中高年になると長年の飲酒や喫煙、乱れた食生活などが原因で肝臓が疲弊してしまっている方が多くなりますが、肝臓に負担をかけているのは何も中高年に限った話ではありません。若年層であっても毎日の飲酒が常習的な方や、飲む量の多い方は確実に肝臓を酷使しているために肝臓は確実に疲弊しているのです。そこで今回は肝臓と休肝日のメリットについてじっくりと解説します。
休肝日を持とう!お酒を抜くことのメリットとは?【花見は飲みすぎ注意!】
1.肝臓が疲れたサインとは?
気付いた時にはもう手遅れなんてことにならないように…
肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、極限になるまでその症状を隠そうとするので、病気が見つかった際には症状が重症化していることも少なくありません。
そこでまず、肝臓が疲れているかどうかを知ってもらうためにも、肝臓が疲れている際に出る症状を紹介します。
その症状は下記のとおりです。
・慢性疲労
・免疫力の低下
・継続した口内の出血
・お酒に酔いやすくなった
・お腹を壊しやすい
・おしっこが臭く、茶褐色になっている
これらは肝臓が疲れている際に出る症状で、肝機能が低下している状態を示す合図です。
肝機能障害を起こしている際にも出る症状であることからも、飲酒の常習性がある方は日々観察し、少しでも異常を感じたら早急に適切な処置をする必要があります。
重度の症状に進行させないためにも、くれぐれも注意が必要です。
2.常習的な飲酒が及ぼすリスク
楽しくても悲しくてもイライラしてても飲んでしまうのが酒好き…
「酒は百薬の長」なんていう言葉を引き合いに出して、常習的な飲酒を正当化しようとする方もいますが、これは本当に過度の飲酒がもたらす怖さを分かってない証拠。
そこで、その怖さを分かってもらうため、ある研究結果が示したリスクを紹介します。
飲酒が健康に対して及ぼすリスクは厚生労働省研究班のJPHC研究でも明らかにされており、毎日平均日本酒1合を超える飲酒を継続すると下記のリスクが高くなると報告しています。
「酒は百薬の長」なんていう言葉を引き合いに出して、常習的な飲酒を正当化しようとする方もいますが、これは本当に過度の飲酒がもたらす怖さを分かってない証拠。
そこで、その怖さを分かってもらうため、ある研究結果が示したリスクを紹介します。
飲酒パターンと総死亡との関連について
休肝日の効果
飲酒が健康に対して及ぼすリスクは厚生労働省研究班のJPHC研究でも明らかにされており、毎日平均日本酒1合を超える飲酒を継続すると下記のリスクが高くなると報告しています。
◆がん
◆脳卒中
◆自殺
よって、常習的な飲酒は確実に死亡リスクを上げる原因となるのです。
それはこの調査における死亡リスクを見れば明らかです。
42,000人の男性を対象に9年間に渡り下記の条件に割り振りし、死亡リスクを調査したところ、やはり思ったような結果になりました。
①飲酒が週1日~2日
②飲酒が週3日~4日
③飲酒が週5日~毎日
※飲酒量は同じ量に設定
死亡リスクは週1日~2日の人と比較すると、飲酒が週5日~毎日で酒量が13合~19.5合の人の方が1.5倍になり、19.5合以上飲む人で1.8倍も高くなりました。
この傾向から見れば毎日の飲酒はもちろんですが、飲酒量が多くなることも死亡リスクは高くなっていることが分かります。
よって死亡リスクから逃れるためにも、常習的な飲酒と過度の飲酒は絶対に避けなければならないのです。
3.休肝日とは?
お酒に頼らないリフレッシュ方法を見つけてみよう!
常習的な飲酒と過度の飲酒がもたらす健康リスクを理解してもらったところで、最たる防御策の一つである休肝日について説明します。
厚生労働省からの「週に2日は休肝日を作りましょう」という提言は、もちろん国民の健康を気遣ってのことでしょうが、うがった見方をすれば年々増加している社会保障費用を減らすという目的もあるように思えます。
というのは、休肝日とは過度の飲酒を減らすために行政が作り出した造語とも言われ、適量の飲酒を守れるなら休肝日は必要ないとされているからです。
休肝日とは肝臓を休ませてやあげる日を指すのですが、日々の生命活動で肝臓を完全に休ませることなどできません。
しかし、百薬の長とも呼ばれるお酒も1週間に摂取するアルコール量が300gを超えると、死亡率が上がるのも事実。
その目安は下記のようになります。
・中瓶ビール2本
・ウイスキーダブル2杯
・日本酒2合
・フルボトルワイン半分
よって、上記の飲酒量を守る必要はあるものの、この適量をしっかり守れるのであれば休肝日の必要はないということになるのです。
4.休肝日を設けるメリットとは?
休肝日を持つことは自ずと長寿へと導いてくれる
それでは休肝日をとるメリットはないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
休肝日は飲みすぎの抑止力になります。
お酒好きな方には「そんな量なら、いっそ飲まない方が良い」とか「酒は酔うまで飲まないと気が済まない」という方が多く、飲み始めると毎回相当の量を飲む方が少なくありません。
こういった方には、休肝日を設けることで1週間の総飲酒量を減らすことができるのです。
丸2日間、アルコールを摂取しないでいると、体内のアルコールはほぼ全て分解されて体内からアルコールを抜くことができます。
また、休肝日を全うすることで、アルコールを飲まないで済む日ができたという自信にも繋がり、休肝日の日数を増やしていくことで更なる依存改善が期待できます。
休肝日とは過度の飲酒による危険性を回避するため、アルコールの総摂取量を減らすひとつの方法です。
休肝日を作るにしても、この点をよく理解して取り組むことが必要ですよ。
休肝日を持とう!お酒を抜くことのメリットとは?
- 1. 1週間に摂取するアルコール量は300gまでが適量
- 2. 休肝日は飲みすぎの抑止力になる
- 3. 日数と量が増えれば死亡リスクは高まる
ライター後記
休肝日を作ったとしても、休肝日をつくための本来の目的をおろそかにしては何の効果もありません。
「休肝日を作ったから大丈夫!」というわけではないことを肝に銘じて下さいね!
Chai0331
酒は百薬の長だが、百害の長にも!
美容系記事なら何でもこいのママライターです。
今まで詰め込んだ知識をおしがいもなく皆さんに発信します。