臭いと同じく男を悩ませる「足問題」といえば、そう、水虫。中年サラリーマンならではというイメージもありますが、他人事だと笑ってはいられません。また、足の臭いと水虫には関係性があるとかないとか? 一度なってしまうとしつこいぞ水虫。冬だって油断大敵。むしろ今のうちに知っておいて!
足の臭いは水虫で強烈になる!? 水虫and臭いの関係性
1. 臭いと水虫は働く男の「2大足問題」!!

水虫といえば、オッサンの代名詞的扱いをされるのが世の常。
足を革靴に一日中閉じ込めて、あっちの取引先こっちの現場と走り回る「働くリーマン生活」のおかげで、オッサンの足が臭かったり水虫の人が多かったのも確かです。
そんな「涙のリーマンの歴史」を踏まえたいま、水虫トレンドはどうなっているかというと、やっぱり相変わらず働く男の悩みの種。もちろん足の臭いも同様です。
年齢とともに水虫経験者は増えていき、第一三共ヘルスケアの調査では
“年齢とともに水虫の経験率は高まり、40代では6割以上の人が水虫にかかった経験があると回答しました”
やっぱりおっさん特有のもの、と思いがちですがさにあらず。
最近では、ファッションの多様化で、若い女子達にも足トラブルが増えているのです。
女性の社会進出が進み、一日中靴を履きっぱなしの女性も増えたこと。おまけに薄手のストッキングや素足でブーツを履いたりするとなれば、そいつは足も大変な事になるだろう。
飲み屋の座敷でブーツ脱いだ彼女の足のかほり…面食らった男子も多いのでは。
かつては男性のほうが多かった水虫も、いまや男女比は半々なんですってよ!
でも、ちょっと待って。若い女子でさえそうなんだから、男子が他人事とはいえませんよね。
同じ調査では、働く男の2人に1人が水虫になっていることも明らかになっているのですから!
足の臭いと水虫は、いまや男女ともに共通する足の2大お悩みといえそうです。
2. そもそもなぜ足はなぜ臭くなる?なぜ水虫になる?
この絵には水虫リスクが隠されています(笑)
なんで足って臭くなるの?どうして水虫になるの?
まず水虫は白癬菌という細菌が原因ですが、白癬菌自体は臭くありません。
足の臭いの原因は白癬菌以外の雑菌によるもの。
高温多湿な状態で雑菌は大繁殖しますが、すなわち汗かいてムレムレした靴の中の足の状態がまさに高温多湿ですので、雑菌が増えて臭くなります。
この高温多湿状態が白癬菌も大好き。
どっかから白癬菌をもらってきたが最後、どんどん増えます。
高温多湿であるために皮膚がしっとり柔らかくなっているので、そこに白癬菌がつけいり皮膚をジュクジュクにしてしまいます。雑菌はそのジュクジュクしたところも大好き。これでまた雑菌が増えます。
こうして白癬菌と雑菌の楽園が出来上がると同時に、水虫かつ臭い足が出来上がるわけですな。
3. 水虫が足の臭いを悪化させる?

足の臭いの原因は雑菌であり、水虫の元の白癬菌自体は悪臭を放つ原因ではないと前述しました。
しかし、どちらも好む環境は同じ。
高温多湿のジメジメムレムレしたところで増えていきます。
水虫は白癬菌が外部から移される事によって発症しますが、公共の浴場やプールをはじめ、水虫患者の落とすぱらぱらはがれた皮膚などにも…!
水虫患者と生活を共にしていたり、ちょっとした公共の場など、簡単に移る可能性があるってこと。
足に白癬菌がくっつくと、高温多湿状態であれば白癬菌にしたらヤッホー状態!
24時間以内にはがっつり巣食ってしまう手ごわいヤツ。
そうなったら最後、蒸れてクサイ→そこに水虫がはびこってジュクジュク→さらに雑菌も入り込んで大繁殖→見るも嗅ぐも無残な足の出来上がり、という結末に。
足が臭うだけだからと高をくくっていると水虫もやってくると心しておくべし。
4. 足の臭いが水虫のサイン!?

そんな水虫の自覚症状として、
・足の指の間がジュクジュクしている
・足の裏や側面に水泡ができる
・足の裏(特にかかと)の皮膚が硬くなる
・足の皮がむける
・爪が厚くなり、白や黄色に濁る
があげられます。
ジュクジュクしたものだと足の雑菌も増えやすい状況になり、臭いも当然きつくなります。
水虫だからといって足が臭くなるわけではありません。
しかし、臭くなるような足の状態は水虫になっていてもおかしくないということ。足がクセェ!と思ったら、水虫も合わせて疑ってみてもいいかもしれません。
5. 水虫は春夏秋冬気をつけて!

水虫は高温多湿が大好き~と散々言ってきましたが、寒いし空気カラカラな今だったら水虫もいなくなってんじゃね?
蚊もいなくなったし水虫だって…と油断召されるな。
水虫はその名に「虫」と付くとはいえ、白癬菌という細菌の仕業であることは前述のとおり。こやつはちょっとやそっとのことでは息絶えぬ手ごわいやつ。
低温乾燥状態は苦手ではありますが、活動を休止しているだけであって、暖かさが戻ることをじっとあなたの足の中で待っているのです…。
水虫は15℃以下の環境で活動を止めます。
ちなみに60℃以上になると死ぬそうですが、それは人間の足も耐えられまい。
冬でも蒸れた状態の足であれば水虫は大活躍ですが、それでも夏場に比べたらおとなしいもの。
せっかくだからこの間に水虫退治を始めましょう。
とにかく自宅では足は清潔に乾いた状態を保つようにして、毎日欠かさず薬を塗るようにします。
症状が出ていなくても両足とも、心を強くもって毎日塗る。
症状が治まっても白癬菌はまだ潜んでいます。油断は禁物、毎日毎日、塗る塗る塗る。
白癬菌の潜んだ剥がれた皮膚が、目に見えなくても部屋中のあちこちに落ちているのでしっかり掃除。カーペットなどはよく掃除機をかける。
靴は出来たら買い換えるか、さもなくばよく拭く。
冬から根気よく続けていれば、春には治るはず!
新しい出会いの季節は、清潔な足の方が絶対にモテるに決まってる。
足の状態を気にすることなく、座敷での歓迎会も、夏にはサンダルで水辺でのレクリエーションも満喫できる!来るべき時に備えて今すぐ対策を!
西まごめ
足臭いに水虫プラスじゃ一緒に寝られない!
週刊誌記者を経てフリー編集・ライター。美容男子クレオパトラ担当。