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ブラック企業まとめを厚労省が公表。果たしてこれでブラックは減るのか?

ローラも事務所の餌食に!「一億総ブラック」時代のリスト状況&サバイブ法!

タレントのローラ(27)が専属契約解除を求めて所属事務所に申し入れをしたことが明るみになったこの夏。その「契約内容」があまりにひどく、「まるで奴隷契約!」とメディアはもちろん芸能界も騒然としています。しかし、これまでも事務所から独立した途端干されたタレントは数知れず……。「働き方改革」「ダイバーシティ」「ライフワークバランス」などの概念の普及とともに、日本の芸能界の闇もようやく衆目に晒されるようになったともいえますが、まだまだ氷山の一角でしょう。

そして、こうした「奴隷契約」は芸能界に限った話ではないこともまた事実。「社畜」という言葉がすでに一般化したように、日本はブラック企業大国です。今年、ようやく厚生労働省が各都道府県の労働局から「書類送検」された企業をまとめ、オンライン上で公開することになりました。すべてを「白日」のもとに晒しつつ、図々しくなることで、真っ黒社会から脱出せよ!

ローラも所属事務所の被害者に…「一億総ブラック」時代のリスト状況&サバイブ法!

事務所とは奴隷契約を交わしていたとも騒がれている

ここに画像の簡単な説明

 

ローラといえば、いまやハリウッド進出も果たしたセレブタレント。
芸能界へのデビューは、高校3年生のとき現在の事務所の創業社長に渋谷でスカウトされたことがきっかけでした。

 

ハーフとして恵まれた容姿を持っていた彼女はファッション誌でモデルとして活動していましたが、やがてバラエティ番組へ進出。

タメ口と天然キャラが賛否両論ながらも話題を呼び、以来、彼女に続けとばかりに「タメ口なハーフタレント」なる「亜種」が大量生産されることになりました。

いっぽう本家は、ハリウッド映画にも出演する国際的女優に成長し、変わらぬどころか磨きがかかるばかりの美貌とファッショニスタぶりがインスタでも話題になり、もはや男女ともに憧れるセレブタレントの域に到達。

 

他の亜種が「ただの失礼なやつ」「ハーフなだけで見た目がいまいち」「え?整形?」「ゲス不倫」などで勝手に陥落していくなか、どんどん高みに上っていった稀有な存在でもあったのです。

 

この成功の陰には、

「実は子供時代、大変な貧乏だった」

「スタジオではタメ口でも、実は礼儀正しい」

「演技や英語など実はものすごく努力家」

「成功してもおごることなく性格が変わらない」


という、苦労体験や内面の良さが大きく関係しています。

 

実の父が逮捕されるなど、彼女とて芸能生活の危機を迎えたこともあったわけですが、本人の不始末ではなかったことや、そのときも素直な心情を吐露した「神対応」ぶりによって批判を免れ、こんにちに至っています。

 

しかしそんなローラがついに爆発したのが6月のこと。

 

“今年6月17日、ローラはフォロワー数が400万人を超える自身のツイッターに「黒い心を持った人とは絶対に一緒にいたくない。10年の信頼をかえしてください」などと投稿して、事務所サイドと”契約トラブル”で揉(も)めていることが明らかになった”

出典:サンデー毎日

ローラが人を悪くいうなんて、と当初は戸惑っていた世間でしたが、その後、彼女がデビュー当時に10年にも及ぶ契約を交わし、さらに仮に契約が終了しても2年間は芸能活動ができないという(!)、契約書にサインしていたことが明るみになるや「それって奴隷契約じゃん!」とざわざわ。

 

さらに契約内容を確認しようとした本人に対して「暴露本を出してやる」などと社長に恫喝されたという報道もあり、某男性アイドルグループや某朝ドラ女優の独立劇同様、「芸能界、超ブラック」という認識に拍車がかかったのでした。

 

アメリカの芸能界ではこうした「囲い込み」のような契約はないため、日本独自の芸能界の慣習については、ついに公正取引委員会が動き出したという情報も。

 

「俺が(私が)拾って育ててやったんだから、一生奉公せよ」という悪しき習慣に早くメスが入ることを願わずにはいられません。

 

 

厚労省が書類送検されたブラック企業まとめを公表!!

1.「労働関係法令」に違反した疑いで送検されたブラック企業とは?

電通や日本郵政などももちろん掲載されています

 

さて、そんなローラ問題にちなんで言いますと、ブラックなのはもちろん芸能界に限りません。

むしろ、我々パンピーのほうがブラック企業に遭遇する可能性が高いかも。

そこには、「終身雇用」という日本独自の雇用形態から生じた「サラリーマンは一生企業に宮仕え」という概念が、終身雇用が崩壊したいまなお根強く残っていることと、長引く不況によって「辞めてもお前(俺)なんか行くとこない」という内外からの無言の圧力の双方が多分に関与していると思われます。

サラリーマンに限らず、個人事業主やフリーランスも取引先からの「下請けイジメ」や、労働基準法が適用されないことをいいことに、名ばかり「業務委託」で契約され、泣きに泣くまくっている人が後を絶ちません。



「俺が(私が)拾って育ててやったんだから、一生奉公せよ」は、残念ながらどこの業界にもはびこっているのです。嗚呼。



そんな状況をさすがに看過できなくなったのか、2017年5月10日、厚生労働省は長時間労働や賃金不払いなど「労働関係法令」に違反した疑いで送検された国内企業一覧をリスト化し、公式サイト上で発表しました。

この内容は2016年10月〜2017年3月の間に各都道府県の労働局が公表した内容を集約したもので、現時点で334件。企業名(株式・有限限らず)、事業所名及び所在地、並びに違反内容などが都道府県別に記載されてます。
まさに「ブラック企業のブラックリスト」

これまでも同様の情報を各都道府県の労働局のホームページ上に載せてはいたのですが、なんというか「使えねえ」情報ばかり。
メディアで報じられたような真っ黒企業も、そのホームページ上では社名が伏せられていたり、掲載期間にも統一性がなかったり……と、ほんと、情報として使えねえ。そこでその改善をはかったかたちで公表されたのが、今回の厚生労働省集約リスト、なのです。公表される期間は1年間。
今後は月次で更新されていくそうです。

 

 

2.ブラック企業たちの違反内容は?

長時間労働に賃金未払いなど搾取が横行している

 

では、「労働基準法違反」の内訳は?、というと、

◆安全対策を怠った労働安全衛生法違反

◆賃金未払いなどの最低賃金法違反

◆過大な長時間労働をさせた

などとなります。
記憶に新しいのが、2016年度末に女性社員に違法な時間外労働を課していた「電通」や、富山県内工場の従業員が過労死した「パナソニック」、荷積み作業での負傷事故を労働局に報告しなかった「日本郵便」など。
今回のブラックリストには、こうした大手企業も掲載されています。

監督課担当者は今回のリスト公表に際し、「昨年末に発表した『過労死等ゼロ』を目指す取り組みの一環。長時間労働を削減する機運を高めたい」と説明し、「一覧表にすることで社会に警鐘を鳴らす狙いがある」と続けました。

確かに就職活動中の学生にとっては、企業を選択する際、非常に役立つリストと考えられますが、果たしてこれで本当に、ブラック企業に対して警鐘を鳴らすことはできるのでしょうか?

 

 

3.書類送検されたブラック企業のその後

仕事量は変わらないのに時間は短縮…では家に持ち帰るしかない!?

 

そこで、ここからは実際に「ブラック認定」された企業の「その後」の対応に目を向けたいと思います。株式会社電通(本社:東京都港区・社長:石井 直氏)は、「2017年新年仕事始式」において次のようなコメントをホームページ上に掲載しています。

 

“昨年は厳しい年になったが、一連の問題が生じた原因は、われわれに内在する課題から生じたものであることを真摯に反省し、改めるべきところは抜本的に改めなければならない。
現在、さまざまなステークホルダーが当社の変革に注目している。
未だ道半ばだが、すべての改革を不退転の決意をもって進めていく。
成否に最も重い責任を負うのは経営だが、同時に、一連の改革は、経営だけの力で成し遂げられるものではなく、社員の努力と行動が最も大切な力になる。
私は、社員一人ひとりが有している『仕事に対する志と責任感の強さ』が、当社の誇るべき最も大切な資産であり、成長を支えている原動力であると確信している”

出典:電通

ブラック企業の改善や撲滅には何が正しいのか?

 

石井氏のこの話に対し、外野がとやかく言うことではないかもしれません。
ただ、「少し違うのではないのだろうか」という不信不信感を抱いたのが正直なところ……。
たったひとつの、かけがえのない命が仕事によって奪われたことを、「一連の問題が生じた原因」と簡単な言葉でまとめてしまっていいものなのでしょうか?
また、「仕事に対する志と責任感の強さ」と他社員に対しての奮起も促していますが、「それ、今このタイミングで言うべき言葉っすか?」とも思わずにはいられません。
亡くなってしまった女性社員は、少なくともその仕事に対する高い志と責任感の強さゆえに、自死という道を選ばざるを得なかったほど追い込まれていたというのに、そこでこの発言は、あまりに軽率ではないかと。

「抱えている仕事をいい加減にこなす」
「お付き合い残業的なものはしない」
「自分は自分」
「私がいなくとも何とかなるものだ」

とそう切り替えられる人なら、自ら命を落とすことはしなかったでしょう。

会社に仕事に忠実だったがゆえに、彼女は亡くなってしまった。
そう、仕事に殺されてしまったのではないか、と、もやっとしてしまいます。

ちなみに、同年1月19日の取締役会において、石井氏は、社長執行役員を辞任した上で代表権を返上しています。
それは自分自身が言った「仕事に対する志と責任感の強さ」によるものなのか、それとも大手企業ならではの「見えざる強大な力」が働いてのことなのか。
はたまたそれとは無関係なことなのかは分かりませんが、果たして、辞職が責任をとる最良の方法だったのだろうか、と考えずにはいられません……。

 

4.ブラック企業の見えない部分

優秀な人材を採用しても人間力の育成が出来ない企業の弱さ

 

もちろん、この件に関しては女性社員の直属の上司、あるいはその上にいる人間の関わり方に問題があったと見るべきでしょう。
電通は、全ての社員を社長が見て管理できるほど、小さな会社ではありません。
いっぽうで、その直属の上司自身もまた、雑多で困難な仕事に日々忙殺されていることは容易に予想できます。
でも――
「自分が忙しいのを我慢しているのだから、部下もそうあるべき」という考えでは、負のスパイラルから抜け出すことはできません。

当然これは電通以外でも言えること。
多忙ゆえ「見えない」「分からない」、そういう部分はあったかもしれませんが、明らかな社員の憔悴、変化を「見過ごした」にも関わらず、「見えなかった」「分からなかった」と置き換えてしまうのは恐ろしいことです。
そういう人材が企業を黒く染めていき、その黒さが伝統として次世代に連鎖してしまう

まるで虐待と同じシステム!!!!

 

 

5. ブラック企業の警鐘を鳴らす完全な一覧表とは?

見にくい一覧を載せるにしてもどう改善したのか?は記載するべき!

 

さて、話は戻りまして『書類送検された企業の一覧表公表』の件ですが、実際どのような説明がなされているのかといいますと、

「こういうことがありました」
「こういう違反を犯しました」
「○○円、支払いませんでした」

という、淡々とした説明だけ。

「社員の命が亡くなった」
「賃金未払いにより、家族が路頭に迷った」
「安全対策を講じなかったばかりに大怪我を負った」
等の記載はもちろんなく、それぞれの社員(被害者)の苦悩、もっと言えば人生に触れる箇所は、当然ありません。
あくまでリストである以上、実状に深く踏み込むことは難しいことは予想できますが、それにしても、肝心の、「書類送検」されたことに対しての代表取締役のコメントもないというのはいかがなものでしょう。

また、先程の通り、企業名がリストに掲載されるのは公表から1年間ですが、厚生労働省が掲載の必要性がなくなったと判断した場合や、労働環境の是正や改善が確認された場合は、1年以内であってもリストから削除するそう。

そ、その判断って誰がするのさ!

社名や最低限の情報が公開されるようになったぶん、以前の「使えねえ情報」よりかはいくぶん進化したといえるかもしれませんが、「役に立つ」、さらにいえば「ブラック企業を抑止・改善させる」情報になったとは到底いい難い、というのが率直な感想です。

プレミアムフライデーの件もしかり、どうにも政府の要人は「現状が見えていない」としか思えません。
とりあえずやっています、というアピール感満載。
おそらくこれを読んでいるみなさまの中にも、

「まさにそう」
「何でリストにうちの会社がないの?」
「うちも書類送検されてほしい。そして会社を改善してほしい」

と思っている人もいるのではないでしょうか。
でも、本当の意味で社会が「働き方改革」を実現させるのも、「ブラック企業を根絶」させるのも、ずいぶんと時間がかかりそう。

ローラはその実力をもってして、すでに新事務所への移籍話が進んでいるとの報道もありますが、我々パンピーも「どうせ俺なんて、よそでは雇ってもらえないし」と思考停止に陥る前に、彼女の勇気を見習って「嫌なものは嫌だ」とほんの少しでも声に出せるようになりたいですね。

小さな声も、集まれば大きなうねりを生じさせます。

また、「そんなことできない!」という人も、相手は変えられなくても、自分は変えられるはず。
会社に殺されるぐらいなら、逃げ出しちゃってかまわないのです。
あなたを殺そうとしている人間に、忠誠を誓う必要はありません。

そして、先に触れたような、社会人としては「いい加減」になることも、ブラック企業に殺されないためには、実は重要だったりします。というわけで再掲。

「抱えている仕事をいい加減にこなす」
「お付き合い残業的なものはしない」
「自分は自分」
「私がいなくとも何とかなるもの」

「いい加減」とは「よい加減」とも言えるわけで、たとえば自分の仕事を、何時間も残業してまでやり続けるのは「よい加減」とは言えません。
そして、あなたがいなくても仕事はちゃんとまわるわけです。なぜならあなたが入社する前から、会社はあったわけですから。さらに言えば、あなた一人がいなくなることで業務がたちゆかなくなるような会社には、組織としての未来はありません。

また、会社はともかく、直属の上司がクソで「あなたに押し付ければいいや」と丸投げしてキャバリングするようであれば、あなたの命を削ってまで手柄をとらせてやる必要もないのです。大丈夫。そういう寄生虫は、すぐにまたどこかに寄生しますから。
できることなら同僚全員で結託して「寄生」先をなくすことで、そいつを駆除してやりたいぐらいですね。

ブラック企業リストは「ここに近づいちゃダメだー!」という今後の参考として、じゃんじゃん白日のもとに晒しながら、あなたも闇の住人から抜け出せるよう、美容男子は応援しています。

どんなスキンケアもモテ術も、心から笑える日々があってはじめて効果を発揮するものです!

 

◆労働問題の相談については、とりま各都道府県の相談窓口などへ!

 

使えるものはなんでも使え!!

(↓こちらは東京都労働相談情報センター↓)

 

 

厚労省が書類送検された企業を公表。果たしてこれでブラック企業は減るのだろうか?

  • 1.厚労省が「書類送検された企業のまとめ一覧表公表」するようになった
  • 2.それは「社会に警鐘を鳴らす狙いがある」とのこと
  • 3.中小企業と呼ばれる会社はこの中にあるのか?と疑問が残る

ライター後記

どんなに「労働関係法令」が厳しくなろうと、ただ耐えるしかないという現状の人がたくさんいることを、耐えなければ未来がないと考えている人が多いことを、心の底から分かって欲しいなと思います。

 

nokotta

生きていくって大変だな、とつくづく思いますが、頑張りましょう。

読書が趣味。休日は喫茶店をはしごしながら本を読みまくります。

ブラック企業まとめを厚労省が公表。果たしてこれでブラックは減るのか?
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