公開初週でランキング2位に入ったアニメ「メアリと魔女の花」。かつてスタジオジブリで「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」を手掛けた米林宏昌監督が手がけたとあって注目されています! ジブリは男子のなかでもファン多数。正直レビューはあまり芳しくないようですが、昨夏の「君の名は。」の世界的ヒットから見るように、長編アニメーションはチェックして損はなし。女子ウケも必至。おまけに本作、さまざまなヒット作の片鱗が見えるのです!
「メアリと魔女の花」にパクリ疑惑!?ワンピースにマツコに魔女宅、ヒット作との類似点多!
1.「メアリと魔女の花」製作は元ジブリスタッフ
ジブリISMを受け継いだ!?何かと話題の「メアリと魔女の花」
7月8日に公開された「メアリと魔女の花」。
冒頭でも書きましたが、監督はかつてスタジオジブリで「借りぐらしのアリエッティ」や「思い出のマーニー」をてがけた米林宏昌さんです。
2014年末にスタジオジブリ制作部が解体され、同社を退職した米林さん。
同じくスタジオジブリ出身で「かぐや姫」や「思い出のマーニー」のプロデューサーを務めた西村義明さんが2015年に設立した「スタジオポノック」でメガホンをとりました。
本作は同社にとって、記念すべき長編アニメーション1作め。
振り返れば、5月に宮﨑駿監督が「本当にこれが最後」と、「長編アニメーションからの引退の撤回」を発表。
新作スタッフを募集したときには、日本中のジブリファンが歓喜の声を上げる一方で、多くの「それほどでもない人たち」がずっこけましたが、そんな「師匠がふたたび長編アニメーション制作」に入った段階で、独立した弟子たちが第一作を発表した、ということになるわけです。
「どうりで絵柄がジブリと似ているわけだ」と思ったみなさん。そういうわけです。
ついでに言えば、監督、プロデューサーのみならず、本作のスタッフの約8割はジブリ作品に関わったことがある人物だそうで、もはやそれってジブリじゃん。
面白い作品になりそうですね。という期待とともに、宮﨑駿監督の「引退発言」でいかに多くのスタッフが離れざるを得なくなったのか。そしてその引退発表を撤回、かーらーの新作着手ということで、新作はどんな仕上がりになるのでしょうか。とそっちのほうにも思いを馳せてみる夏真っ盛りのこの頃なのでした。
2. パクリ?「メアリと魔女の花」にはヒット作との類似点多数!
見たことある感と詰め込み感が満載の本作
スタジオポノック米林宏昌監督作品
「メアリと魔女の花」の原作本を見つけました(*'ヮ'*)
メアリー・スチュワート作
「小さな魔法のほうき」
ちょっと読んでみようかな♫
魔女、ふたたび。#メアリと魔女の花 #スタジオポノック #米林宏昌 pic.twitter.com/NdDSPN37bU— ゆかこ (@documentarykiss) 2016年12月16日
さて、そんな「メアリと魔女の花」ですが、原作はイギリスの女性作家が1971年に発表した『The Little Broomstick』。「Broomstick」とはほうきの柄のことで、75年には「小さな魔法のほうき」として日本でも出版されています。
主人公は11歳のメアリ。公式サイトには以下のように書かれていますが、
“主人公は、赤毛にそばかすの少女・メアリ。明朗で快活、天真爛漫。だけど、不器用で毎日に不満を抱えているメアリが、禁断の“魔女の花”との出会いをきっかけに奇想天外な大冒険に巻き込まれていきます。”
ざっくりあらすじを追っただけでも、師匠・宮﨑駿監督のあのアニメーション作品はもちろん、さまざまな人気作品との共通点を発見!
「お、おうおう!」と思ったので皆さまとも共有できればと思った次第です。
◆赤毛のアン
公式サイトにもあるように、主人公のメアリは赤毛にそばかす。
本人もそれをコンプレックスに思っているのですが、それってまさに『赤毛のアン』。
同作はカナダの作家・モンゴメリが1908年に発表した小説で、日本では1979年に世界名作劇場でアニメ化されています。
1979年って、美容男子読者の皆さまの多くは生まれていないと思いますが、結構再放送されているので知っていますよね。ね?
ちなみに、孤児だったアンがマシューとマリラのもとへ引き取られた、つまり物語のスタート時点での年齢も11歳です。
そして皆さまにとっての母親〜お局、先輩女子(アラ40ぐらいまで?)の世代の女性たちには「プリンスエドワード島」「緑の切妻屋根」に憧れた方多数。
というわけで、目上の女性とのスモールトークにて「赤毛のアンと似ていますよね」、使えそうです。
◆魔女の宅急便
これは誰もが連想したことでしょう。
公式サイトでは
“米林監督が最新作に選んだ題材は、かつて師である宮崎駿監督が選んだ題材と同じ「魔女」です。”
最近、魔女宅の「その後」(しかも日本が舞台)を描いたCMが話題になり(賛否両論)、いまなお根強いファンがいることを伺えましたが、メアリはキキに勝てるのでしょうか?
でもきっと、今年のハロウィンでもキキのコスプレをするギャルが圧倒的多数なのでしょう。
◆ワンピース
今年で連載20周年を迎え、記念ムックの発売など大盛り上がり。
そう、あの少年漫画の金字塔「ワンピース」との共通点を、私は…発見してしまった……!(大げさ)
主人公・メアリが不思議な力を手に入れたのは、“禁断の魔女の花”、その名も「夜間飛行」を見つけたためです。
禁断の何かをあれすることで不思議な力を手に入れる。。。。
「悪魔の実」やんけ!
◆マツコ・デラックス
作中に出てくる「魔法世界の最高学府・エンドア大学」の校長、マダム・マンブルチューブ。
そのビジュアルが……どうにも……マツコに似ている!
あくまで個人の主観ですが、そのデラックスさ、高く結い上げたヘアスタイル、そして、魔女ゆえなのでしょうか、紫色のゆったりしたワンピース、と、出で立ちの特徴がことごとくマツコっぽいのです。
マツコではありませんが、マンブルチュークという言葉がマングローブっぽくて、最初マングルチュークとインプットされてしまった。
◆ハリーポッター
上記から、もうおわかりでしょうか。
エンドア大学という魔法学校が出て来るところが、ハリーポッターっぽいのです。
でも私はハリーポッターを読んでいない。
◆天空の城ラピュタ
物語はメアリが赤い館の村に引っ越してきたところから始まりますが、ここで彼女はピーターという少年に出会います。ヒロイン、ヒーローがはっきり描かれているこの作品、そして二人ともローティーンなところは、シータとパズーを彷彿とさせます。
同じ魔女でも、キキとトンボではないんです。
たぶん魔女宅はあくまで人間世界が軸だったのに対し、メアリ〜はラピュタと同じアドベンチャー感が強かったから。2人が共に成長していく様子から、シータとパズーを連想する人が出るといえなくもないかもしれない。
というわけで、このような視点でチェックしてみるのもまた一興。
「メアリと魔女の花」にパクリ疑惑!?ワンピースにマツコに魔女宅、ヒット作との類似点多!
- 1. メアリと魔女の花は元ジブリスタッフの作品!
- 2. 原作はイギリス女性作家の『The Little Broomstick』
- 3. パクリ疑惑!?は劇場で見比べてみて!!
西まごめ
「夏映画はパイレーツ・オブ・カリビアン派!」というあなたも、チェックしてみてはいかがでしょうか?
週刊誌記者を経てフリー編集・ライター。美容男子クレオパトラ担当。