近年、周囲に「テレビを見ない」「テレビをもっていない」という人が増えている気がする。
そしてその傾向をいいな、と思う私は、けれど未だにテレビっ子であります。
テレビを見ない人が増えることを良いと思う理由は、
テレビが主な情報源という人が減り情報のソースが分散することが、
人々の価値観や趣味嗜好的なものを細分化させることにつながり、
細分化されている状態こそがもしかすると自然で、また豊かなことなのでは? と思うからです。
あらためて考えてみますに、テレビの民放局は”民”だからして、
テレビCMを依頼されることによる「宣伝媒体」としての機能が主な資金源ということならば、
なにを今さらですが、ある意味ではスポンサーが神様の会社だということ。
すると、神様の機嫌を損ねぬよう取り扱う話題には細心の注意を払うことになりそうだし、
神様を善とする価値観を流布すべく働きかけることにもなりそう。
そうした成り立ちを念頭に入れて付き合うならばまだしも、
生まれたときから当然のようにそこにテレビが鎮座する時代に育つと、
それが何かを問うこともなく日常の一部として受け入れている人は少なくないのかもしれません。
私たちには、自分が考えるよりもずっと深くたくさんの、テレビに都合のよい価値観が知らずに刷り込まれているのかもしれません。
って、今日はそんな抽象話ではなく、好きなテレビ番組について書きたいんだった!
ぼくは、タレントさんがどこかの街で始発電車の時間まで土地の店々で居合わせた人たちとお酒を飲む、という、
所ジョージの「笑ってコラえて!」は「朝までハシゴ酒」ってなコーナーが好きでして。
なんといいましょうか、酒の席独特の日常半歩浮上的なムードが画面を通して伝わってくるのがまずたのしい。
さらにそこへ非日常の象徴のような”有名人”が突如登場することによる宴次元度の急上昇感は、見ていてニヤニヤしてしまうのであります。
その好きなコーナーに、好きな松坂桃李くんが先日出ていたのですが、
松坂桃李があらわれる店々にはもれなくキャー!という歓声がわくのはもちろん、
若い女子数名の宴に加わった際は、その興奮がなかなかおさまらないさすがの人気者感。
話しをしようにも、会話以前のナマ桃李のイケメンさに意識がフォーカスされた「カッコイイ!」が止まらない女子らとニコニコ対峙する彼の姿は、たしかに格好良かった。
もしも自分だったら。キャーというある種の偏見というのか”ステキ100%”を受け止められる気がしない。
ちゃんと私を見て! ちゃんと話しをさせて! と思ってしまいそう。
そのような憧れ、見上げ目線からのその後の関係は、特に恋愛だと「思っていたのと違う」ってな減点方式が無意識に働きそうで、
100点的イケメンを生きるとは、すごい覚悟がいるのかもしれないと勝手に考察。
また、そんな”スター役”を誰かが引き受けてくれることで、(ぼくの)世界にいろどりが添えられており、
あらためて、憧れられる立場に生きる人々に対してリスペクトの気持ちが生まれたのでありました。
そして、その「オレは1000%」を何十年とつづけているキムタク先輩は、やっぱり本当にすごい。かっこいい。
と思ったいつかのSMAPコンサート鑑賞についてもいずれ書きたいのです。
という誰にも求められていない予告にて本日はおひらきとさせていただきます。
本日も中年の雑感にお付き合いくださり誠にありがとうございました!
ニュー男子 拝