見た目とか見栄とかそうした主観及び観念的な事柄は置いておいて、現実問題として包茎にはどんなデメリットがあるのかを考えてみましょう。大事な部分が病気になったら大事(おおごと)!包茎から考えられる病気の種類は当事者なら必読です。
包茎だと不妊&性病になりやすい!? 包茎治療が必要な場合とは?
1. 包茎だと炎症を起こしやすい

軽度な症状としては、細菌感染による炎症です。
包茎がデフォな幼児では、皮に尿がたまることで細菌に感染しやすくなりますが、大人の場合はそこに射精もプラスオン。
皮をかぶっているため、お風呂でもしっかり洗うことがズル剥けさんより難しくなるため、どうしても汚れが溜まりやすくなります。
代表的なものには、「亀頭包皮炎」と「紅色肥厚症」があります。
亀頭包皮炎は読んで字のごとくですが、後者のほうは実は皮膚内ガンのひとつ。
すさまじくややこしいのですが、皮膚内ガンとは他の組織や器官に影響することなく表皮のなかにとどまっているがん細胞のことで、その一種であるボーエン病の一種が「紅色肥厚症」となります。
症状が
“赤みを帯びたビロードのようなめらかな限局した病変で、通常環状切開を受けていない男性(包茎)に起こります。”
ということからその名がついたと推測できますが、放置しておくとがん細胞が表皮より下の真皮の中に入ってしまうそうなので、早いうちの治療が必要になります。
見た目はなんだか優雅なのに…。
炎症炎症と、オブラートに包んでお届けしていますが、要は恥垢がたまりやすいのです。あーあ、書いちゃった。
2. 包茎だと性病になりやすい

炎症が起こりやすいということは、当然性病にも感染しやすくなります。
ウイルス感染系だと、尖圭コンジローマやクラミジアなどにかかりやすいそう。
そのほか、梅毒やカンジダ、HPVなど、およそ「感染系」には弱い可能性があると思っていたほうがいいでしょう。
ただし、包茎と性病の罹患率を明らかにした調査はありません。
とはいえズル剥けさんと違って細菌が感染しやすい環境にあることは間違いありませんので、気をつけておくにこしたことはないでしょう。もちろんズル剥けさんだって、セックスをする以上、性感染症の恐れはありますが。
3. 包茎は陰茎がんのリスクまで…!

陰茎がんとは読んで時のごとく、陰茎にできるがんです。
サオにできるがんです。(当サイトは品位をもって運営しております)
その発生のリスクファクターとしては、セックスによるHPV感染や喫煙など、さまざまな要因が上げられていますが、包茎もそのひとつ。
どれぐらい?
これぐらい↓
“包茎があると陰茎がんの発生は10倍以上高いとされます。”
とくにまったく剥けない真性包茎ともなると、恥垢を洗う機会がまったくないため、細菌感染のリスクも爆上がり。
進行すれば、当然、切除手術も治療の選択範囲に入ってきます。
4. 包茎で皮が裂ける!ギャー!

こちらはカントン包茎ですが、強引に皮をむいた状態でセックスすると、包皮が「もう無理」と裂けてしまうことがあるそうです。
想像してください。
ちんこの、皮が、裂ける!
どう考えても痛い!
また、包茎の種類についてお知らせした記事でも触れましたが、勃起して引っかかったまま放置すると、最悪、亀頭が壊死してしまうことも…。もはや痛いとかそういうレベルじゃありません。
5. 包茎で不妊になる?

いっぽう、包茎の人(及びそのパートナー)が心配していることに「不妊」が挙げられますが、こちらはどうでしょう?
結論からいえば、包茎であってもそれが直接的に不妊の原因になることはありません。
真性包茎であっても、です。
包皮の出口が狭いため中の人こそ出てこれなくとも、射精ができれば妊娠は可能だからです。
ただ、ズル剥けさんと比べてまったくハードルがないわけではなさそうです。
●カンジダ感染のリスク
前述のように、包茎は細菌感染のリスクが高く、性感染症であるカンジダもそのひとつです。
カンジダがパートナーに感染し、膣カンジダ症になってしまうと困りもの。精子が死にやすくなってしまうそうです。
“女性が性器カンジダ症にかかっていると膣内の酸性度が高まり、弱アルカリ性である精子が卵子にたどり着かないまま死滅してしまう可能性が高くなります。”
●精子を飛ばす力が弱い
また、亀頭が露出していないため、精子を飛ばす力が弱いとも考えられます。
真性包茎の場合、亀頭が露出されているわけではありませんので、精子を遠くに飛ばすことができません。精子の数が少ない、もしくは精子の力が弱いと、受精しにくくなる可能性が出てくることもあるのです。
●そもそもセックスがあまり快感ではない
超そもそも論ですが、皮を被っているがために、セックスによる快感が得にくいことがあるようです。
「きもちいくない」→「べつにしたくない」→「受精のチャンス、減る」というセックスレスへと繋がっていく可能性もあるでしょう。
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6. 包茎治療で保険は適用される?

では、こうしたリスクを回避するため包茎を治療しようと思った場合、気になるのはそのお値段。
保険は適用されるのでしょうか?
答えは「されるものもされないものもある」です。
まず、大前提として仮性包茎の治療には保険は適用されません。
手で剥けば中の人は出てくるわけですし、国際的に「仮性包茎」という概念はなく、「包茎」の中に入りませんので、おのずとこれは病気ではないという認識に。治療の対象外になるわけです。
ですから、まず保険適用となるのは「真性包茎」と「カントン包茎」の2種において。
また、その治療法もほぼ「環状切除術」一択、というのが現状のようです。
“この方法は簡単に例えると旧式のオーソドックスな手術手法です。
裏筋部分も切り落としてしまうので、感度が悪くなりますし昔ながらの包茎手術の特徴でもあるツートンカラーになってしまうデメリットがあります”
いっぽう、現在の美容外科では最新の技術で感度も見た目も担保してくれる治療法が編み出されているようですが、基本的に美容外科での治療は保険適用外です。
ナニをどこまでどうしたいか、予算も含めて検討しましょう。
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西まごめ
ツートンカラーというパワーワード!
週刊誌記者を経てフリー編集・ライター。美容男子クレオパトラ担当。