気がついたらゲイの友人と下半身の話をしていて、
ひとしきりそれをつづけた後、もしかして今のって下ネタになるの? と尋ねると、もちろんでしょ、と言われた。
ぼくは下ネタというものがあまり得意ではないという認識があるのですが、
その不得意感は「やめて!」という拒絶のそれではなく、
あまり話すネタがない、という苦手感。
「こうみえて当方、セクシャリティ的にはマイノリティかもしれませんが、特別変わったセックスを欲していないもので……」
そんなちょっとした平凡さを自分に感じ、どこかつまらなく思ってきましたが、
何が特別で平凡かは、人前にさらすことをせずに判断できるものではないのでしょうね。
ちなみに友人は、仮性包茎が好きだと告白をしてくれ、
ぼくは、だったらお尻の穴が好きかもしれない、と答えた。
こんなことこの場に書くにふさわしくないかもしれないけれど、
ぜんぶ消す覚悟で、ひとまず書きたいことを書いてみている今日は雨の日。
昨日は、雨がふりそうでふらなくて、涼しくなりそうでぜんぜん暑いままで、
初めてアトリエにやってきた友人とはアイスティーやアイスコーヒーとお菓子で下ネタを語っていたのですが、
だんだんと話すことがまばらになってゆき、ぼくたちはお酒を飲んだ方がいいんじゃないかって空気になり、飲んだ。
ぼくらの分かち合ったその性的な好みには共通項があって、
それは、好きな人の恥ずかしい部分をみたい、しりたい、ということ。
その象徴と感じ、惹かれるポイントが彼は「仮性包茎」でぼくは「尻の穴」だったというわけです。
その昔、人前でクールめだった私に当時の彼が「なんかモノマネして」と言い、断ったことがあった。
今思えば、彼が求めていたのはぼくが他人の前でしないことを自分の前だけでして欲しいというかもで、
ほかにも、原宿の人通りの多い場所で「手をつなごう」と言われ拒んだことも記憶にまだ残る。
20代半ばのぼくは「そんな非常識なこと、恥ずかしいことどうしてしなくちゃいけないの!」
と、それをできない自分と向き合うことはせず、アホみたいなことを言う彼を心で責め不機嫌になっていたのだけれど、
もしも同じことを今の彼が求めてきたら今のぼくはどうするだろうか……?
ってな青いメモリー&妄想はひとまず、
下ネタの共有という精神的な恥部の一部を見せ合えたことで、
その友人とはそれまでよりも親しくなれたのではないかと感じているのであります。
そして、下ネタが不得手と思って生きてきましたが、
下ネタがNoなわけではなく、その種類や角度、方向性によってはむしろ楽しいと知り、
世界がひらけた気分になれたので、ここにシェアさせていただいた次第。
以上、本日も私的な戯言にお付き合いいただき、誠にありがとうございました!
ニュー男子 拝