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【ニュー男子】夢の現場



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ときどき印象的な夢を見ることがある。今朝の夢がそれだった。
数年会っていないカメラマンの友人が出てきたのだけど、
彼と夢の中で、現実には1度もたぶんしたことがない、手をつないでタクシーに乗っていた。
その手の感触をまったく覚えていないのは夢だからしかたないとして、なんだかとても彼と会いたくなった我が月曜の朝。

夢の中で彼は、ファッションの撮影を控えていてその準備をしていた。
その準備というのが当日に着ていく洋服を決めるというもの。
「その日に着ていくものが決まるとうまくいくんだよね」と聞いてもいないことを彼は答えていた。
ぼくは、なるほど! となり、夢の中でこの話をニュー男子に書こう、と思った。
そんなことは、ニュー男子をはじめて以来初めてのこと。
目下のぼくの心身にはこのニュー男子のウエイトが大きいのかもしれず、そのことがちょっと嬉しい。


さて、夢の中で「この話を書こう」と考えたポイントとしては洋服選びのこと。
実際はわからないけれど、ファッションの撮影をするにあたり、
その世界観を1枚の写真におさめるカメラマンが、自身の装いにそれを反映させて臨むということが、ぼくには腑に落ちたのである。

その昔、雑誌で、旬の花と若手俳優をコラボレーションさせるという不定期連載を数年にわたり担当したことがあった。
最初はヘルプ的に入り、できあがった”花”チームにおいて、自分の仕事は何かをゆっくり探っていくという珍しい現場だった。
もちろんインタビューという役目はあったのだけど、グラビアページでのその企画においてメインはあくまでも写真。
お話はどこか添え物的な印象がぬぐえず、メインのビジュアル作りの役に立てないことがすこしうしろめたかった。

撮影はアバウト2時間。スタジオには生花がドーンと用意され、俳優さんがやってくる数時間前から設営がはじまる。
時間もお金もふんだんにかけた豪華な現場であった。
ある日、そのようにエネルギーを注ぎ出来上がった”世界”の撮影時に、ノリの良い有線みたいな音が流れているのが気になった。
もったいない、と思った。せっかくここまでやっているのだから、音もその世界観に寄せた方がすてきなんじゃないか。
そうして、ある時から、打ち合わせ時に共有したイメージをもとに選曲し1枚のディスクをつくり、撮影時に流すようになった。
インタビュー&DJという謎の立ち位置となった。
その時に、「仕事ってこんな風に生まれるのかもしれないな」と思ったことをよく覚えている。

結局、その場において音楽がどのように作用したのかはわからない。
意味があったのか、超絶自己満足だったのかは不明。
誰にも頼まれていないその謎業務のために、最後のほうはわざわざ自腹でCDを購入したりしていた自分がおかしい。
でも、その世界観ならこういう音楽でしょ! ってな生意気なことが思い浮かぶようになっていたのだからいたしかたなし。

数年前、超売れっ子カメラマン、レスリー・キーさんのドキュメント番組を見ていたら、彼が担当する「ライザップ」のスチール&ムービーの撮影現場に、DJが入っていた。
そのDJは、ぼくのような素人ではなく、おそらくその行為のために呼ばれ、ギャラが発生しているプロのDJ。
ああ、やっぱりそういう仕事って存在するんだな、と不思議な感慨を覚えてしまった。
「仕事」と聞くとどこか固定的なイメージがわくのだけど、実情は、その行為の線引きがとてもあいまいなものなのだと思う。
どこまでも深められるし、あるいは細分化もできる。

話を夢に戻しますと、今、ぼくはその友人にとても会いたくなっている。
新幹線で数時間のところに暮らす彼に、彼の住む街で会いたいなあ、なんて布団の中で想像をふくらませていた。
生きているってありがたい。
亡くなった人が夢に出てきて会いたさがつのるという経験はないのだけど、
夢の中で父が死に、死んでしまってから「父ともっと話がしたかった!!」 と泣きながら強烈な後悔に襲われたことがある。
その時に、そう思った。「生きているってありがたい」。
生きているかぎり、会えるチャンスはある。
死んでしまったらもう会うことはできない。手をにぎりあうこともできない。

しかし、疎遠になっている友だちに連絡するタイミングってむつかしい。
ひょっとすると、そんな関係性のために年賀状やら暑中見舞いやらがあるのかもしれない。
ハガキや手紙って、一方的なところがすごくよいな、とよく思う。
「既読」かどうかもわからないし、ぼくの中では返事のあることが前提ではない。

夢にあらわれた友人ともなかなかの疎遠ぶりで、こういう時は手紙なんだけど、残念なことに彼の住所をぼくは知らない。
本人にメールとかで聞くことはできなくないのだけど、それはなんか違うんだよな。
はてさて、この気持ちをどうしましょう。
これを読んでいたら最高だけど、読んでないだろうなー。
ということで、ひとまず念をおくろうと思う私なのでありました(成果がありましたらご報告します!)。

 



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