剃り残しを見つけたとき、ついついピンセットでヒゲを抜いてはいませんか?ついつい夢中になって20分も30分も抜いたなんて、男性なら1度は経験しているでしょう。
でも、実はヒゲ抜きって危険な行為なんです!!
剃るよりも抜いたほうが、ヒゲも生えにくくなるというイメージがありますが、実際はそんなことありません。
今すぐヒゲ抜きをやめて正しく処理しないと、数年後あなたは後悔するかもしれません!!※2019/06/27更新
思わずクセになっているヒゲ抜き。ヒゲを抜くと生えなくなるって本当?
1. ヒゲは抜いても、3つのトラブルを引き連れて生えてくる!

ついついクセになってしまっているヒゲ抜き。
そもそもヒゲがどのように生えているかご存知でしょうか?
ヒゲは髪と同じようにタンパク質でできており、成人男性では約2~3万本ものヒゲが生えています。
そんなヒゲの毛根部分は、毛母細胞と毛乳頭で構成されています。毛母細胞はヒゲを成長させ、毛乳頭は栄養分を取り込んでいます。ヒゲはこの毛乳頭がある限り生え続けますが。ピンセットで一生懸命ヒゲを抜いたとしても毛乳頭までは抜けないため結局ヒゲは生え続けるのです。
つまり、「ヒゲを抜いてると生えなくなる」というのは真っ赤なウソ。
今すぐに、今日から、ヒゲ抜きは止めましょう!
根元からヒゲを引き抜くため、その分皮膚表面に出てくるまでにかかる時間はヒゲを剃った時よりも長くなるのは確かですが、髭を抜くことはそれ以上に大きなリスクのある行為なのです…!!
◆ヒゲを抜くと起きる3つのトラブル
ヒゲをピンセットで無理矢理抜くと様々なトラブルを引き起こします。
剃るのが面倒だからと、ヒゲを抜き続けると大変なことになりますよ!!
ヒゲ抜きで起こるトラブル① 埋没毛
埋没毛は皮膚の中に毛が埋まっている状態です。触った感じヒゲが生えてなさそうなのにあごのあたりにいくつかポツポツとした黒い点ができたことはありませんか?それが埋没毛です。
埋没毛は皮膚が傷つくことによって起こります。ヒゲ抜きによって傷ついた皮膚が、新たに厚くて強い皮膚を作り出し、毛穴までも塞いでしまうのです。
これによりヒゲが皮膚の下に埋もれてしまいます。無理に埋没毛を抜けば肌を傷つけるだけでなく、次に生えてくる毛も埋没毛になっちゃいますよ!
ヒゲ抜きで起こるトラブル② 色素沈着
色素沈着は皮膚にシミのような跡が残ることです。
本来、色素沈着は日焼けなどのダメージによって引き起こされます。しかし、毛抜きで皮膚を傷つけることでメラニン色素が発生し、黒ずんで見えるようになってしまうのです。
色素沈着は1度なってしまうと、改善するのに時間がかかります。色素沈着の症状がひどい人は、一度皮膚科で相談するようにしましょう。
ヒゲ抜きで起こるトラブル③ 炎症
ヒゲを抜いたあと、白くニキビのような症状がポツポツとできませんか?それは、炎症が起きている状態です。こちらは毛包炎とも呼ばれ、皮膚に細菌が繁殖している状態です。
暴飲暴食や寝不足などでも炎症が発生しますが、ヒゲ抜きすることで細菌が侵入することでも起こってしまいます。
いつも汚いピンセットを使ってはいませんか?もしかしたら、そのピンセットが炎症の原因になっているかもしれませんよ。
髭を抜いたところにできるニキビは危険!こちらを必ずチェック!
【注目記事】『髭を脱毛するとニキビができやすくなる?髭脱毛に関する疑問を徹底検証!』
▼どうしてもやめられない…もしかしたら抜毛症かも?
ヒゲ抜きをやめようと思っていても、ついつい抜いてしまう…やめられない!
もしこんな状況になったとしたら、それは〝抜毛症〟と呼ばれる精神疾患の可能性があります。
とある医療機関のホームページでは抜毛症の特徴を以下のように説明しています。
“体毛を引き抜くこと(抜毛)をやめられない障害です。自分自身でやめようと思っても、どうしても繰り返してしまいます。最もよく見られる部位は、髪の毛、眉毛、まつげで、比較的少ない部位は、わき、顔、陰部、肛門周辺です。抜毛は、1日の中で短時間行われることもあれば、何時間も長く続くこともあります。本人はほとんど無自覚に、自動的に抜毛することもあります。
人によっては抜毛の仕方にこだわり、特定の種類の体毛を探して引き抜いたり、毛根が損なわれないように慎重に引き抜いたりします。抜いた体毛を手で触ったり、口に入れたりして感触を確かめる人、飲み込む人などもいます。
抜毛をする前には心地よい緊張感があり、抜いたあとには満足、快楽、安堵感につながることがあります。抜毛をすることで、頭皮のむずむず感のようなものが緩和されると言う患者さんもいます。”
ヒゲも同じように体から生えてくる毛ですから、その毛を抜くことで無意識のうちに満足感や安堵感につながっているなら、抜毛症の可能性もありえます。
そんな時は精神科や皮膚科での診断を受けて治療を行ってもらうようにしましょう。
肌をこれ以上傷つけないように。
次のページでは、髭への正しい対処法を紹介!
- 1
- 2