借金、自己破産…「自分は大丈夫」と思っていませんか?近年減少傾向にあった自己破産申請が2016年一気に増えたのです。その背景には、いざと言う時に便利な「アレ」が関係していました…。今回は、決して他人事ではないこの問題について解説します。あの大手ファッション通販サイトZOZOTOWNもツケ払いを導入?こういった落とし穴は身近な所に潜んでいるたのです…!
自己破産申請増加の背景にはZOZOTOWNで話題の「○○」も関係していた…!?
1. 2016年は自己破産申請数が増加していた
アベノミクス効果の影響はこんなところに?
昨年(2016年)、自己破産の申請数が13年ぶりに増加した事が話題になりました。
2003年から減り続けていた自己破産申請が何故今になり増加してしまったのでしょうか?
その背景に迫る前に、まずは「自己破産」について説明いたします。
言葉は聞いた事があっても、詳しい内容については知らない方が多いのでは?
2. 自己破産とは?
もう収入と返済のバランスが逆立ちしても取れない…そんな状態
自己破産とは、裁判所に申請して債務(借金)を免責してもらう手続きの事です。
つまり、「支払えなくなった借金をゼロにする」事ができます。
自己破産には主に次のような決まりがあります。
①新しい借り入れはできない
都市伝説でもなく存在している「ブラックリスト」に登録されるため、約5~10年はローンを組むことはもちろん、少額でもお金を借りたり、またクレジットカードを作ったりする事すらできません。
②職業を制限される
自己破産を申請してから免責が決定するまで、弁護士や司法書士、警備員など特定の職業に就く事ができなくなります。
③財産の処分
99万円以下の現金、衣服、家具などの生活に必要なもの以外の財産(20万円以上の銀行預金、不動産、自動車など)は処分する必要があります(差し押さえられます)。
④官報への掲載
国が発行する広報誌「官報」に自己破産者として住所、氏名が掲載されます。
「自己破産」をすると借金も財産も精算され、1からのスタートとなります。
正に、借金で首が回らなくなってしまった方のための「最後の救済」制度といえますね。
では何故「自己破産」にまで至る人が増えてしまったのでしょうか?
3. 増加の背景には銀行カードローンと支払い方法
便利なクレジットの魔術に続き銀行カードローンとリボ地獄が…
金利の安さとその手軽さから、最近借り入れの主流になりつつある「銀行カードローン」。
これが「自己破産申請数の増加」の原因の1つといわれていますが、それは次のような特徴があるからなんです。
◆「総量規制」の対象とならない
消費者金融には、利用者が年収の3分の1以上を借り入れる事ができない制度「総量規制」がありますが、銀行はこの制度の対象となりません。
そのため、利用者が自分の返済できる金額(返済能力)以上に借り入れする事ができてしまい、「気づいた時には取り返しのつかないほどの金額に膨らんでいた」というケースに発展する危険があります。
急にお金が必要になったとき、非常に役立つ「銀行系カードローン」ですが、同時にこのような危険も潜んでいる事をしっかりと頭に入れておきましょう。
◆リボ払いの仕組みを理解していない
最近ではファッション通販サイト「ZOZOTOWN」が打ち出した支払いは2ヶ月先だから大丈夫というツケ払い。
小中学生がまさかの「ツケ」や「借金」をさせる気か?と人気サイトだけに集中砲火を浴びました。
そしてそのツケよりも陥ると抜け出せなくなるリボ払いというシステムも非常に危険。
利用額を毎月一定の金額にして長期にわたり返済をするという方法だが、利息をきちんと計算して利用している人はほんの一部。
つまり多くの人が「一回の返済額を抑えられるから」といって利用。ただでさえクレジットカード決済の引き落とし日はデビットカードと違って翌月引き落としになるようなケースがほとんどな事に加えて、リボ払いなどで自身の借金額が分からなくなり、そしていつの間にか限度額まで…というケースも多い様です。
4. 銀行も規制対象に!?
当然ですが、これによってさらに自転車操業になる人も増加する!?
現在、過剰な融資が問題視されている「銀行カードローン」に金融庁が調査に乗り出したそうです。
今後も自己破産申請が増え続けるようなら、銀行も「総量規制」の対象となる可能性もありそうですね。
しかし1番大事なのは自分の返済能力に見合った金額しか借りない、という「自己管理」です。
融資を利用する際は、「本当に必要な時、必要な金額だけ借りる」事を徹底しましょう!!
自己破産申請増加の背景にはZOZOTOWNで話題の「○○」も関係していた…!?
- 1. 自己破産申請増加の背景に「銀行カードローン」と「支払いシステム」
- 2. 銀行カードローンの危険性を把握しよう!
- 3. 必要以上の借り入れは絶対にNG!融資は考えて利用しよう!
ライター後記
銀行という安心感もあり、ついつい利用しがちな「銀行カードローン」ですが、無計画に利用すると大変危険な存在にもなり得ます。
賢く計画的な利用を心掛けたいものですね!
うみ子(男)
「その融資が本当に必要かどうか」、自分に問いかけよう!
美容法・健康法を探し求めるネットサーファー兼フリーター兼ライターです。
悩める全ての美容男子に届きますように。