7月21日、松居一代による一連の夫叩きに対し、ついに船越英一郎の所属事務所ホリプロが立ち上がりました。名誉毀損と業務妨害を理由に、法的措置の準備に入ったということ。「松居劇場」とも呼ばれるYouTubeとブログを使った「命をかけた戦い」はいったいどこへ向かうのか。他方、浦和レッズサポーターをキレさせた浪速のエリカ様(上西小百合衆院議員)も「名誉毀損」とは浅からぬ仲です。テレビの向こうの変わった方々の出来事、とお思いの皆さま。あなたも被害者または加害者になりえるんですよ!
「名誉毀損」で松居一代を訴える!名誉棄損罪は男も女も要注意!
1.ついに船越英一郎サイドが松居一代を名誉毀損で提訴へ
あまりに一歩的で好き勝手に配信してきた彼女にストップが!!
これまでSNSやYouTubeを使って、たびたび、夫・船越英一郎氏の不倫疑惑などを暴露し続けた松居一代。
「恐怖のノート」「バイアグラ」など言いたい放題。
果ては文春記者とともに不倫相手と(彼女のなかで)目される女性に会いに行くためハワイに飛び、しかし途中で原稿チェックをさせてもらえなかったことから「文春に裏切られた」と今度は文春に怒りを露わにし、連日のようにYouTubeで「命をかけた戦い」をしていることをアピールし始めました。
その動画のクオリティが予想外に高かったことに多くの視聴者が驚きましたが、個人的にもっと脱帽したのは「戦いの矛先」が四方八方に向かいだしたこと。
作家の大宮エリーは完全にとばっちりのようすでしたし、「芸能界の暗い闇」との戦いも宣言したときは、結局誰と戦いたいんだっけ?
とよくわからなくなってしまいました。
自分の邪魔をする存在は全部敵! ということでしょうか。
触るものみな傷つけていいのは、15で不良と呼ばれるころまでと思う真夏の今日この頃です。
最近ではYouTube上で、家族ヘの感謝を伝えながら感極まって涙している松居一代。
どこに論点が向かっているかよくわからない、そんななかでも夫に対する攻撃がやまなかったことから、ついに船越英一郎の所属事務所であるホリプロが名誉毀損と業務妨害として提訴に踏み切る模様です。
所属タレントを守るためといえど、その妻を訴えるのはよっぽどのこと。
この件を伝えるニュースサイトのコメント欄も船越英一郎に対する同情の声で溢れ、ゲス不倫がフルボッコの現在において、その是非さえももはや「どうでもいい」と思われるほどの事態になっています。
ちなみに松居一代はハワイに乗り込んだ件によって、ハワイ地裁から当該女性への接近禁止命令と出廷命令が出されてもいます。
2.浪速のエリカ様、上西小百合も「名誉毀損」歴あり
炎上商法議員のこのお方…投票した支持者のために何をしていますか?
さて、時を同じくして世間を騒がせているのが浪速のエリカ様。
先週、自身のツイッター上でドルトムント戦で敗れた浦和レッズのことを痛烈に批判。これに反論したサポーターに対し
「サッカーの応援しているだけのくせに、なんかやった気になってるのムカつく。他人に自分の人生乗っけてんじゃねえよ」
と反論し、大炎上したことは皆様もご存じのことでしょう。
本人は「私のツイッターはふだんからこんなもの」と反省するようすもありませんでしたが、怒りに震える(+むしろ元々アンチな?)人々から殺害予告が届いたことに対しては、しっかり警視庁に被害届を提出。
自分から思いっきりケンカをふっかけはするけれど、いざ攻撃されたら「私は被害者です!」といえるメンタリティはすごいな、と思う次第です。あと単純に、言葉遣いが汚い。
そんなエリカ様のこのたびの一連の「ご発言」は、名誉毀損というより誹謗中傷に当たるんじゃないかと思うのですが、過去にこの方、元秘書に「名誉毀損」で刑事告訴された過去があります。
……うん、やっぱりね。
最近では小池都知事のことを「パンダメイクは私のほうがかわいい」と何故か己と比較した上にマウントしたり
政策秘書への暴言・暴力が明るみになって自民党を離党した豊田真由子(42)のことを
「40歳デビュー」「人の追い込み方を知らない」と揶揄したりしています。
「追い込み方を知らない」って、こええよ!
なお、個人的に一番驚いたのは、そんなエリカ様が「高校時代は学内の深キョンと呼ばれていた」とおっしゃられていたことです。
インスタグラムも自撮りの嵐。
……頼むから政治をしてください。
3. じゃあ、名誉毀損って何?
逮捕もありうる名誉棄損罪
ちなみにそんなエリカ様にマウントされた豊田真由子氏の、秘書に対する「ハゲ!」発言は名誉毀損にあたるのか? というと、これはどちらかというとパワハラに該当する可能性が高いということ。
「じゃあ名誉毀損って何?」
というと、ざっくり次のようにとらえることができそうです。
◆「外部名誉」を傷つけること
大きく分けて3つの種類があります。
「内部的名誉」……その人の真価
「外部的名誉」……その人の社会的地位や評判
「名誉感情」……その人の自尊心
そのうち、名誉毀損にあたるのは「外部的名誉」を傷つけた場合です。
◆民事と刑事で「事実かどうか」などが異なる
刑事事件……事実を提示し、社会的評価を低下させたときに成立
民事事件……事実かどうかは関係なく、意見や評論であっても相手の社会的評価を低下させれば、名誉毀損として成立
なお、刑事では、「事実ではなくても相手の社会的評価を低下させた場合」、「侮辱罪」が成立します。
◆刑事が成立するのは「わざと」
また、刑事事件の場合は、それが「故意」であると認められた場合のみ名誉毀損罪が成立します。他方、民事の場合は「過失」であっても不法行為として成立するとのこと。
ほかにも、刑事の場合は公然に名誉が傷つけられていないと成立せず、民事の場合も、公然性がなければ認められる可能性が低くなるそうです。
今回のホリプロの対応は、各報道によれば「提訴」とのこと。
提訴とは「訴訟を提起すること」で、民事・刑事を問いませんが、一般的には民事訴訟の際に使われるようです。
とにかく、所属タレントの社会的評価を低下させられた、ということへの怒りの措置なのでしょうね。
さて、ここまでお読みいただければ刑事事件としての「名誉毀損罪」の成立が難しいことはおわかりかと思いますが、いっぽうで、事実の有無や故意・過失と関係なく、民事事件としての「名誉毀損罪」は成立しえます。
また、名誉毀損に当たらなくとも、相手を傷つけるような言動は、侮辱罪やパワハラといった判定がくだされる可能性が十分にあることも、上記のアグレッシブさんたちから学んでおきましょう。
とくに最近はSNSの普及によって、感情の赴くままに負の投稿をしてしまう人が増えていますが、これって結局は自分の価値を下げることにつながってしまいます。(と、一連の出来事は教えてくれているような気がします)
言いたいことも言えないこんな世の中ではありますが、仕事や彼女の愚痴は信頼できる友人との間でだけ、できればアナログな手法でおこないましょう。
西まごめ
いっぽうで、リア充アピールな投稿からも「闇」を感じずにいられない…。バランスって大事っすね!
週刊誌記者を経てフリー編集・ライター。美容男子クレオパトラ担当。