メンズの整髪料には、ワックス、グリース、ジェル、更にはポマード、ムースなど種類がとても豊富です。「何が違うのか?」などと考えずに値段やデザインで選ぶ人も多いと思いますが、本来は自分の髪質に合ったスタイリングのしやすさなどを考えて選ぶのが賢明です。今回は、数ある整髪料の中でも若い男性に特に人気のあるグリースについて、その特徴やメリットと併せて、おすすめ商品もご紹介します。
【濡れ髪簡単セット】グリースワックスの特徴やメリット解説!ワックスやジェルとの違いは?
1. グリースの特徴やメリットとは

グリース、ワックス、ポマードは、いずれも油が主成分の整髪料ですが、違いは水分の含有量です。クルマの半練りワックスのように硬めのものを“ワックス”、潤滑剤のグリースに近い半個体のものを“グリース”と呼びます。
一方、ジェル、フォーム、ゼリーなどは合成樹脂を主体にしており、髪の表面を薄い樹脂の膜でコーティングすることで、油よりも強力にスタイルをキープします。
油を主成分としているグリースやワックスは、固める力は合成樹脂よりも劣りますが、整髪後に直しやすいのが特徴です。合成樹脂が原材料のものは、上方のキープ力は優れていますが、時間が経ってから触ると、パリパリと合成樹脂ならではの白い粉が出ることがあります。
■ グリースのメリット①: 濡れ感、ツヤ感を演出できる
グリースの最大の特徴は、セット後の濡れ感とツヤ感。洗髪後に軽くドライヤーをかけ、半乾きの髪にグリースをつけると自然な濡れ感を演出できます。
■ グリースのメリット②: セットが崩れても直しやすい
強力なキープ力はないですが、ジェルやスプレーの様にハードに固まることがないため、外出先でヘアスタイルが崩れてしまってもパパっと直せるので、扱いやすさは抜群です。
■ グリースのメリット③: サッと洗い流せる
グリースは油分が少な目なので、スタイリング後に手についても石鹸でさっと洗い流せます。洗髪の時もシャンプーで簡単に落とせるので面倒くさがりな人にもピッタリ。
2. グリースとワックス・ジェルとの違いは何?

グリースとワックス、ジェルの違いは一体どんなものなのでしょうか?
違いが分かれば使い方も変わるはず!解説していきます!
■ グリースとワックスの違い①: 主成分の違い
前述したようにいずれも主成分は油ですが、含まれる水分の割合が違います。
■ グリースとワックスの違い②: 固さの違い
ワックスの方が油分の割合が多く、硬めでペースト状の固形。
グリースは水分が多く潤滑剤の様なトロっとした半固形となっています。
■ グリースとワックスの違い③: 仕上がりの違い
ワックスは、ツヤを抑えめにしたナチュラルな仕上がり。グリースは髪が濡れているようなウェット感、ツヤ感を出せるのが特徴です。
◇ グリースとジェルの違い①: 成分の違い
グリースの主成分は油、ジェルは合成樹脂が主成分です。
◇ グリースとジェルの違い②: セット後に固まるか否か
ジェルはかなりガッチリ固まりますが、グリースは水分が多くて柔らかいため、キープ力は劣ります。
3. グリースはこんな時におすすめ!

色々なヘアスタイルに対応できるのがグリースの最大のメリットです。ヘアセットが苦手な人でも扱いやすく、また、くせ毛のボリュームを抑えることもできるので、髪が膨らんでしまってスタイリングに困っている人にも是非活用してもらいたい整髪料です。
■ 清潔感のあるショートヘア
グリースを使うとショートヘアのセットが簡単になりますが、特に七三などの分け目のあるスタイルだと、爽やかで清潔感のある印象になります。また、ソフトモヒカンも、ツヤが出てトップがきれいに見えるのでおすすめです。
■ 濡れ髪風のヘアスタイル
オールバックも、グリースを使うとツヤツヤの濡れ髪状態に。雨の日に膨らみがちな髪質も、なでつける様に櫛でとかすと落ち着いた状態にセットできます。
■ くせ毛をパーマ風に
くせ毛の人は、グリースを髪に塗って、少しずつ分けてネジると、ピンパーマっぽくセットすることができます。