展示が終わってからはやひと月。
すっかり「展示疲れ」というフレーズがもう通用しなくなった初夏ですが、
なんとなくその余波の中にいるような感覚がまだある。
なんといいましょうか、みずうみ的なところにドボンと非日常サイズの石を投じると、
それ相応の波紋ができますでしょう?
10日間、外に場を設け「Hello!」とやった作用の反作用として、
この4月には予定がどんどん入ってきた私なのであります。
そんなこともあり、通常「ニュー男子」原稿を1つも書いていないどころか、まーったく書きたいこともなくて。
こういうことをやっていると「表現したいことがたくさんあるんだね」と言われることがたまにあり、
自分でも、そうなのかも、などと思う節もあったけれど、
案外ぼくにはそういうものってそうないのかもしれない。
ただ、おしゃべりが好きなのと同じ要領で作文がしたいだけなのかもしれない。
あれ、でももしかするとそれもまた”表現”というものなのでしょうか? はい、うざいですね。
漫画。あと何話あるんだろうなー。ぜんぜんわからない。
そしてネタも忘れているから自分も編集部から漫画のスキャンデータが送られてくるのがたのしみなのです。
(酔っ払ったある夜に編集部Sさんへ「これです、お願い!」と渡したきりで)
お恥ずかしながら、これもまた実話ベースです。
けれど、こんなスイートな感じではなく、もっとずっとモヤっとして、
なにかの中毒者のように、やめたいけれどやめられない。一口飲んだらあっという間に元のサヤ。
そうして、そんな自分が情けなく、誰に対してかわからぬ罪悪感にもさいなまれ、
なかなかに不健康な恋をしていたのは20代の半ばすぎの頃。
と、「あの頃のぼくって」調は上から目線で綴っていますが、
いまだって、そうしたことに対して「YES!」だか「NO!」だかきっぱり下せる人ではなくて。
ただ単に、そのような恋愛逡巡シーンに遭遇しないでいる、というフェーズにある。そういうことなのでございます。
ニュー男子 拝