ブルゾンちえみのことは特別好きと思ってはいないけれど、
テレビに出ていたら見てしまう、聞いてしまう。
見た目は、東洋人が東洋人のディフォルメをしているようなあのメイクが、
どこかしら般若とか能面とか日本女性の強さと美しさの雛型的なインパクトを放ち、
その顔面の力、顔力みたいなものを味わいたくつい目で追いたくなるのかもしれない。
そうした見た目と声のバランスそして、
声と話し方(話し声)に彼女の良さはあるように感じる。
この頃ぼくが遭遇するテレビの彼女は、
急に売れた若い芸人が突如テレビに引っ張りだこになる場合によくある、
ネタをしていない時はまざまざと新人。みたいな時期をハイスピードに終え、
すでにある種の風格をただよわせながら、堂々と画面の一角に座しているように見える。
単なるぼくの妄想ですが、その理由としては、
彼女は学生時代陸上をやっていてそれなりに成果をあげていたそうで、
かつ、勉強も学年でもトップクラスだったらしいことから想像するに、
ブルゾンさんは「努力をすれば夢は叶う」というような信念をもっているのではないかしら。
その「努力は裏切らない」的思い込みは、
ある意味では”努力”を信仰しているともいえ、
つまりは、裏切らない”努力”という神様が在るため、
自分が努力さえ怠らなければどのようなことも乗り越えられる。
と信じられている、というメンタリティーともいえる。
そしておそらく、彼女はブレイクしてからもたゆまず
自分が努力と感じられる何かを行ないつづけているからこそ、
「私はこの席に座ってよい」という許可を自分に与えることとなり、
その自信のようなものが、キャリアとは不似合いな風格を醸し出しているのかもしれない。
個人的に最近の彼女の放つエネルギーに感じる魅力はそうした、
わたし誰よりも頑張っているんだから、わたしは絶対いい女。
そんな在り方。
まるで女性に好かれたい広告主が好みそうなコピー的信念を原動力にしているちえみが、
大手企業のコマーシャルに担ぎ出され、
最大手マスコミはテレビ部門の夏の一大イベントのメインキャラクターとして、
24時間頑張っている姿を放送される時の人となるのは、
まさに、ジャストミート! という印象。
ちなみに最近、テレビでクローズアップされている彼女は、
当初の”インパクトのある見た目””キャッチーで意外性のある言葉選び”
ということからの面白さから移行し始め、
ある種のトリオだったのwith Bを”リアルに叱る””愚痴る”という
ニュースタイルのどつき夫婦(一妻二夫の、夫婦別姓または事実婚の)漫才みたいになってきている。
美女が美男子を従わせ、美女なセリフを吐く。
ブルゾンちえみがブリリアントを従わせ、ブルゾンちえみwith Bとなり、
架空の”くみちゃん”に向けられていた言葉が現在は、
年上の後輩である長身イケメン風のwith Bに、
リアルなダメ出しとして吐かれていたりするのであります。
たしかにwith Bはダメダメな感じなのだけど、
とはいえ、あなたもデビューして間もない新人。
すぐに表舞台から消える可能性も十分ある立場なのに、
公共の場で堂々と説教ができるそのメンタリティー、叱れる根拠にもまた、
わたしは精一杯頑張っている。といった”頑張っている信仰”があるのではないか、と想像。
(彼女が先輩であるということはもちろん)
それはある意味、パワハラと呼ばれるものなんじゃないかとも思うのだけど、
スレスレで”笑える”のは、with Bの”言われても仕方ないよね”的絶妙な雰囲気と、
彼女のもつ”頑張るは正しい”というような、
一種の正義感に根ざしたとも言えそうなその熱の質が、
日本人にとって馴染み深く、共感しやすい性質のものだからかもしれないと思う。
さて、なんの結論もありませんしオチもなく、なんとただの想像でしめますと。
わからないけれどブルゾンちえみ、ゆくゆくはキャスターとかやりそう。(NEWS ZEROとか)
そしてその勢いによってはその後、政界に担ぎ出され、2代目土井たか子と呼ばれたりして?
少なくとも、お笑い芸人として下火になっても講演会の依頼に困ることはなさそうですな。
そんなことを今日の私は想像して楽しんでいる。ブルゾンさん、ありがとう。
以上、妄想に始まり妄想に終わりました本日の雑記にお付き合いいただき誠にありがとうございました!
書いているうちにまだ彼女について思うことが多々あったので、そのうちまた書きます。
ニュー男子 拝