元SPEED・今井絵理子の「SPEED不倫」で大騒ぎな2017夏ですが、議員の不倫はいまに始まったことではありません。「英雄色を好む」というけれど、振り返るに「え? 英雄? 誰が?」という面々のご乱行ばかりが思い起こされて……。そこで今回は、あまたある議員のセックススキャンダルのなかでも記憶に新しい、そしてゲスさが際立つ不倫事件を振り返ってみました。さらに、「英雄色を好む」といえばあの人! という、昭和の偉人の豪放磊落ぶりまで。ゲス不倫かそうでないかの線引って、どこかに存在するんでしょうかね。とりあえず、いってみましょう!
今井絵理子もメンバー入り!記憶に残る議員のゲス不倫名簿
1. 記憶に新しいゲス不倫のTOPは中川俊直or宮崎謙介?
神をも欺く中川しゅんちょくに分があるか?
さてはて不名誉な「ゲス不倫ノート」に名を連ねてしまった今井絵理子ですが、ここ数年、議員のゲス不倫っぷりは週刊誌の格好のネタになっております。政治家といえば清廉潔白さが一応は売りなのに、路チュー率が高すぎる。
そんなここ数年の不倫事件簿のなかでも、様々な意味できっついなあと思うものをプレイバックします。
◆重婚ウエディングの中川俊直(経済産業政務官)
今年4月、週刊新潮が暴いた元自民党の中川議員の重婚ウエディング。
2013年、妻がいる身でありながら当時の愛人とハワイで結婚式を挙げ、結婚証明書にサインまでしていたことが明かされました。報道後、本人は政務官を辞任、自民党も離職しましたが(あたりまえ)、何よりがん闘病中の妻が本人に代わって謝罪する姿が痛々しかったです。
政治家ではありませんが、乙武洋匡氏のまさかの5股不倫が発覚した際も妻が謝罪(のち、離婚)し物議を醸しましたが、中川議員の件もまた、「夫の不倫を妻が謝ることは是か非か?」という論争を呼ぶきっかけのひとつになった、といえるでしょう。
個人的には妻が謝る必要はまったくないと思います。
◆妻の出産入院中の「ド級」ゲス不倫、宮崎謙介
2015年に、同じ自民党・二階派所属議員である金子恵美と「できちゃった婚」をした宮崎議員(当時)。
妻の出産が近づくなか、男性の育児参加を促進するべく「国会議員が先例となるべき」と育休取得を名言、「イクメン議員」として注目を集めましたが、蓋を開けてみれば金子議員が切迫流産の危険性から緊急入院した際に、地元・京都のマンションでタレント女性とゲス不倫していたというお粗末な結果に。
ただの不倫でも「ゲス」と呼ばれるなか、身重の妻が命をかけて出産にいどんでいるタイミングだったこと、また「イクメン議員」を売りにしていたことと相まって、発言と行動の乖離っぷりから総スカンを食いました。
妻の妊娠中の不倫は、女性にとって最大級の裏切り行為。
この件を機に、実は再婚だったこと、金子議員と結婚に至る際、別の支援者の娘と交際していたことや、さらに別の女性とも婚約していたなどの「女性問題」が次々と明るみに。
現在は議員辞職をし、金子議員をサポートしている宮崎氏ですが、これはもう治らない病気だと思う。
◆もはや「山本モナ男」呼ばわり、細野豪志
イケメン議員ともてはやされたこともある、民進党の細野豪志議員ですが、2006年に(当時は民主党議員)、タレントでキャスターの山本モナとの不倫をフライデーにすっぱ抜かれています。
京都への不倫旅行、さらに青山での路チューが報じられ、細野議員へのマンションに入っていったところも抑えられてしまいました。そのため、山本モナは「NEWS23」のキャスターをたった5日で降板する羽目に。
いっぽう、細野氏はいまも現役の議員として活動しています。
山本モナも結婚し、お互い「何もなかった」かのようになっていますが、人の噂は75日とはいかないようで、10年経ったいまでも、議員の不倫事件が起こるたびに「モナ男」と蒸し返されています。
「もう、国会議員は不倫しないで!」と誰より強く思っているのは、もしかしたら彼かもしれません。
◆「清楚な未亡人」は仮面だった? 中川郁子
こちらは、今回の今井絵理子同様、女性議員が主役。
農林水産大臣も務めた、夫・中川昭一氏が2009年に自宅で急死した後、その遺志を継ぐ形で政界入り。
郁子夫人は亡き夫を「清い政治を貫いた」とし、法名もそれにちなんで「青邦院釋昭尊」と命名していたが、その清き未亡人が2015年、同僚である自民党・門博文議員と路チューしているところを週刊新潮に報じられた。
安倍首相にさえ「おぞましい」と言われたとされているが、本人は、都内に入院。その後衆院農水委員会にて13分間に渡る謝罪をしたものの、議員辞職をすることなく続投。
現在は地元・北海道の十勝で活動を続けているようですが、本人の公式サイトに亡き夫・中川昭一の足跡を残す「中川昭一ライブラリ」サイトをリンクしているのを見ると、草葉の陰の夫の胸中はいかばかりか……。
2. 不倫のスケールでかすぎ! 田中角栄は別格なのか?

いっぽう、「ゲス不倫」という言葉もなかった昭和の昔に、巨大スケールな不倫(なにそれ)をしていた傑物のお話を。
そう、元総理大臣の田中角栄です。
美容男子読者にとっては「なんか昔の人」という認識にすぎないかもしれませんが、新潟の貧しい農家に生まれ、最終学歴が高等小学校卒業(現在の中学2年生相当)、そして吃音にも悩まされながらも、最終的には日本の首相になったという「立身出世」のモデルとして、日本男児の憧れの的でした。
東京・目白にはいまでも広大な田中邸が存在しています。
ロッキード事件によって失脚、逮捕され、その後脳梗塞で倒れ政治活動は不可能に。
その遺志は長女の真紀子氏が継ぐことになるのですが、「豪放磊落」として知られた角栄氏は私生活もお盛んだったのです。
そのスケールの大きさったら!
本妻は24歳のときに結婚した8歳年上(しかも離婚歴、連れ子あり)のハナさんでしたが、彼女は結婚当時、ある3つの約束さえ守ってくれれば、あとはどうしてくれても構わない、と角栄に告げています。
それは、
1、出ていけと言わない事
2、足蹴にしない事
3、将来二重橋(皇居)を渡る時は自分を同伴すること
この3つ。
当時、首相どころか国会議員にもなっていなかった角栄のことを「将来二重橋を渡る人」と見越したハナさんの眼力たるやすごいものですが、ともあれ角栄は、それを「良くも悪くも」守ります。
なんと結婚からわずか2年で、当時19歳だった芸者・辻和子さんを見初め、2男1女をもうけるのです。
わー、本まで出てる。
こちらの女性は、本妻も認める「お妾さん」で、生まれた子どもたちも認知されたそうです。
正月も、元旦は本宅、2日は和子さん宅ときっちり決まっていたほどに。もはや小説の世界ですね。
しかし、第二夫人ともいえるお妾さんを得てもなお、角栄の色好みはとどまることを知りません。
お次は政界の金庫番とも言われていた秘書の佐藤昭子さん(当時は佐藤昭)。
この2人の間にも1女をもうけますが、こちらは認知されていません。
そして、子どもができてから芸者を引退した和子さんとは違い、勝ち気だった昭子さんは角栄亡き後も奔放な生活を続けており、このひとり娘は「認知されていない」ことに加え、自分を省みてくれない母にも不満を抱いていたようです。
↓そんな娘が出しちゃった本
この本が出たのが5年ほど前のこと。
佐藤あつ子さんは結構メディアにも登場し、あれこれと「父」のことを語っていました。
それでも、角栄と関わった女性たちのなかで彼を悪く言う人はいなかったというのが定説になっており、彼は今のような袋叩きには遭っていません。
昭和という時代や、彼の政治家としての度量をもってして、「英雄色を好む」とされたのだと思われます。
でも、今の時代だったらどうだったでしょう?
もう少し、風当たりは強かったのかもしれませんね。
とにもかくにも、今井絵理子を代表する昨今の「ゲス不倫」は、大した実績もないのに色恋に現を抜かしているあたりがさらに叩かれる原因となっているのでしょう。
諸外国でも、国のTOPのセックススキャンダルは決して少なくありませんが、「仕事さえちゃんとしてくれればいい」という意見が一定数あるのもまた事実。
議員の皆さまにおかれましては、まずはとにもかくにも公務で成果を発揮していただきまして、「英雄」になってから、色のほうは当事者同時の了承のもと勝手に好んでいただければと思う次第です。
あなたの不倫願望はどのくらい!?
西まごめ
次に名簿入りするのは誰…?
週刊誌記者を経てフリー編集・ライター。美容男子クレオパトラ担当。