先日、首都ハノイでAPECが開かれたベトナムの魅力を美容男子編集部が勝手にお届けするレポート(ちなみに今がわりとベストシーズン!)。最終章は【大人の楽しみ】。だって大人の修学旅行ですから!
【APECの舞台】ベトナム旅行がオトナの修学旅行にピッタリなワケ【大人の楽しみ編】
1. ベトナム旅行【大人の楽しみ編】(初級)サイゴン川クルージングでアーバンな大人の夜をw
クルーザーからのアーバンな景色
文字通りサイゴン(現ホーチミン・シティ)内を流れるサイゴン川。
水運の拠点としても、水の供給源としても重要な川ですが、こちらの川ではおそらく毎晩、ディナークルーズが催行されています。
アクティビティ編で紹介した水上人形劇とセットになったナイトツアーだと、近隣の大型ホテルらへんでバスがピックアップしてくれて、人形劇→クルージング→集合場所で降車、と無駄なく回れるのでおすすめです。
ふだん日本でクルージングを楽しむなんて、太陽族(古い)らセレブぐらいのものですが、なぜか東南アジアは観光客向けのクルージングが盛んです(例:シンガポール)。ここは円高の力を借りて、アーバンな夜景を楽しみながら食事を楽しみましょう。
ただ、あとでクレームをつけられたらとてもイヤなので先に申し上げますと、オプショナルツアーでの参加がオススメといいつつも、食事はそのツアーに参加した人たちと同じテーブルになります。
ものすごいすし詰め状態で、さっき会った知らない人と同じ鍋をつつく状態が苦手という人は、食事は軽くどこかで済ませておいたほうがいいかもしれません(まずくはない)。
食事代はツアー代込。飲み物は別料金。
さらに、私が参加したときは韓国人観光客が大挙しておしよせており、大カラオケ大会が開催されました。
サイゴン川で「サランヘヨ」の大合唱を聞く私はいま超異邦人。
なのでアーバンの真の意味を問われると「ぐう」となりますが、1度ぐらいは行っておいてもよいでしょう。
窓辺にはインスタ女子がたくさんいます。私も頑張った。
人形劇+ディナークルーズでひとり45USDぐらい。そう思えば、一回分の飲み代でいろいろ見たといえます。
2. ベトナム旅行【大人の楽しみ編】(中級)バックパッカー浮かれまくり!ブイビエン通り
歌舞伎町のアーチ的目印
そんなお仕着せのナイトアクティビティは嫌だ! というあなたには、ブイビエン通りをオススメします。
ここはバックパッカーたちが数多く集まる通りで、ベトナム料理屋だけでなく欧米人好みなパブやカフェがてんこもりです。
その中でもとびきり浮かれポンチな店に入ろうぜ! とワレワレは通りを一望できるデカい飲み屋に入りました。
ちなみに動画を撮っていると陽気なフランス人やベトナムのお子様が映り込んできたりしてホント皆さん楽しそう。
動画のスクショなので、ブレ感はお許しください
こちらのお店、大音量でビートルズの「Say love you」がかかっており、このミラーボールがグルングルン回っており、いい感じに昭和の浮かれポンチ感です。東京じゃなかなか見られない。いいですね。楽しいです。
そしてやっぱりビールを注文。
お値段は多少お高めですが、それでも一本350円ぐらいだったと記憶しています。(つまり、7万ドンぐらい?)
そしてなぜか2本買ったら1本ついてきた!酒が2buy get 1なんて聞いたことねえや。
だから2本分のお値段で3本飲めちゃうよ!
3. ベトナム旅行【大人の楽しみ編】(上級)ヒルズクラブに行けなくても!東南アジア最安(当社比)スカイテラス
最後は1つぐらいステキなところへ。
みなさん、六本木のヒルズクラブって行ったことありますか?
六本木ヒルズの51階にあるおセレブ会員制飲食施設でございます。
若かりし頃、友達数人とで偉いおじさんに連れて行ってもらったことがあるんですが、あれは一杯いくらするんでしょう。
また、シンガポールといえばのマリーナベイサンズにもスカイバーがありますが(そしてこちらも確か50なん階)、あちらもいちばん安いビールで一杯1000〜2000円とかしたはずです。
で、ホーチミンは、というと、2010年に高層ビルのフィナンシャルタワーが完成しまして、やはり地上50階建て超え。
49階に展望台があるようですが、どうせなら入場無料のスカイバーに行きましょう。
食事の有無にもよるようですが、適当にお腹を満たして(低層階にレストラン有り)、酒だけ飲むのがコスパよし。
「酒だけ飲みたい」と気合で説明すると、52階のスカイバーに連れて行ってくれます。
わあおしゃれ
こちら、ビールなら一本14万ドン程度(700円)。
ここでようやく日本の居酒屋価格に並びます。
写真はすぺしゃるかくてるですが、こちらで1杯1300円程度。
333ビールが50円で購入できることから考えるとハイパーセレブバーですが、日本人的には「渋谷か池袋のちょっとこじゃれたバー」に行くのと変わらない値段で、ホーチミン・シティの夜景が堪能できるので安いものです。
彼女と一緒に旅行したなら、ここは是非連れて行ってあげましょう。
ちなみに【グルメ編】で紹介したニューランとは通りを挟んだ斜向かいなので、ニューランで小腹を満たしビールを引っ掛け繰り出すという戦法もありです(←やった)。
ただこちら、営業時間の情報がまばらで、一説には21:30にはしまってしまうという情報も。
運良く入店できましたが、日本のバーのようなオールナイト営業ではなさそうなので、19〜20時ごろには行っておいたほうがよさそうです。
4. ベトナム旅行【大人の楽しみ編】マッサージ屋が激安!謎の文化も

最後はつかれた大人を癒やすマッサージ。ピンクなほうではありません。
ガイドブックには、何時間もかけておこなう食事やジャグジーつきのスパやプランがよく紹介されていますが、それ以外にも街中いたるところにマッサージ屋が軒を連ねています。ホテルと併設しているところもあれば、市場の近くでやっている庶民派な店もあり。
がっつり男磨き! という場合は既存のガイドブックに日本人(円高)向けの豪華プランはたくさんありますのでそちらをご参照いただくとして、旅の疲れを癒やすためにヘビーユーズできるという点で、ここでは比較的ふつーのマッサージをご紹介します。
滞在中毎日、ひどいときは1日2回マッサージに行きましたが、なんといっても安いから。
一番通ったのは、私が泊まった3ツ星の普通ホテルに隣接されていたマッサージ屋。
こちら、ボディ1時間で18万ドン。
フットマッサージなら16万ドンです。
つまり、900円とか800円とか。
日本もマッサージの価格破壊が起き、10分1000円の相場が崩壊、1時間2980円が珍しくなくなっているいまですが、それにしても安い。安すぎる。
というわけで、ベトナムに行ったらマッサージで癒されることをオススメします。
ところがこのマッサージ屋、変わった文化が根付いています。
その1. スタッフがもれなく全員若い女性(ハタチ前後)
台湾でマッサージ三昧だったときはじじいもたくさんいたのですが、行く店行く店、若い女性しかいません。
そして、戯れに訪れた結構なオシャレホテル内のそれを除いて、どのマッサージ屋も、お姉ちゃんたちが信じられないぐらいのミニスカでやってくる。
(肖像権の問題から写真は載せられませんが、一番イメージに近いのはこれです)
出典:ヤフオク
いやいや、なんで? と思うのですが、どこに行ってもこんな感じのお姉さんがわらわらと出てきます。
ねえ、パンツ見えてますよ?
「なんでそんなカッコしてるの?」と聞きたかったのですが、英語もろくに通じないことが多いので、だまって目のやり場に困っていました。
その2. チップがやけに高い
もともとチップ文化がなかったベトナムですが、最近では少しずつ広まってきているようです。
しかしチップとは、そもそも相手のサービスに対する「気持ち」。
どの国に行っても、ベッドメイクやポーターさんには1USD。を基準に生きてきた私としては、これだけ物価が安いベトナムだったら、マッサージ代900円(18万ドン)に対して1USD(2万3000ドンぐらい?)はむしろあげすぎ? ぐらいに思っていたのです。
ところが、何店か回ってわかったことなのですが、1ドルどころかマッサージ代と同じ金額を要求してくるマッサージ屋の多いこと、多いこと!
1万ドンを渡そうとしたら「ちがう!」「すくない!」と明らかにキレられたこともありました。
唯一ミニスカ姉さんが出てこなかったステキマッサージ屋では、マッサージ代が40万ドンぐらいだったのに対し、チップとして10万ドンを巻き上げられました(涙)。
屋台ですらお釣りを返してくれるのに、なぜ!? と調べたところであまり詳しいことはわかりませんでしたが、とにかくマッサージ屋のチップだけが法外なのは確かなよう。
そして、行くお店のランクにもよりますが、普通のマッサージならせいぜい5万ドンぐらいあげておけばいいだろう、という結論に落ち着き、以来、財布のなかにはマッサージ代+5万ドンだけ入れて行くようになりました。
というわけで、ベトナムでマッサージを受けるときは以上の2点を心の片隅においていただければ幸いです。
なお、ベトナムのマッサージはホットストーンなどが有名ですが、どうやら指圧の概念はないようで、上半身に関してはオイルやクリームを塗られてひたすらこすられることが多いです(笑)。
他方、フットマッサージはどの店も結構上手なので、いっそ割り切って足だけ受けるというのもひとつかと思います。
あと日本人と見るとすぐに「VIPコースにする?」と聞かれますのでご注意を。
それにしても、食べてよし、遊んでよしのベトナムは心身の洗濯にもってこい。
酒やマッサージが安いのはもちろん、タクシーもクソ安い(初乗り1㌔60円ぐらい)ので、つかの間の王侯貴族気分を味わえるのもポイントです! レッツベトナム!
■おまけ 日系企業もたくさん
コンビニはサークルKやファミマがほとんど。
その他、外食産業としてはすき屋(SUKIYA)もあるほか、ちょうど丸亀製麺も開店間近、とベトナムにも日本企業がどんどん出展しています。
そんななか、東京発祥のメロンパン屋さん「世界で2番目においしい焼きたてメロンパンアイス」もベトナム進出!
世界で2番目においしい焼きたてメロンパンアイス
「なんで“世界で2番目においしい”んですか?」と聞いたら「一番は奥様の手料理だからです」と、なんかいいことをおっしゃられたので、その心意気にあやかるべくごしょうかい。あと、道を教えてくれたから。
ドンコイ通りとグエンフェ通りの間にできました。
というわけで、なんとなく海外行きたいという方には、高校生に負けじとベトナム行ってきてくれ! という願いをもって、ベトナムレポートを終えさせていただきます。
大人の修学旅行【ベトナム編】
西まごめ
副編集長に「ベトナム編1年ぐらいやっていいよ」と言われました。…流刑…?
週刊誌記者を経てフリー編集・ライター。美容男子クレオパトラ担当。