最近、面白いなー、と思ったことが料理でして。
基本的に、ぼくは食べるものにグルメ的な意味での関心がほとんどないんですね。
かといって、サプリメントでいい、というようなことではなく、
ファミレスでもコンビニおにぎりでもカップ麺でも、
だいたいなにを食べても美味しいと思えるという性質で。
なもので、こだわって料理をする。みたいなことに縁がなく、
料理の楽しみを知らないのであります。
それが先日、料理上手のカレが帰省中に、
料理レベルがぼくと同じくらいの友だちが宿泊していたため、
ぼくが料理をつくろうか、となりまして。
彼女もまたさほど食事にこだわりがない人と知っていたので、
家にあるものだけでつくることに迷いはなく、着手。
で、つくった一つが「梅干しとミニトマトと桃のサラダ」。
誰も知りたくないかもしれませんがいちおうレシピをお伝えしますと。
ミニトマトを適当な大きさに切り、梅干しは手でほぐした後に包丁で適当にカット。
それをすり鉢にいれて、かるく擦るというかつぶす。
そこに固めの桃(甘さ控えめ)を小さく切り、鉢に投入。
最後にハチミツを円を描くようにふた回しくらいかけ、全体を混ぜ合わせれば完成。
これがね、自分でいうのもなんですがすごくおいしかった。
彼女も「なにこれ! 野村さんすごい!」とベタ褒めしてくれ、わたし大満足。
よくよく耳にしてきたフレーズですが、
誰かが食べてくれることがわかってつくる料理というのは、
自分だけにつくる場合とぜんぜん違うものなのですねえ。
いい人ぶったことを書きますが、
おいしいものができますように。彼女がよろこぶものになりますように。
と、願かけ気分で調理した私です。
で、料理のなにが面白かったのかというと、
レシピに沿い行う、説明書みながら組み立てる的方法ではなく、
真っ白なキャンバスを前に思いつくままに色をのせる、
絵への取り組み方のようにして行うことが非常にエキサイティングだった、という話で。
料理と絵をまるで別のものとしてこれまで捉えており料理は苦手意識が強かったのですが
絵のように行えば楽しめると知ったのでありました。
足立幸子さんというアーティストが『あるがままに生きる』というすばらしい著書の中で、
インスピレーションに従い適当につくる料理を『宇宙料理』と命名されていましたが、
あ、これがあの宇宙料理なのか。と腑に落ち、
その後、数日にわたり数度、宇宙料理の制作をしてみました。
足立さんによると例えば、
「今の私に必要な栄養がとれ元気になる料理!」「2000円で4品つくる!」などと設定し、
宇宙にオーダーしてから買いだしに行くと、そのようなものができる、とのこと。
食べ物で遊んでいるようでちょっと気がひけますが、
シリアスに食べ物に向き合うよりリラックスして向き合いたい私には、
なんともおあつらえむきな料理法だな、と思うのであります。
もしもこれを読んでピンときた方ありましたら、ぜひ一度トライしてみてください、おもしろいですよ!
以上、調子にのって「明日はぼくが料理つくる」と言って
けっこう悔やんでいる私より本日もニッチな情報をお伝えいたしました。
ご清聴ありがとうございました!
ニュー男子 拝