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人気俳優から通販王&ガス利権まで…保阪尚希さんの「保阪流」生き様を拝聴!【後編】



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人気俳優から通販王&ガス利権まで…保阪尚希さんの「保阪流」生き様を拝聴!【後編】
90年代、トレンディ俳優として活躍した保阪尚希さん。子供時代の憧れの人はいま、通販ブランド『保阪流』で10億円を売り上げる通販王として名を馳せるだけでなく、イランで5千億円ものガス利権を手にしたとも報じられています。その類まれなるビジネスセンスと、色褪せない男っぷりの秘訣を伺うべく対談させていただきました! 色気あるバリトンボイスが発する迷いのない言葉は名言の嵐。ワキ汗止まらなかったです!

前編はコチラから! 人気俳優から通販王&ガス利権まで…保阪尚希さんの「保阪流」生き様を拝聴!【前編】

人気俳優から通販王&ガス利権まで…保阪尚希さんの「保阪流」生き様を拝聴!【後編】

 

5. 保阪尚希の「保阪流」。トレーニング系グッズも登場!

新商品のストレッチハーツ

 

それまでの我々の仕事って、下世話な話、スポンサー、つまりCMを取りに行く仕事なんですよ。なぜなら利益率が一番高いから。
でもそのために、やりたいこともやれない生活を強制されるわけですよ。また、自分が出ている商品のトラブルは口にしちゃいけないということにも、ものすごいクエスチョンがついて、全部降板して自分で喋っていこう、ということになったんです。


——お金さえ稼げればいいということではないわけですね。


だって使い切れないし。でもここで大問題が起きて、たとえば「この炭酸水いいですよ」と言っても、「医者じゃないじゃん」「芸能人でしょ?」となって、伝わらないんですよ。そのために、いろんな資格をとりました。


——実行力がすごいです。


そして、自分の喋りたいテーマに沿った商品を作っていったんです。そのテーマが予防医学
ですから、食品や調理器具がまず中心でした。そこから、新しく展開したのが、この商品です。


——面白い形をしていますね。


骨格標本を見ると、骨の状態だったら、関節って全部プラプラじゃないですか。あの上に筋膜とか筋肉とか、筋がつくから固くなるんです。しかも、3年前に筋膜は全部つながっていて、ズルっと脱げるようなものだとわかったんです。これは、その固まった筋膜をとるグッズです。

 

つながっている筋膜にシワが寄ると痛みのトリガーポイントに

 

——どうやって使うんですか?


一番シンプルなのは座るだけ。ちょっと慣れてきたら足を上げてもらえば、腰痛に悩んでいた人も、前屈で手のひらが床にベタッとつくようになります。


——え、なんでですか(バカっぽい)?


普通、下半身の筋肉というのは下から上に伸びていくんですが、ちょうどお尻のえくぼのあたりにある梨状筋は横に走る筋肉なんです。そして、こいつが年齢とともに固くなりやすいので、お尻の交差点で交通渋滞が起きて、動かなくなる。


——そうなんですか!


これは腰骨の形で作っているので、座るだけで、固くなった梨状筋をほぐし、骨盤に固まった筋膜をはがしてくれる、といえばわかりやすいかな。


——うう、わかりやすい〜。


あとは上半身なら肩甲骨。ここは人間の骨のなかで一番動くので、人間の手は複雑な動きができるのですが、それが動かなくなるから痛くなるんですよ。四十肩、五十肩はほとんどこの肩甲骨がはりついてる。これは肩甲骨の形もしているので、剥がしていく。細かくいえばいろいろありますが、大きくいえばお尻と肩甲骨という加齢の2大ネックを簡単にとるための道具です。

 

6. 保阪尚希の「保阪流」。美ボディの原点はレースと富士山

 

——保阪さん自身、開発に至るまでにはいろいろなワークアウトを?


ずっとレースをやっていたので、車体を1キロ軽くするために周囲のスタッフがどれだけ苦労しているかと思ったときに、「太れないな」と思って、レース前だけはトレーニングをしていました。あとは、長い間富士山に登っていたので、そのために体を鍛えてはいました。


——富士山。それはまたなぜ…?


もともとはゴミなんですよ。静岡生まれなんで。富士山が世界遺産になれないのはゴミが理由と聞いて、登ってやろうと思ったのが20数年前のことです。


——まだ20代のときですね。


そう。しかも当時はインターネットもないから、Tシャツ短パンで。LEDもないので大きな懐中電灯と、雨ガッパと新聞紙、最低限の水だけ持って単独で入りました。おまけに須走口(1合目)から。当時の須走口は舗装もされていなくて、樹海から普通に入りました。


——普通は5合目まで車で行きます…。


樹海抜けたらぱっと視界が開けて、星がキレイで。人も歩いていないから「どうやって登ろうかな」みたいな。


——笑


それで、朝、頂上について。


——ついたんですか!


僕以外はおじさん二人ぐらいしかいませんでしたよ。新聞紙をぐるぐるまきにして、上から雨合羽を着ていたので「よく来たね」、みたいな。


——好奇心がすごい!


それから毎年誰かを道連れ。でもテレビなどでどんどん富士山登山企画も増えて、結局、1日で1万4千人もの人が登るようになって、4年ほど前にやめました。もう役目終わったなと。


——事務所をやめる時と同じですね!


そうですね。もういいでしょ、と。


——ちなみに、どんなトレーニングをしていたんですか?


昔は渋谷にある、芸能人やスポーツ選手御用達のプライベートジムに通ったりしました。15年ぐらい前かな? 当然みんなパキパキに体を作っていくのでトレーニング中に鏡を見ながらやっているのはいいんですが、ロッカー室でも素っ裸で鏡の前とかにいるんですよ。ちんこは隠せよ! と思って。ジムというより、ジムに来ている人が嫌いになりましたね。

——理由はそこなんですか(笑)。富士登山をやめた、現在は?


いまは、目的が生きることだから。内臓をどう、この「箱」のなかにとじこめておくか。その箱作りとして気を使っています。だから見た目とかはあまり気にしないんですね。


——でもそれが結果的に、外見的なかっこよさにもつながっているんですね。

8パックにもしましたけど、あれって体脂肪5〜6%ぐらいにして数日間水を抜けば、割れてくるんですよ。でも体にはよくないんです。
いまは、12〜16%の間を狙っているんですけど、糖分を取らないので、気をつけないとすぐ10%切っちゃうね。


——そういうものなんですね。

でも年取って10%ぐらいになるとシワが出たりコケたりするので、多少の体脂肪は必要なんですよ。


——めちゃくちゃ美肌です!


これでも1年半ブツブツでしたけどね。すべての人に治らないと言われた。でも絶対治ると思った。こういう性格なんで。


——…すごく説得力があります。


なにかをやり続けたら絶対に答えは出るんです。逃げたり、人のせいにしていたらダメ。でもそれが楽な生き方なんですよね。それをしないことがすごく大事だし、社会で生きるひととしてはそれが当然。

 

 

7. 保阪尚希の「保阪流」。自己投資とは削ぎ落とすこと

保阪さんの金言に目覚めていく僕

 

——突き詰めていくと、何事もいまのようなマインドが大事なんだと感じます。


年齢って時間だから。人によって使い方もスピード感も違うし。一年を一瞬って思う人は成長なんてしないんです。とくに男なんてバカだから、30歳ぐらいで思考が止まって成長しない。僕なんて、中身はパッパラパーですよ。


——保阪さんにそれは当てはまらないですよ…。


ただそれを、経験や理性がカバーするのが人間として大事なことだと思います。それから仲間も選んでいかないといけない。バカのなかにいるのは簡単。グレードアップした人のなかにいるのは大変。トレーニングと同じです。


——保阪さんはまさに、自分の足で歩いて探して、答えを自ら導き出すような生き方をされてこられたように見えます。


答えまでいっているかわからないけど、社会に生きる人の責任、マナーというものはあります。常にブラッシュアップしていないとダメですよ。


——止まったらダメなんですね。


あと、常に自分がどこにいていいかわからないんですよ。


——えっ、そうなんですか?


たとえば保阪流も11年になりますが、これが天職だとは思わないんです。芸能もスパンとやめたのは、「芸能するために生まれたんじゃないな」と思ったから。いまは物を伝えて、人を変えるポジションに置かれているだけだと思うんです。これが10年、15年後やるかといったら、わからない。自分から離れていっても、独り歩きできるまで育て上げればいいんですよ。



——ドラマで見ていた「とっぽい」イメージが保阪さんにはあったんですが、いざお話を伺うと…。年下の僕が言うのも変ですが、純粋な方だなあという印象があります。求道者のようですね。


まあ一応ぼく、お坊さんでもありますしね。親が7歳のときに亡くなっているでしょう。その33回忌が、またちょうど40歳のときに重なったんです。でも、その次は40年祭というお祭りになるんです。つまり、亡くなっても33年間は現地で修業しなさい。天界には上げませんよ、ということなんですよ。だから33回忌で親の魂とも別れる。それで、なにかしなきゃなと思って「お経読もう」と思ったんです。


——自分の手で何かをしようというのがすごいですよね。


だってほかにコミュニケーションツールが思い浮かばないんですもん。思い浮かぶ?


——…な、ないです!


じゃあお坊さんになろうと。お墓があるから仏教かな、と。ただ、そもそも宗教に興味がないので、宗派とかも知らず、自分が出家したところとお墓の宗派が違っていて大もめ。


—ああああ(苦笑)!


マスコミにも「そもそも墓参りすら来てない」とか騒がれましたけど。でも、お墓の近くの一軒しかない花屋さんが「毎年みえてますよ。お母様にはこういうお花で、おじいさまは…」と具体的に証言して、全部ひっくり返っちゃった。


——真実が伝わったんですね。

まあそういうわけで、宗教法人も買えます。どうします? セックス教とか作ったら。


——せっくすきょう!


煩悩だけで生きよう! とか。


——笑。保阪さんが考える一流の男の定義とはなんですか。


定義?

自己投資している人。

単純に。


——自己投資ですか。その心はなんでしょう。

「フェラーリ乗って、いい女横に乗せて銀座でフレンチ食えばいいんすか〜?」ということではなくて、お酒をやらない、タバコを吸わないとか、そういうことです。時間や食べ物も含めて、コントロールする自己投資ですね。脳は楽したがるから。


——磨くというより自制していくっていうことですね。


そうですね。自分さえ楽しければそれでいいというのはバカ、ですね。あとはお金持ちでも貧乏でも死んだら終わりですから、死なない体作りも大切です。


——生きている事自体が「ありがたい」ということですね。


大病したらわかります。2時間で死ぬところだったので。内臓破裂してブラックアウトしていますので、死ぬってきっとそういうことなんでしょう。

 

 

8. 保阪尚希の「保阪流」。イラン5千億のガス権利も、生き様は「シンプルに」。

 

——最後はガスの話を…いままでの話も最高に興味深かったのですが、経営の先輩としてとても気になりました。


イランのガスの話? そもそも日本は国連の常任理事国じゃないから、何かあったときに国連に助けてもらえないんですよ。だから日本ではできないことがたくさんあって、そのひとつがエネルギー問題なんです。


——そのエネルギー問題に、保阪さんが関わるようになった経緯というのは…?


もともと政治家に友達が多いのと、若いときからイラン人の友達も多かったんです。
イラン人で日本に来ているなんて、地元では大金持ちなわけですよ。そんな時代にパスポートを持っているんだから。それで、そのネットワークが残っていて、「一回遊びに来て」と。遊びに行くにあたって「来るなら何かお土産を(用意するよ)」と言われたんです。


——梅沢富美男さんと共演されていた番組で拝見して、うわあすごいと思って。


それで、イランに行く前に政治関係者と食事をして、「なにか欲しいものありますか?」と聞いたら、エネルギーが欲しいっていうから「わかりましたー」って言ったら、向こうで全部用意してくれたんですよ。すごく大変でしたけど。権利としてはガスとかエネルギー全般、ですね。


——5千億に上るそうですが。


タンカー一艘が400億なんです。単品売りすると1千億ぐらいになってしまうので、年契約で、毎月一艘ください、という感じになる。それを単純計算すると、最低4千800億になるということです。


——そのガスを、タンカーで買って…(どうするんですか…)?


世界中どこでも売れますよ。いろいろやるべきことはありますが。


——これからのビジョンはどう考えているんですか?


基本的にはエネルギーって国策なんです。日本って、これだけの災害国なのにガスタンクを持っていないんですよ。いろいろな会社が持っていて、災害があったときに「これ使うからね」という、リースなんです。だから日本に持っていくのは大変ですよね。買いたくても買えないし、タンクもないし…という。自衛隊なんかは小さいタンクを持っていますけど。
だから、いま、日本のアジア内での立ち位置って、東名阪はおろか、札幌、仙台、福岡にも入らない。


——昔遊んでいたお友達が国の中枢にいたところから壮大なエピソードですが、国策にまで関わっていることについては。


誰もやらないからやっている感じですね。


——じゃあ、これまでと同じように、他の誰かが代わりにやってくれるようになったら…?


変わりますよ。俺の仕事じゃないなと思っているから。ただやるからにはちゃんと形にしたいんです。


——なりたいものはなんですか?


ない。それこそ昔、インタビューで「次の役は何をやりたいですか?」と聞かれましたが、ないんです。モチベーションのために持たない。だって次に「刑事やりたい!」と思っていて、犯人役の台本が来たらモチベーションが下がるじゃないですか。起こったことに対して感謝ではなくエゴが出てしまう。それは絶対にしちゃいけないんです。与えられたことに感謝しないといけない。


——与えられることがあれば、挑戦していく。


そう。だから、僕、すごくストイックに生きているように見えるけど、シンプルなんですよ。体壊すことがあるから、酒、タバコはやらない。バカらしいからギャンブルはやらない。それだけ。僕から見たら、周りがいろいろ「持ちすぎて」いるように見えます。


——削ぎ落とすのが一番難しいですね…。


楽して欲望だけで生きようとするからだよ。


——やりたいことだらけです。


逆にいえば、僕はやりきったからかもしれないね。車だって多いときは38台持っていたしね。旅行も、仕事なしで世界一周もしてるし。1989年にキャノンからEOS-1が出たときに、世界の犬を撮りたいと思って、それだけの理由で。


——シンプルですね。


物欲ももうないしね。人を切るのも一瞬です。いらないと思ったら。


——「いらない」という判断は、利害関係ですか?


そうではないです。人として腐ってるなと思ったら。メタメタにして切ります。


——眼力が怖いです…。でも、今日のお話で中途半端なことは何もなかったですもんね。


ただシンプルなだけなんです。


——楽しいときってなんですか…?


えーなんだろう、目玉焼きがキレイに焼けたとき?


——ブフッ(笑)。すみません、保阪さんがここに来て急激に身近に…!


抜群にうまくできる時あるじゃん。でも、なんでこれが続かないんだろう。これだけ料理ができるのに…。


——保阪さんの人生同様、目玉焼きもシンプルでいて奥深いんですね。ありがとうございました。




なんと、2時間以上に渡ってお話いただいた今回の対談。どんな話題でも、具体的な説明や例を挙げて話してくれる保阪さんは、厳しくも言葉のすべてに嘘がない、とても愛情深い方だと感じました。欲がモチベーションと信じて疑わなかった僕ですが、なりたいものがないことこそが大切という言葉には、波乱万丈な人生を生き抜いてきた男としての、途方もない説得力がありました。40も射程距離に入ってきた年男の僕(保阪さんが芸能界を引退した年!)。こんなカッコいい大人の男になれるように、精進します!

とりあえず今度ご飯ご一緒させてください…!

 

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