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【ニュー男子】あなたのためという嘘

 

 

過日。彼の気分が沈んでおり「人は人、自分は自分」でありながら、
ひとつ屋根の下に暮らすその人の精神状態の影響を受けてしまった私。
そうして勝手にモヤモヤとし、己の心の霧を払いたく彼の気分へ口だす越権行為を「あなたのため」などと真面目に思ってしまうのだから、I am おそろし男子。
今にして思うけれど、そうした姿勢を「弱みにつけ込む」と呼ぶのかもしれませんな。

ぼくってそういうところがある。
話は”昔の男”(その時期の内館牧子ドラマ最高でしたね)へと遡りますが、
自称・遅咲きのぼくに初めて恋人ができたのは25歳のときでした。
詳細は割愛しますが、友人のカフェにて隣り合わせ、紹介をされたことにより話がはじまり、ほどなくしてそうした関係となった。
お相手の男性は恋愛経験が豊富との噂で、若葉マークのぼくとではまるで恋愛、お付き合い、ということへの意識が違ったのだな、と今は思う。

というか、その頃のぼくは信じられないほどにウブで、
「好きになりました。相手も好きになりました。付き合いました。そうして幸せに暮らしましたとさ」
ってなおめでたい昔話のような未来を、信じるという意識もないほどに信じていた。ザ・盲信。

もしもタイムマシーンに乗って”バンサンカン”の自分に会うこととなったら、
「あなたは今まで恋愛ドラマの何を見てきたの?」と、あきれながら尋ねてしまいそうですが、
そうした盲目状態こそが恋愛の醍醐味でもあり、25歳のぼくが超ファンタジックな恋愛ドリームに挫折したおかげで現在があるので、
きっと全部必要な出来事だったのでしょう。

それにしても、悪趣味ですが過去の恋愛をああだこうだ考えるのって面白いですねえ。
安全、安心に語れるのはそれが”完了”しているからと思うとき、経験が宝となるには”完了”させることが必須なのかもしれませんな。
って、ぼくはいったい何を書いているのでしょうか。あ、思い出しました。

これまでの人生を眺めてみるに、ぼくという人間の基本は内弁慶なのですよ。
外ではニコニコとして、やさしげな良い人仮面をかぶり、その無理の反動を身内(自分がそうみなした関係場)の前であらわす。
子供の頃はそれはストレートに家では不機嫌が常でしたが、年を重ねるごとにそのコントラストは薄まっていったかのように見えた。
しかし、そうそう簡単に人は変われなかったみたいで。

恋愛経験格差歴然の初めての恋ではレベルの違いからそう発揮されなかったが、
以降の数名の恋人たちには、もれなく内弁慶ぶりを発揮するようになったのでありました。
肉体的な暴力などはありませんが、たとえば「どうしてそうしないの?」「これってこうでしょ?」といった言葉であやつるソフト暴君状態。
そうしたあり方を友人に「あんたはカレシに対して支配的」と鋭く指摘されたときのショックは、その後の人間関係におおきな変容を与えてくれたように思う。

さて、話があちこちしているうちに長引きましたので、恋の思い出話はまたさせてもらうとして。
「あなたのために」との枕詞をつけて相手に伝えたい言葉をまずは自分で聞いてみると、
そのメッセージとは、あんがい自分にこそ言いたいものかもしれません。

「元気をだして!」と告げたい心の深層には「あなたが元気がないと私の元気がなくなるから、私のためにあなたには元気になってほしい」。
といった傲慢さが渦巻いているのかも。と、わが言動をかえりみてうなずく私の、青い内面トークにお付き合いくださり誠にありがとうございました!
ニュー男子 拝

 

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