こんにちは、数日ぶりに文章を書いているという5月終わりの私です。
いったいどうしたことかはわかりませんが、この春、初夏は体調がすぐれなくて。
この5日間をはじめ、1年のうち最も外が気持ちいい、みたいなこのシーズンの多くを寝て過ごした残念さ。
そんなときに所属する街より「ガンを中心にした健康診断をしますよ」的な知らせが届いたが、ふーん、と捨てたのにはぼくなりの理由がある。
病気って、病名をプロに付けられた瞬間から「病気」になるのではないかと思う気持ちがあるのですよ。
それまでは「なんか調子が良くない」と、どこか”気のせい”にできたことが、
「はい、それはこういう病気ですね」と認定され、「これを施せば治るでしょう」となると、
なんというか、素人の自分にはもう太刀打ちできない心理状態におちいりそうで。
診断以後は、オートマティックに「それをしなければ治らない」となり、
身体という部署からの確固たる”不調”という形のサイン、声のワケを深くみつめず、
対処療法的に外から処置を投じることにより問答無用で元に戻す! ことしかこの苦痛から逃れられないのかもと思い込むことの可能性に、
ぼくは尻込みしてしまうのであります。
が、その一方に、名前が付けられることにより、
それは未曾有の、特殊な症状ではないと知ることが無用な不安をシャットダウンしてくれ、
それをすれば治る、という安心感こそが心身を回復させることもあると考えると、病名があることはありがたいなあ、とも思う。
そんなわけで今日も今日とてスカっと何をも語れぬ私で恐縮ですが、
どうぞどうぞみなさんもご自愛なさってくださいね!
さて今回で「ニュー男子特別編」としておくらせてもらった4コマ漫画は最終回。
実体験をベースにしたこの「Hi タッチ!」を作っていた10年前は、
ダルい → 即、ドラッグストアだったことを思い出すと、
1回の人生の同じような日々でありながら、人ってモデルチェンジをしながら、じつは新鮮に生きているのかもしれませんね。
その当時、下着は伊勢丹メンズ館で買っていた。
週末に友だちと夕方くらいにブラブラし、”パンティー”って言いたいような腹が冷えそうな小ぶりなそれを、
ウハウハと複数買いしていた自分こそが、シモのことしか頭になかったことに当事者は気づかないのでありました。
あの頃のぼくは、ゲイのための出会い系掲示板を日課のようにチェックし、
イメージカットに毛が生えたような1枚の画像と短い文言を、穴があくほどにみつめ、
占い師が神経を研ぎ澄ましリーディングするかのごとく「この人だ!」、
「犯人はお前だ!」 みたいなドラマティックさで、出会いたい私は、未来の恋人候補に向けときどきメッセージを送った。
今にして思うのは、そのときのぼくは、恋愛関係を深めることよりも、
運試しのような未知との遭遇や、その誰かをいかに自分に夢中にさせるかという狩り的要素をなにより楽しんでいた。
30歳より同じ男子と10年強付き合いつづける現在にしてみれば、
成就も興奮も失恋も裏切りもそのすべてが甘い記憶。ソースイートなメモリーなのであります。Time is magical!
ニュー男子 拝