テレビでもよく耳にするコレステロール。「体に良くないもの」というイメージが強くありませんか?コレステロールでも善玉と悪玉があり、同じコレステロールでも体の中では違う働きをします。取り過ぎはよくありませんが実は体に必要な成分の1つなのです。今日ここでどんな違いがあるのかしっかりと勉強しましょう!!
善玉コレステロールと悪玉コレステロールの違いとは
1.コレステロールって何!?
ダイエットする人からはコレステロールという言葉すら悪者なイメージ
コレステロールは脂質の一種。
人の体の中には中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸、コレステロールと4つの脂質があります。
どれも体を健康に保つ上で重要な役割があり、コレステロールは体の血液にはもちろん脳や内臓、筋肉にも分布しています。そして脂質なので水には溶けません。つまり「血液にも溶けない」と言う事です。
ですから、体内で血液に溶けるたんぱく質と結びついて体全体に運ぶ事が出来るのです。 (たんぱく質と結びついている形を”リポたんぱく質”と言います)
さらに、コレステロールは細胞や性ホルモン、副賢皮質ホルモン、脂肪の消化、吸収を助ける胆汁の材料となります。
よく「コレステロール値が高い=悪い」なんてイメージがありますが、そもそも人間の体は約60兆個の細胞で出来ていて、ひとつひとつ形作る細胞膜の材料もコレステロールから出来ているのです。
体が必要とするコレステロールの約70%は肝臓や小腸で作られ、足りない分は食べ物から摂取されているという事を知っておいてくださいね。
2. コレステロールの役割
実はかなり重要な働きをするコレステロールさん!
◇細胞膜の構成
コレステロールは強い細胞膜を作るためにとても大切な役割をしています。
細胞膜は細胞内部を外部から保護してくれます。
ウィルスや有害物質が入り込むのを防ぎ細胞内の物質が細胞の外に出てしまうのを防ぎます。
もちろんコレステロールが少ないと細胞膜が弱くなり、免疫力も低下してしまうのです。
◇ホルモンの原料
コレステロールはホルモンの原料になると言われていて、ステロイドホルモンは副賢皮質、精巣、卵巣、胎盤でコレステロールから作られます。
人間の副賢は約12グラムの小さな臓器ですが、体の中でもコレステロールの含有率の高い臓器です。
副賢は皮質と髄質に分かれていて、皮質の部分で50種類のホルモンが作られています。
これが副賢皮質ホルモンと呼ばれています。
この副賢皮質ホルモンが不足すると、疲れやすくなったり、食欲が低下します。
精巣で作られるステロイドホルモンはアンドロゲン(男性ホルモン)、卵巣で作られるのはエストロゲン(女性ホルモン)、卵巣や胎盤で作られるのはプロゲステロン(黄体ホルモン)です。
◇胆汁酸の原料
コレステロールは脂肪の消化にも実は欠かせない存在なのです。
脂肪の消化に不可欠な胆汁酸の元となります。
胆汁酸は肝臓でコレステロールから作られて脂肪を溶けやすくし、同時に膵臓から出る消化酵素のリパーゼを活性化させます。
そして脂肪の消化吸収を助けていたんですよ!
3.善玉コレステロールと悪玉コレステロールの違いは?
善悪で名前がついていますがどちらも重要なのです!
コレステロールは脂質の一種。
血液にも溶けないのでコレステロールはたんぱく質と結びついて体中に届きます。
この結びついている形を〝リポたんぱく質〟と言います。
このリポたんぱく質に「コレステロールがどのくらい含まれているか?」によってHDLコレステロール(善玉コレステロール)、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)と呼び方が違うんですね。
リポたんぱく質は、脂質がたんぱく質と結びついて血液に溶け込んでいる形でコレステロールを運ぶ役割を持っています。
その種類には比重の低いたんぱく質LDLと、比重の高いたんぱく質HDLがあります。
その中に含まれるコレステロールをLDLコレステロール、HDLコレステロールと言います。
LDLコレステロールは体全身にコレステロールを運ぶ役割があります。
ですが、LDLコレステロールが多くなりすぎてしまうと体の中で酸化してしまい、動脈の内側に蓄積してしまうのです。その結果、血流の流れを悪くしてしまい血栓が出来てしまったりする訳です。
多くなり過ぎると大変な事になってしまうLDLコレステロール=悪玉コレステロールと呼ばれているのです。
一方HDLコレステロールは動脈硬化を予防してくれます。
LDL(悪玉)コレステロールは各細胞にコレステロールを運びます。
HDL(善玉)コレステロールは体の細胞から余ったコレステロールを回収し、肝臓に戻る。
これが善玉コレステロールと悪玉コレステロールの違いです。
4. コレステロールは体にどんな影響を与えるの?
どちらも欠かせませんがバランスが大事なんです!
悪玉コレステロールLDL、善玉コレステロールHDLの意味が分かった所で、コレステロールは体にどんな影響を与えるのか詳しく見ていきましょう!
よく「コレステロール値が高いから気を付けてください」なんて聞きますがどうしてそうなってしまうのでしょうか?
それは中性脂肪が善玉コレステロールを減少させ、悪玉コレステロールを増やしてしまうということにあります。
悪玉LDLコレステロールが多いと、肝臓で作られるコレステロールを減らすことが出来ません。高カロリーな動物性脂肪には緩和脂肪酸が多く含まれているので、摂取量が多くなるとコレステロールの生成を促進してしまうのです。
体に脂肪が付くと脂肪細胞から出される成分を元にして中性脂肪が作られます。つまり減らすことが出来ずに中性脂肪が増加し続けるいう最悪な事件が発生。
特に肥満体型の人は注意が必要ですが、見た目は細くても内蔵脂肪が多い人もいますよ~。
血管の中に悪玉コレステロール増え溜まってしまうと血管の中が細くなり、ひどくなると詰まってしまうケースも。
それによって動脈硬化、高血圧、高脂血症、心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中などとても危険な病気に繋がってしまうので、「コレステロール値が高いと注意しましょう」というワケなのです。
善玉コレステロールと悪玉コレステロールの違いとは?のまとめ
- 1. コレステロールは脂の一種です!
- 2. コレステロールは体を作るのに必要!
- 3. 善玉、悪玉両方働きがあります!
- 4. 悪玉コレステロールを増やさないように!
ライター後記
コレステロールのイメージはあまりいいものではないですよね。
しかし、体を作る上で必要な成分。取り過ぎないように気を付ければ問題はありません。
コレステロール値が高いと言う事は血液中のコレステロールがたくさんある状態です。
そしてコレステロールは体内で70%が体内で作られます。
ですからコレステロール値が気になる人は食事から気を付けましょうね。
AI
善玉コレステロールも悪玉コレステロールも体には必要です!
好きなもの:ハワイ、サーフィン、海
宝物:家族 2人の娘と旦那さま♡
いつもキラキラ笑顔で毎日を過ごすのが目標。お役に立つ情報を提供したいと思います!