以外か。」「女が俺に落ちてるんじゃない、俺様が上がってるの。」など、「俺」を至高とするブッ跳んだ発言がネットで話題に。バラエティ番組で見せる1泊40万円のホテル生活や、高級車を一括購入など、「映える」成金スタイルも、「見ていて気持ちがいい」と大人気です。
昨年、ZOZOの前澤社長が月への旅行計画を表明したとき、Twitterですかさず「月に自分が出向こうとしてる時点で月に負けてない?俺様クラスになると逆に月を来日させる方向で考えてるからね」と発言したのもバズりました。
私はこの『東京グラフィティ』という雑誌が昔から好きなのですが、ローランドさんが表紙を飾ったときは嬉しくなりました。若者の最新トレンドを追いかける雑誌なので、その表紙になるってやっぱり最先端なんですね。ちなみに彼にはオフィシャルサイトもあるのですが、キャバ嬢やホストで公式サイトができると、頭一つ飛び抜けた感があります。歌舞伎町のキャバクラ「45(フォーティーファイブ)」の人気カリスマキャバ嬢、愛沢えみりさんもそうですが(もう少しで引退してしまうんですけどね泣)、人気が出てバックに大人が付き始めると、公式サイトができます。
一定の需要が見込めるホスト系
カリスマホストはいつの時代も、流行を反映したライフスタイルを体現しているものです。なぜなら彼らはお金がある。お金があるので、自分の欲しいものを欲しいだけ買います。彼らが欲しいものは、彼らが「『みんなが欲しいと思っている』と認識している」ものですから、ホストやキャバ嬢を見ていると何となく流行が見えてくるんですよ。
少なくとも、彼らが好むデザインを薄めたようなファッションが流行ることは多いです。スポーツテイストやビッグシルエット、K-POPアイドルをマネた韓流ファッションも、お水の男女にはいち早く広まっていました。
ホスト系男子は、女子の間で一定の需要があります。明るい髪色に前髪を流したヘアスタイル、カラコン、クロムハーツのネックレスなど、いかにもホスト風の外見を好む女子っているんですよ。特にハロプロなどのアイドル好きな女子に、この傾向が強いです。アイドルヲタ女子にモテたい諸君は、ホストの服装を参考にして損はないと思います。
もうひとつ、ローランドさんのようなホスト系男子がモテる大きな理由は、SNSに振り回されないところです。常にひと目を気にし、SNSでどう思われるか気にしなくちゃいけない時代に、「俺自身がインスタ映えするから場所とか別に気にしない」と言えるダイヤモンドメンタル。不安な時代だからこそ、彼の唯我独尊ぶりが、ひときわ輝いて見えるのだと思います。
唯我独尊男子、2019年はさらにモテることでしょう。
結婚は1回だけ、でも養育費は6人分払っている
唯我独尊系。これがひとつキーワードで上がってきました。世の女性たちの心中を勝手に想像してみると、やっぱり優しすぎる男子って魅力に欠ける部分があるのかもしれません。優しいのは大歓迎ですが、滅私奉公な優しさはただの媚びですからね……ちょっと自己中な男性の方が、女性にモテたりします。その最たるものが、「養育費多め系」です。
今、25歳以上の女性に大人気なのがこのタイプ。女性に子を産んでもらい、養育費を惜しみなく払い続ける男子のことです。「そんなヤツいるのかよ」と思われたあなた、いるのです。これ、外見はほとんど関係ありません。ホスト系は年齢とともにモテなくなっていきますが、こっちはまた別の魅力と努力でモテるんですね。
最近、私の知人がシングルマザーになりました。彼女のお相手は起業家。出会った当初から「結婚はできないけど、シングルマザーになってほしい」と言われたそうです。「お金は絶対に払うから、俺の遺伝子を残してくれ」と。いやいやそんな話、ありますかね……!? 自己中にもほどがありますよ。
知人も最初は、「毎月50万もらっても、シングルマザーになるなんて嫌だった」といいますが、今では「自分の親に孫を独占させてあげられるし、子どもはお父さんと自由に面会してるし、何不自由なく暮らせて感謝してます」。
彼からは毎月50万円の養育費をもらっているそうです。お相手の起業家は他にも、5人の女性と子をなしており、毎月の養育費は合計400万円(!)。そんな話あるわけない。と思いましたが、先日また別の投資家男性に話を聞いたところ、「俺、結婚したことないけど、子どもが3人いるんだ」と豪語するではありませんか。
「結婚はしたくない。色々縛られたくないからね。でも、俺って頭いいじゃん?だから自分の遺伝子は残したい。税金と養育費だけは、めっちゃ払ってます(笑)」(養育費多め男子、Aさん)
先日公表された、NHKの「『日本人の意識』調査(2018)」によると、結婚について「必ずしもする必要はない」と考える人が過去最高の68%を記録しました。
特に若年層では、結婚しなくてもいいと考える人が多数派。しかし子どもについては、「一応ほしい」という男子がまだまだ多いようです。特に仕事を一生懸命やってきた男子の中には、「仕事のやりがいは分かった。今度は、自分が生きてきた証として自分の遺伝子を残したい!!」という情熱が芽生える人もいるのでしょう。そこで、結婚はしないけど、子どもは作る「養育費多め系」になるんです。
彼らは「子どもが何人いて、養育費にいくら支払っている」というのを、とっても楽しそうに話します。ちょっと自慢している風もありますね。そういえば実業家のホリ○モンは、別れた奥さんとの間に子どもがいるとか。結婚願望はなさそうです。女優との交際や「1億円プレゼント企画」などでSNSを騒がせているZOZOの前澤社長も、独身ですが、子どもが3人いるという噂がありますね。養育費多め系です。サラリーマンというよりは会社を作る側の人に多いですよね。
あなたたちみたいな男子、これから増えるんじゃないですか?
「え、俺たちが『養育費多め系』!? それ良いね!!(笑)これから流行るよ!!」と、某投資家男子は笑っておられました。ホスト系とはまた違うタイプですが、いずれも自分中心に世界を回しつつ、女性へのサービス精神を忘れないという点が似ているなぁ、と思います。というわけで2019年も引き続き、モテる男性を観察していきたいと思います。
北条かや
同志社大学社会学部、京都大学大学院文学研究科修士課程修了後、民間企業勤務を経て、
『キャバ嬢の社会学』(2014年・星海社新書)を刊行。
『整形した女は幸せになっているのか』(2015年5月26日・星海社新書)
『本当は結婚したくないのだ症候群』(2016年1月28日・青春出版社)
『インターネットで死ぬということ』 (2017年4月16日・イースト・プレス )
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