世界的に有名なスポーツブランド、アディダス。ブランドを象徴するアディダスのロゴといえば、3本線でできた三角形のようなモチーフや同じく三本線が入った三つ葉のようなシンボルがすぐに思い浮かびますよね。アディダスの商品を身につけたことがない方でも必ず一度は見たことがある、誰にとっても馴染みが深いマークかと思います。
さて、そんなアディダスのロゴの意味や由来についてみなさんはご存知でしょうか?
今回は、意外と知られていないアディダスのロゴについて詳しくご説明します!仲間や友達への話のネタに、ちょっと楽しめるプチ雑学に、ぜひ使ってみてくださいね!
アディダスのロゴの意味とは?それぞれのデザインの由来と違いはここにあり!
1. アディダスのロゴの本当の意味は?

普段何気なく目にしているアディダスのロゴマーク。シンプルでとてもカッコいいロゴですが、これが何を意味しているのかを知らずに使っている人が多いと思います。意味や歴史を知ればもっとアディダスが好きになるかもしれませんよ!
■人気スポーツブランド・アディダスの社名の由来
アディダスは、ドイツ・バイエルン州に本社を置くスポーツ用品メーカーです。
1920年、ドイツのニュンベルク近郊のヘルツォーゲンアウラッハという地でダスラー兄弟が靴製造会社「ダスラー兄弟商会」を設立し、兄であるルドルフが販売を、アドルフが生産を担当していました。しかし1948年、兄弟の意見対立により「ダスラー兄弟商会」は解消。その後弟アドルフが新たに設立したのが「アディダス社」でした。
社名であるアディダスは、アドルフの愛称「アディ」と「ダスラー」を組み合わせた言葉。
一方、兄であるルドルフも新たに会社を設立、これはのちのプーマ社に当たります。
今やどちらも世界的な強豪スポーツ用品メーカーに成長しました。ドイツの天才兄弟が作り上げたブランドなのです。
■アディダスの3本線の意味
アディダスといえば、思い出すのは三角形や三つ葉などの三本線がはいったロゴマーク。この三本線にはどんな意味があるのでしょうか?
この三本線=スリーストライプスは、アディダスの創始者であるアドルフ・ダスラーが発案したもの。1949年にブランドロゴとして商標登録されました。
創業当時、革製のスポーツシューズは履くうちに中足部が伸びてしまうため、それを三本のバンドで補強していました。その機能から三本線のデザインが生まれ、「三本線の靴=アディダス」というイメージが定着していきました。三本線のデザインはそのシンボルとして今でも愛されているのです。
2. アディダスのデザインは4種類!それぞれの違いについて解説

アディダスのロゴマークは1つだと思っていませんか?多くても思い浮かべることができるのは2つ程度、という方もいるかもしれません。
実は、アディダスのロゴマークは全部で4つあります。創始者であるアドルフがデザインを担当した長い歴史を持つマークや、アディダスの新時代を表現するマークなど、ロゴを見ていくとアディダスブランドの変遷を辿ることができます。
どんなロゴデザインがあるのか、早速見ていきましょう。
■今のロゴは4代目!
今のアディダスブランドのロゴは、4代目にあたります。
創業時、初代のロゴマークはアディダスの文字の上にスリーストライプスのスパイクが描かれたイラスト要素が強いデザインでした。アディダス社が設立された翌年の1949年に
商標登録され、使用されるようになりました。
その後、1971年に創始者であるアドルフ・ダスラーとその妻であるケイトダスラーが2代目のロゴを発案。
古代スポーツで勝者に与えられた「月桂樹の冠」を表すトレフォイルロゴです。
アディダスのロゴと言われて、真っ先にこの”三つ葉のロゴ”思い出す方も多かったのではないでしょうか?
1990年には、アスリートの最高のパフォーマンスを実現する機能商品へのロゴとして「イクイップメントロゴ」が作られました。この三代目のロゴは1996年に、アディダスブランドのコーポレートロゴとして採用されました。
現在は、アウリートの最高のパフォーマンスを引き出すテクノロジーの開発はもちろん、スポーツを愛する全ての人に向けて商品を展開する「アディダス スポーツパフォーマンスロゴ」として使用されています。
■歴代のロゴデザインたち
アディダスのロゴデザイン① トレフォイルロゴ
もっとも有名なマークであると言われている、三つ葉モチーフのものです。アディダスのロゴといえばこの「トレフォイルロゴ」を思い浮かべた人も多いのではないでしょうか?
このロゴは創始者であるアドルフダスラーとその妻であるケイトダスラーによって発案され、1972年から1995年ごろまで正式なブランドロゴとして使用されていました。古代スポーツの勝利者に与えられた「月桂樹の冠」を表しており、スポーツ、まさしく勝負事において縁起の良い意味がつけられています。
アディダスのロゴデザイン② パフォーマンスロゴ
トレフォイルロゴと同じくらい有名な三角形のマーク。当時のクリエイティブディレクターだったピーター・ムーアがデザインし、1991年に初登場しました。
本格的な競技用のウェアやシューズなど、高機能素材の商品に使われていましたが、その後一般ユーザーからの人気が高まり、1997年より通常アイテムにも採用されるようになりました。
アディダスの象徴であるスリーストライプスは右へと伸びていく山のようなデザインになっており、未来に向けての新たな挑戦を意味しています。
まさに、日々挑戦を続けるアスリートにぴったりのロゴデザインです。
アディダスのロゴデザイン③ グローブロゴ
2002年に登場した、カジュアル・ライフスタイルなどを提案するアイテムに採用されているロゴマーク。スポーツとファッションの融合により、新たな価値創造を目指したファッショングループ「アディダス スポーツスタイル」を象徴するため、「スポーツスタイルロゴ」とも呼ばれています。10~20代をターゲットにした商品が主で、単なるスポーツ用品を飛び越えたおしゃれさやかっこよさを提案しています。
ロゴは、地球を思わせる丸の中にスリーストライプスが入ったデザインになっており、「スポーツとファッションの融合」を意味しています。新時代のアディダスが表現されている洗練されたロゴですよね。
アディダスのロゴデザイン④ リニアロゴ
ブランド名「adidas」の文字のみ、シンプルなロゴマーク。
現在、アディダス内には様々なサブブランドがあり、アスリートの最高のパフォーマンスを実現する「アディダス スポーツパフォーマンス」やファッションとスポーツの融合を表現する「アディダス スポーツスタイル」などそれぞれにロゴマークがあります。
これらの多彩なサブブランドを傘下に構えるアディダスブランド全体を表現するのが、このリニアロゴ。シンプルなロゴながら、長い歴史を持つブランドの威厳や誇りを感じることができます。
アディダスのロゴの意味とは?それぞれのデザインの由来と違いはここにあり!
- 1. スリーストライプスはもともと革靴のための補強バンドを示すデザインだった!
- 2. アディダスのロゴは全部で4種類!それぞれに歴史や持つ意味などに違いアリ!
ライター後記
中学時代や高校時代、部活やクラブ活動などで最も「スポーツ」に接する機会が多かった時期にアディダス製品は身近にありました。エナメルバックや靴下、リュックなど、スポーツ用品だけではなく様々な生活場面でもアディダスをよく使っていたなと懐かしくなりました。私はアディダスのロゴをイメージするとき、いわゆる山型の「パフォーマンスロゴ」を真っ先に思い浮かべますが、”スポーツパフォーマンス”を表しているだけあって確かにスポーツアイテムの隅に記されていたという記憶があります。
私は現在バンド活動をしているのですが、自分たちを象徴するロゴを考えるときはとても難しく、決めるのに手こずってしまいました。
人々の記憶にこれだけ強く残るロゴの発案者たちを心の底から尊敬してしまいます!
ミウラ コト
アディダスロゴは深い意味や長い歴史を持つ偉大なロゴ!まさしくブランドの存在価値を担っています!
バンド活動に励みながら、ライター業を勉強中。美容はもちろん、グルメや恋愛にも興味あり!好奇心旺盛ガールです。