日本人の成人男性の4人に1人は見られるという「薄毛」。そして、薄毛の話題になると出てくる「遺伝」の話。父親がどうだとか、隔世遺伝だとか・・・。前回は、薄毛になる原因として生活習慣やストレスを挙げましたが、遺伝的要素も大きく関与しています。
ドイツのボン大学の研究チームが、40歳以前にハゲ始めた男性のいる家系の血液を分析したところ、ハゲに直結するとみられる遺伝子がX染色体にあることがわかりました。男性は、X染色体とY染色体の二つの性染色体を持っており、X染色体は母親から受け継ぐので、母方の祖父がハゲていれば、自分も将来ハゲる可能性があるというわけです(ただし、ほかにもハゲに関連する遺伝子があると思われるので、一概には言えないようですが・・・)。
ただし、遺伝的要素が大きいと言っても、「薄毛」が遺伝するのではなく、あくまでも「薄毛になりやすい体質」が遺伝するわけであって、祖父や父親が薄毛だからと言って必ずしもその子孫が薄毛になるとは限らないのです。遺伝的要素に加えて、ストレスや食生活の乱れ、睡眠不足、運動不足などライフスタイルの問題が複雑にからみあって薄毛が進行します。
脂質に偏り野菜が不足しがちな食生活、仕事や人間関係などによるストレス、PC作業やゲームなどでの睡眠不足や運動不足etc…。現代の日本人のライフスタイルに薄毛になる要因が潜んでいるとすれば、このままのライフスタイルが続けば日本人男性の“薄毛人口”はますます増えることになってしまうかも?!
薄毛男性が増えるのなら、そんなに気にしなくてもよくなるのではないかという気がしないでもないですが(笑)、薄毛人口の増加はそれだけ不健康なライフスタイルを送っている人が増えているとも言えます。髪にも体にもよい生活を日々心がけることが大切です。
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