「着けているだけで簡単にカラダを鍛えられる!」と、今巷で噂のEMSマシン。元々はリハビリテーションを目的とした医療用器具として使用されていたのですが、筋トレ効果が得られると話題になり、一般市場にも多く出回るようになりました。
主に腹筋向けのものが多く、アスリートのような腹筋を手に入れたい!とEMSマシンを購入する男性も多いはず。
しかし、EMSマシンには、本当に筋トレ効果があるのでしょうか?
EMBマシンの解説とともに、実際に見られる効果について迫ります。
EMSで腹筋は割れるの?本気で割る効果的な使い方とは?
1. 1.EMSとは?

まずはEMSについて、詳しく説明したいと思います。
■EMSとは?
EMSとは、 “Electronics Muscle Stimulation(電気による筋肉刺激)” のこと。
電気的な刺激をカラダに与え、筋肉を縮小させることで、筋肉を鍛えられるというものです。
元々は、医療器具として使用されていて、病気で寝たきりの人や体を動かせない人の筋肉の衰えを防ぐために、電気刺激によって筋肉の退化を阻止するために用いられていました。
現在では医療分野の他、ダイエットやエクササイズを目的とした美容分野やウォーミングアップや筋肉強化を目的としたスポーツ分野でも活用されています。
■EMSと筋トレとの違い
“カラダを引き締める”“筋肉を刺激する”という共通ポイントを持つEMSと筋トレ。
それならば、「ラクしてカラダを鍛えられますよ!」という宣伝が多く見られるEMSの方が簡単で良いのでは、と思いますよね。
しかし、EMSと筋トレにも差があります。
その違いについてご説明しましょう。
・収縮強度
EMSの収縮強度は弱めなのに対し、筋トレの収縮強度は強く、ギリギリまで調整ができます。
EMSは人工的に電気を発生させ、筋肉を縮小させます。
強すぎる電気刺激だと、体質によってはカラダに悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、EMSの収縮強度は弱めに設定してあります。
一方筋トレでは、自分の筋力に応じて調整しながら負荷をかけることができます。
限界を自分で定めることができるので、効率良く筋力をアップさせたいなら筋トレの方が向いていると言えるでしょう。
・刺激を与えることができる範囲
EMSの強味なのが、電気が届く範囲ならばどの部位の筋肉をも刺激することができます。
自分の意思では動かしづらい筋肉にも刺激を与えることができるので、筋トレでは届かない部位を鍛えることができます。
一方筋トレでは、スポーツ選手並に自分の筋力を自在に動かせないと、隅々の筋肉までは刺激することができません。
刺激を与えることができる範囲としては、EMSの方が広いと言えるでしょう。
・カロリー消費量
どちらもカロリーを消費しますが、実際の運動量は筋トレの方が勝るので、
EMSの方がカロリーの消費量自体は少ないといえます。
このように、EMSと筋トレには差があり、それぞれの良さがあります。
EMSの魅力は何よりも手軽に筋肉を強化できるというところです。
中には、自己流筋トレより効果の高いものもあるので、“手軽に効率良く!”を念頭に置くならば、EMSマシンの使用をおすすめします。
2. EMSマシンのメリットと注意点

筋トレでなくとも、EMSマシンを使用すればカラダを鍛えられることができます。
さらに、以下のようなEMSマシンならではのメリットもあります。
・ケガの心配がない
身につけるだけで筋肉を鍛えられるのがEMSマシンや腹筋ベルトの魅力です。
間違った姿勢や動きで、筋肉を傷めつけることもなく、重たいマシンを使用しないので物理的なケガを引き起こすこともありません。
筋トレで起こり得るケガの心配がなく使えるのがEMSマシンなのです。
・忙しくてもできる
ジム通いや定期的な筋トレには、それなりの時間を要します。
忙しい毎日を送る社会人や、アルバイトで日夜働く学生にとって、筋トレ時間の確保は厳しいところ。
しかし、EMSマシンならば、わざわざ筋トレに時間を割くことなく、普段の生活の間着けておくことができます。
コードレスや薄型のものをお持ちであれば、服の下に着けて出かけられます。
忙しい人でも、カラダを鍛えることはできるんです!
ケガの心配もなく、手軽に使えるEMSマシンですが、もちろん注意すべき点もあります。
・効果が科学的に証明されているものを選ぶこと
元々は医療用器具のひとつだったEMSマシンですが、現在は多く出回り、より普遍的なものとなってきました。
その分、効果が科学的に証明されているマシンとそうでないマシンの両方が流通するようになっていまったのです。
必ずご自身の目で科学的に効果が証明されているのかをチェックしてから購入するようにしましょう。
購入しても効果が得られないとなると無駄な出費となります。
・安いものは肌が荒れたり、体の異変につながる
EMSマシンの値段の差は大きく、3000円程度で買えるものから、プロ仕様となると数百万円するものもあります。
安い商品のものには、長時間に渡り高出力を続けていると皮膚に炎症が起きるなど、肌トラブルを引き起こす恐れがあります。
また、アレルギー持ちの方は要注意。
肌に直接触れるものなので、使用する人の体質によっては相性が悪く、アレルギー反応を起こす場合もあります。
3. EMSマシンの効果を上げる方法
EMSマシンや腹筋ベルトを使用すれば、電磁波で筋肉を鍛えることができます。
「なら、ただ着けているだけで腹筋が割れる!」と思われがちですが、それだけでは腹筋は割れません。
EMSマシンや腹筋ベルトをより効果的に使うためには、努力も大切です!
そのために取り組みたいポイントをまとめてみました。
①脂肪を減らす
筋肉が鍛えられるからといって、脂肪を蓄え続ければ成果は出ないもの。
腹筋を割るには脂肪を減らす努力は欠かさずに行いましょう。
例えば、
・有酸素運動で脂肪を燃焼させる
・ある程度の食事制限を取って脂肪の摂取を防ぐ
・タンパク質を摂取して、筋肉をつくるための栄養を補給する
など、脂肪を減らして筋肉を引き出すための+αを心がけましょう!
②強度を徐々に強化
EMSマシンは、段階的に強度を変えられる仕組みになっています。
より高い効果を狙って、最大レベルからはじめてしまうと、低音やけどを引き起こす危険性があります。
必ず小さいレベルから順を追って強度をあげていきましょう。
③筋肉を休ませる(超回復)
筋肉を肥大させていくためには、筋肉に負荷をかけたあと、修復させる時間を設けなければいけません。
刺激によって筋肉を壊したあとにしっかりと修復活動を取ることで、前よりも筋肉が強くなります。
これを「超回復」と呼びます。
最低でも24時間以上休ませる必要があると言われています。
手軽だからとずっと刺激させ続けるのではなく、間隔をあけることも大切です。
【筋トレの〝超回復〟徹底解説!】休ませることも筋トレである!
EMSで腹筋は割れるの?本気で割る効果的な使い方とは?
- 1. EMSとは、電磁波で筋肉を刺激して鍛えるマシンのこと!
- 2. 装着するだけで筋肉を鍛えられるので、筋トレに時間を割けない忙しい人にもぴったり!
- 3. EMSを着けるだけではダメ!効果的に使うためには、食事制限などの努力が必要!!
ライター後記
ラクしてカラダが鍛えられるとは、オイシイ話。
しかし、実際にEMSを使用するなら、より効果的に使いたいですよね。
ただ装着するだけでは、理想のたくましいカラダには近づけません。
刺激を与え続けても、脂肪を増やす行いをやめなければ筋肉は表に出てきません。
自らの努力を重ねることで、EMSはより力を発揮してくれます。
せっかくお金を出してEMSをゲットするなら、効率良く鍛えられた美しいカラダを手に入れましょう!
そのためにも、自分自身の努力も忘れずに。