アップルのロゴで有名な「かじられたリンゴ」の本当の意味知っていますか?
「たしかー、アダムとイブの知恵の実のリンゴとかそんな感じだっけな?」って浮かんできませんでしたか?
実はそれも間違いなんですよ~。知ってるようで知らない話。Mac&iPhoneユーザーなら知っておくべき!?意外すぎる事実を紹介します。
アップルのロゴの本当の意味とは?かじられたリンゴに隠された秘密は意外すぎる!!
1. 意外と知らないアップルのロゴの由来って?

そもそもロゴのリンゴはどこからきたのか。たしかにシンプルで覚えやすいデザインでアップルを象徴するものですよね。さて、デザインの由来を紐解いてみましょう。
■アップルロゴの由来はどこから?
最初のロゴは、Appleの創業時の一人、ロナルド・ウェイン氏がデザインしました。
そのときのロゴは、「ニュートンがリンゴの木に寄りかかって本を読んでいるところ」をそのまま描いたものでした。
「リンゴの木からリンゴが落ちるのを見て万有引力を思いついた」という偉大なる物理学者ニュートンの逸話は有名ですね。
しかしこれでは堅苦しいと考えたスティーブ・ジョブズ氏がロブ・ジャノフ氏というデザイナーに新たなロゴマークのデザインを依頼してシンプルな「かじられたリンゴ」のロゴが生みだされます。
その経緯を辿ってみると、アップルのロゴの由来は、
最初のロゴ「ニュートンのリンゴ」をモチーフにしたものだと思われます。
■S・ジョブスが出した条件はひとつだけ?
スティーブ・ジョブスさんがロゴ制作の依頼に出した条件はたった一つ、
「可愛いロゴにしないでくれ」だったそうです。
依頼を受けたジャノフさんは、
その後「欠けた部分あり・なし」の2パターンを持ちこみ、現在の「かじられたリンゴ」が選ばれたそうです。
■Appleと名付けた企業誕生秘話
スティーブ・ジョブズ氏は、一時期、果食主義者で、北カリフォルニアの農場だか牧場だかで暮らしており、そこでアイデアを得たそうです。
さらに彼は、リンゴが完璧な食品だと考えていたようで、そういった彼の生活の根源が大きく影響しているようです。
そして、契約書にサインする前日、会社名の候補リストの中で、最もお気に入りだったのが「Apple」でした。
Apple Records(ビートルズ等が所属する)に訴えられると考えていましたが、Appleよりも優れたアイデアが浮かばなかったため、社名はAppleに決定されました。
後日、Appleは予想通りApple Recordsと商標権侵害に関する訴訟で何度となく争うことになります。
現在は、あいまいなところはあるものの、実質的には両社の関係改善が図られたようです。
■勘違いしている人が多い数多くの諸説たち
Appleとともにロゴが有名になり、「かじったリンゴ」の意味を探ろうと様々な諸説が流れています。
・コンピューター科学者のアラン・チューリングが死んだ時にそばにかじりかけのリンゴがあったから説
・聖書「アダムとイブ」の禁断の果実から、
リンゴを食べて知恵も持ったということで、噛んだ跡は知恵の象徴という説
エデンの園で神の掟に逆らい神の国を追われるアダムとイブに由来して、欠けた部分は原罪・快楽・人間性などを象徴している説
・「一口かじる」を意味する “a bite” とコンピュータの情報単位 “byte” をかけた説
・欠けた部分がある=完璧ではないものを完成させていく説
どれも納得させられるストーリーをもっていますが、どれも本当ではない勘違い話でした。
ロゴをデザインしたジャノフさんはデザインした当時、
「byte」の単語があることすら知らず、勘違いでできたロゴ誕生秘話を耳にすると関心したそうです。
■アップルのロゴデザインのモデルチェンジ
ジャノフさんがデザインしたアップルのロゴは、
その後、カラーリングなどの装飾を変更されながらも形は変わらず現在まで使用されています。
画像アドレスURL:https://jukelog.com/wp-content/uploads/2016/09/73-03.jpg
サイトURL:https://jukelog.com/apple-logo-history/
初代のアップルのロゴがレインボーカラーである理由は「競合企業との差別化」や「冷酷でネガティブなイメージがあったコンピュータの存在を、「家族が使える、暖かく親しみやすい存在にしたかった」という願いが込められていたそうです。
2. アップルのリンゴが一口かじられているのには理由がある?

ただのリンゴじゃない、かじったリンゴをデザインした理由はあるのか?
デザイナーのジャノフさん自身が語った言葉から意味を探ってみましょう。
■かじられたリンゴの本当の意味とは?
ロゴのデザインについてデザイナーのジャノフさん自身が語るところによると
リンゴをかじった部分をデザインにした理由は、
『みんながデザインを、チェリーや他の丸い果物と見間違えないため』
『リンゴをかじるというリンゴの象徴的要素を取り入れた』
という意外にもシンプルで明快な理由でした。
さらに注目したいのは、1977年に手書きで作成したアップルのロゴが「黄金比」でデザインされている点です。
ブラジルのビジュアル・デザイナーThiago Barcelos氏は、アップルのロゴが精巧に計算された「黄金比」で構成されていることを発見し解明しました。
アップルのロゴが時代を変えて受け継がれていくのは、デザインの匠だけができる緻密に計算された最高傑作のロゴデザインであるためでしょう。
■iPhoneユーザーは知っておきたい豆知識
ロゴが完成した時のジョブズさんは、「微笑んでうなずき、多くは語らなかった」といいます。
ジャノフ氏は「おかげで、アイデアを必死で売り込まなくて済んだ」と当時の心境を振り返るとともに、優れたロゴは「シンプルである」ことを断言しています。
それはまさにスティーブ・ジョブズ氏の生き様であり、Apple社を特徴づける強みであるといえるでしょう。
このような逸話を知ると、改めてAppleの偉大さを感じさせられます。
iPhoneユーザーの方は、知れば知るほどますます愛着が沸くのではないでしょうか?
ぜひ小ネタとして知っておいてくださいね。
アップルのロゴの本当の意味とは?かじられたリンゴに隠された秘密は意外すぎた!?
- 1. 初代デザイナーのアイディア「ニュートンのリンゴ」から引き継がれた
- 2. デザインはシンプルに意味は明快に。かじられたデザインに隠された秘話はない
ライター後記
個人的には、“a bite”と“byte”をかけた説だったら面白かったなって思いましたが、意外にもシンプルな理由だったのが、逆にデザインの深みを物語っているような気がしました。Appleのロゴのように「多くを語らずに語らせる」そんなスタイルは、人としても理想的ですね。
根っこ
旦那さんがジョブズに憧れて、毎日同じ服を着るノームコアスタイルを決意して、お昼過ぎまで寝ていました。
息子と旦那が大好きな新人主婦ライター。学生時代、映画に魂を奪われて映画制作がしたい!と映像業界に就職。結婚と出産を気に仕事を辞めて、現在は映画脚本家になることをひそかな目標に何事も楽しく生きています。皆様の知りたい!が満たされる記事を提供できるよう頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします!