「早く春にならないかなー」と思うことが難しい花粉症の人々。「今年もやつがやって来るのか」と憂鬱な溜め息が出てしまいますよね。止まらないくしゃみと鼻水、できるなら目を取り出し洗いたい、とそう考える人が多いのでは?ここでは2017年春の花粉の傾向と対策を紹介し、あなたを徹底的にサポート致します!
2017年、春の花粉の飛散時期と対策方法!今年の花粉はいつ来る?
1. 2017年春、スギ花粉の飛散時期は?
いつから飛ぶのか?むしろ飛ばないで欲しい!!
まずは花粉症のみなさんが気になる飛散時期ですが…
日本気象協会の発表によると、
★2017年春の飛散開始は例年並み
★2月上旬に九州北部・山口・高知・静岡で花粉シーズンがスタートする見込み
となっています。
具体的な飛散日の予測は、
◆九州北部・中国四国・東海地方の1部→ 2月10日より
◆近畿・関東・中部・北陸地方→ 2月15日より(近畿・中部は2月20日の箇所あり)
◆東北地方→ 2月20日から3月15日より
◆北海道→ 4月上旬より
2. 2017年春のスギ花粉の量は?
ここ数年は少な目でしたが…2017年は?
花粉飛散量は基本的に、
▼前年度の夏(特に7月)の日照時間が長いほどに飛散量は多くなる
▼前年度の花粉量が少ない地域は、翌年は多くなる
という傾向があります。
ではそれを踏まえ、2017年の春の花粉飛散量はどうなのでしょうか?
★東北・関東地方は、例年より少ない。
★近畿・四国・九州地方は、ほぼ飛散数は例年を上回る。
★北陸・東海・中国地方は、例年並み。
★北海道は非常に少ない。
2016年の夏の気温は全国的に高めで、また北海道・北陸・東海・近畿・四国・九州地方の日照時間は長く、特に九州北部では非常に長かったことから上記の予想がされています。
また北海道に関しては記録的な多雨が影響し、花粉飛散量は少ないと判断されている結果です。
【2017年春 地域別の花粉量】
※数値は全て前年比との予測になります
【北海道】シラカバ花粉
全シーズン比→少ない(前年比50%)
例年比→非常に少ない
【東北】スギ・ヒノキ花粉
全シーズン比→少ない(前年比50%)
例年比→やや少ない
【関東甲信】スギ・ヒノキ花粉
全シーズン比→やや少ない(前年比70%)
例年比→やや少ない
【北陸】スギ・ヒノキ花粉
全シーズン比→やや多い(前年比140%)
例年比→例年並
【東海】スギ・ヒノキ花粉
全シーズン比→多い(前年比160%)
例年比→例年並
【近畿】スギ・ヒノキ花粉
全シーズン比→非常に多い(前年比360%)
例年比→やや多い
【中国】スギ・ヒノキ花粉
全シーズン比→多い(前年比170%)
例年比→例年並
【四国】スギ・ヒノキ花粉
全シーズン比→非常に多い(前年比260%)
例年比→やや多い
【九州】スギ・ヒノキ花粉
全シーズン比→非常に多い(前年比270%)
例年比→やや多い
ちなみに花粉の飛散量が多い日、少ない日はある程度予想が可能です。
花粉が多く飛び舞う日の傾向とは、
①天気が晴れ。もしくは曇りの日
②最高気温が高い日
③前日、または当日の未明までが雨の日(天候が回復し、南風が吹いて気温が高くなることが予想できるため)
④湿度が低い日
⑤南風が強い日。その後、北風に変化した日
などが考えられています。
ぜひ参考にしてみてください。
3.花粉症対策のためになる基礎知識
長年戦ってきた人なら当たり前ですが、今年からの人は必読!!
花粉症の薬は飛散前に飲みましょう
花粉症の方なら知っている方が多いと思いますが、2月上旬から飛散するからと言って、その時から投薬、大きく言えば花粉対策をしているようでは遅いのです。
花粉症の薬は飛散前に飲みましょう。
※(花粉が飛ぶ2週間前ぐらいから服用を開始するのがベストです)
外出は控えめにしましょう
1日のうちで花粉が最も飛散する時間帯は、地域によって差はあるものの、
AM11時からPM3時頃です。
できればこの時間の外出は避けましょう。
また、上空を舞っていた花粉が地上に落下するのが(すなわち第2ピーク)、
PM5時から8時です。
帰宅時ですので、どうしても避けられない時間帯ですが…完全防備で挑んでください。
外出するなら花粉症対策を忘れずにしましょう
マスク、帽子、眼鏡、マフラーを身につけてください。
コンタクトレンズは避けるべき。
帽子はつばの広い帽子を。
顔や髪の毛につく花粉を少なくできます。
上着はつるつるとした素材(静電気の発生が少ない、花粉が付着しにくいもの)を選ぶのがいいです。※ウール系はNGです。
玄関先で花粉をしっかりと払い、そして洗顔とうがいをしましょう
花粉を室内に持ち込むことは厳禁です。
しっかりと払ってから室内に入りましょう。
もちろん洗顔とうがいを忘れずに。
もっと言うならばすぐにシャワーを浴びるのが1番いいですよ。
窓を閉めましょう
これは自ずとみなさんがやっていることかもしれませんが、空気の入れ換えは極力我慢しましょう。
花粉飛散が少ない時間帯を選ぶか、空気清浄機&加湿器は最低限つけましょう!
布団、枕など外に干さない
この時期は部屋干しを推奨しますが、どうしても干したい方は花粉飛散量が少ない午前中に。
また取り入れる際はしっかりと花粉をはたき落とし、できればコロコロをかけたほうがいいですよ。
こまめに掃除を
どんなに防いだつもりでも侵入してくるが花粉です。
しっかりと掃除をしましょう。(拭き掃除は特に効果的です)
ちなみに、掃除にしろ、歩き方にしろ、ばたばたと歩くと花粉が舞うので注意してください。
睡眠対策を徹底しましょう
眠らなければ免疫力が落ちてしまいアレルギーには逆効果。
そしてホルモンのバランスも悪くなり、花粉症がさらに悪化してしまいますので、マスクをして睡眠する等、身体のケアは最低限心掛けましょう。
また枕にも花粉は溜まります。
ウェットティッシュなどを用いて枕を拭き取りましょう。
空気清浄機・加湿器を使用!
空気清浄機・加湿器は室内を快適に保つ必需品です。
空気清浄機は玄関よりの場所に、加湿器は過ごす時間の多いリビングに設置するのがオススメ。
空気清浄機が外からの花粉の侵入を防ぎ、加湿器は舞い上がる花粉を落としてくれます。
ちなみにデスクワークにおいても、小さな加湿器を置いておいたほうがいいです。
医療機関で処方される薬を飲みましょう
花粉症の症状はそれぞれ異なりますので、自分の症状、体質にあったものを処方してもらいましょう。
ちなみにドラッグストアなどで市販されている飲み薬は、第1世代、第2世代初期の薬を中心にした複合薬が多いのです。
一方、医療機関で処方される薬は第2世代以降のものが主流となっています。
【薬の第1世代、第2世代とは?】
第1世代に出た薬の副作用の低減、利点の増強、効果の持続性を増して作られたのが第2世代、あるいは第3世代と呼ばれている薬です。
すわなち、より高い効き目、身体のことを思うのなら、最新を反映している医療機関の薬のほうが効果が期待できることになります。
【花粉症は注射を1回打ったからといって治るものではない】
基本的には薬で改善するのが花粉症において最善策とも言えます。
またステロイド筋肉注射で行う治療法は、ステロイドの点鼻薬とは違い、日本アレルギー学会、並びに日本耳鼻科学会などの専門医が属する団体では安易に行うことを危惧しています。
花粉症は抗アレルギー薬で対策をしましょう!
4.目と鼻のためになるケア知識
顔を捨てたくなる花粉症ですがしっかりケアを!
【目のケア】
◎こまめに点眼しましょう。
水道水は目の細胞を傷つけ、また目を守るバリア的な存在の涙も洗い流してしまいますので、ごしごしと洗いたいところですが、必ず目薬を使用しましょう。
◎PC作業においては、1時間に1回は休憩を心掛けてください。目をいたわる時間を。
◎どうしても痒いときは水で絞った冷たいタオル・ハンカチを目元に置いてください。
掻くのは炎症につながります!さらにはシワや色素沈着を招くので注意しましょう。
【鼻のケア】
◎鼻の中に花粉が溜まりますのでまめに洗いましょう。
ただの水道水では鼻の粘膜を傷つけます。
市販されている洗浄剤、あるいは食塩水(約0.9%)で行ないましょう。
◎鼻のかみすぎで肌が荒れてしまったら、油分の多いワセリンなどで保護しましょう。
乳液は傷があると炎症につながりますので控えてください。
加えて言えば、鼻が荒れないよう保湿ティッシュを使用するのが理想です。
ちょっと高いですが、普通のティッシュとはやはり全てが違います。
◎目のかゆみには冷たいタオルが効果的ですが、鼻には温かいタオルが効果的。
濡らしたタオルを1分ほど温め(42度ぐらい)、それを鼻に当てると通りが良くなります。
また、自律神経の仕組みを利用した鼻づまりの解消法もあります。
右側が詰まっていた場合、左側の脇の下に握った拳をぐっと挟みます。
すると右側の詰まった鼻の通りが一時的ではありますが、良くなります。
5.花粉症にいい食べ物・緩和できる食品とは?
普段の生活(食生活)で体質を改善することは、大きな花粉症対策になります!
★バナナ
2013年に筑波大学が発表した花粉症研究データから、バナナがくしゃみを緩和することが判明されました。
★タマネギ
ポリフェノールの1種であるケルセチンは、とても高いヒスタミン抑制作用があります。
血流の改善や生活習慣病予防、さらには花粉症やアトピー性皮膚などのアレルギー症状の改善などで注目されています。
(くしゃみ・鼻水・目のかゆみ。これらを引き起こしているのが「ヒスタミン」です)
★そば
こちらもケルセチンを含み栄養素も高い食品です。
★ショウガ
ショウガに含まれるショウガオールがヒスタミンを抑え、さらにIgE抗体の産生(花粉症の原因)も制御し、悪化を防いでくれます。
★ヨーグルト
免疫力を高め、IgE抗体の活動を抑制してくれます。
★青魚(アジ・イワシなど)
EPA・DHAがアラキドン酸の生成を抑えます。
(鼻づまりの原因は「アラキドン酸」とよばれる脂肪酸です)
★ゴマ
セサミンがアラキドン酸に対し効果的な作用をします。
特にすりごまは吸収しやすく、かつ量も取れるのでオススメです。
補足ですが、花粉が飛散してから摂取するのではなく、花粉が飛散する前から意識して摂取していきましょう。
《花粉症が悪化する食べ物》
・生のトマト(ヒスタミンを多く含んでいます)
・コーヒー・ココア(ヒスタミンを多く含んでいます)
・チョコレート(ヒスタミンを多く含んでいます)
・小麦粉(グルテンがホルモンバランスを崩します)
・アルコール(アセトアルデヒドという成分が花粉症の症状を悪化させます)
6.花粉対策グッズ紹介
雪山武装くらいの装備でようやく万全か!?
マスク
ダチョウ抗体マスク、立体網目構造のマスク、そして鼻に入れるノーズマスクと豊富にあります。
ですが、ここでオススメするのは安い使い捨てマスクです。
それを1日に2回、3回と変えるほうが花粉症対策には効果的と考えます。
そして何より衛生的にもいいですよ。
変えないマスクは口臭の原因になりますので、マメに変えましょう。
【マスクの正しい付け方】
プリーツタイプのマスク(一般的)なものならば、ワイヤー(ノーズフィット)がある方が上になります。
プリーツが下向きになる状態です。
そしてそのプリーツが外側になるのが正しいマスクの付け方。
プリーツが上向きだとそこに花粉が溜まりますので間違えないようにしましょう。
付け方ですが、マスクをちゃんと開いてからノーズフィット部分を軽く折り、鼻やフェイスラインに沿って抑えるようにしてしっかりと装着してください。
呼吸した時、マスクの中央部分が息を吸ったらへこんで吐いたら膨らむようなら、きちんと装着できているということになります。
(洩れていない状態、すなわち花粉が入ってこない状態です)
眼鏡
強固そうな感じのものからお洒落なものまでたくさんあります。
比較的安価で手に入りますので、お気に入りの眼鏡を見つけましょう。
花粉飛散時でも、美容男子読者はお洒落を忘れずにいてほしいです。
目薬
やはり薬同様、医療機関で処方される薬がオススメですが、市販のものも、各社競い合っている状態なので種類も豊富です。
そんな中からいい加減に選ぶのではなく、お店の薬剤師さんと相談しながら購入してください。
スプレー(花粉ブロック商品)
静電気を防ぐものから、顔にかけられるもの、あるいは鼻に塗るものまで様々です。
1つ言えることは、悪い商品はすぐに消えてしまうのが花粉対策グッズの分野です。
すなわち効き目があるものが残る(何年も販売されている)ということです。
口コミ、あるいは知人などに感想やオススメを聞き、最高の花粉対策グッズを見つけてください。
2017年、春の花粉の飛散時期と対策方法!今年の花粉はいつ来る?のまとめ
- 1.2017年春の飛散開始は例年並み!
- 2.近畿・四国・九州地方は、花粉量がとても多い!
- 3.北陸・東海・中国地方は、花粉量が例年並み!
- 4.東北・関東地方は、花粉量は例年より少ない!
ライター後記
花粉症は辛いですよね。
あまりにも辛いので、ファッションに力を入れづらい時期だと思いますが、そこは美容男子読者のみなさんです「花粉症で苦しみながらも、ビシっとキメてくれるはず!」とそう思っております。
本当のお洒落は、どんな時でも、いかなる時でも、恰好を気にする人だとそう思います。
nokotta
花粉の対策というより、花粉との対決です。完全防備で挑みましょう!
読書が趣味。休日は喫茶店をはしごしながら本を読みまくります。