現在メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスにて投打ともに活躍中の大谷翔平選手。2016年には日本シリーズで日本ハムファイターズを見事優勝に導いた立役者の1人として活躍し、今年2018年からはメジャー進出。160km/hを超える投球でデビューから2試合で12奪三振、3試合連続ホームランなど驚きの結果を打ち出しメジャー進出後は日本人最速、最年少で週間MVPに選出されるなど華々しいデビューを飾っています。
そんな目覚ましい活躍を見せてくれている大谷翔平選手も、初めからスーパースターだったわけではありません。彼の成長を高めたもの要素の一つとして「マンダラチャート」という目標設定シートが存在するのをご存知でしょうか。
今回はこのマンダラチャートの用途や効果ついて詳しくご紹介します。「成長が鈍っている」「伸び悩んでいる」そんな風に感じている人は是非一読ください。※2018/06/05更新
第二の大谷翔平になれる?マンダラチャートで自己実現を目指そう!
1.大谷翔平選手を怪物にしたマンダラチャートとは?
松村寧雄氏が考案した9×9マスの目標設定シート
大谷翔平選手は高校1年春には4番打者、高校2年で151km/hを記録するなど花巻東高校に所属していたときから注目を浴びていましたね。そして大谷翔平選手は入学当時に「ドラフトで8球団から1位指名を受ける選手になる」ことを目標に掲げていたことも話題となりました。その目標設定の際に使われていたものがマンダラチャートと呼ばれる目標達成シートなのです。
このマンダラチャートが現在の大谷翔平選手を形づくったものだと、様々なメディアで取り上げられています。
そもそもマンダラチャートは、1979年に株式会社クローバ経営研究所・社長の松村寧雄氏が考案したフレームワーク。このネーミングは仏教で使われる「曼荼羅」が由来となっています。
「曼荼羅」とは、仏教の聖域、仏の悟りの境地、世界観などを象徴的に表した絵画。全てのものがお互い影響し合って1つの世界を形成しているという意味があり、マンダラチャートではそれをシンプルに表現しています。
高校時代の監督である佐々木洋氏が大谷翔平選手にこのマンダラチャートを与えて目標設定をさせたことが現在の活躍において重要な役割を果たしたと言われているのです。
基本的には9×9の81マスの枠でチャートが構成されていて、マスを埋めていくことでアイデアを整理・具体化し、思考を深めていくことができます。「目標設定・夢達成」のための管理シートともいわれるほどで、スポーツだけでなくビジネスなど様々な場面で応用できるものとして注目されています。
2.マンダラチャートの作り方&使い方
自分の目標に対して今の自分としっかり対峙しよう!
マンダラチャートの基本ルールはとてもシンプル。
①81つのマスの真ん中に自分の成し遂げたいことを記入
②真ん中のマスの周辺8マスに必要な要素を記入
③その関連項目を、さらに外側の3×3のマスの真ん中に移し、マスの真ん中周辺8マスに関連項目を達成するための必要な要素を記入
上の画像は大谷翔平が花巻東高校時代に作成したマンダラチャート。これを例にしてみてみると、 まず一番中央に目標である「ドラ1位8球団」と記入し、その周囲のマスには「身体つくり」や「コントロール」、「スピード160km/h」といった目標達成のために必要な要素を記入します。
そして外側の3×3の表の中央に先ほど書き出した目標達成のために必要な要素を記入。必要な要素を満たすために“やるべきこと”としてスピード160km/hでは「下肢の強化」や「体幹の強化」といった必要なことを8つに細分化・具体化して記入しています。
今の彼を作ったのは「がむしゃらに頑張った」結果ではなく、実に合理的な考えによる努力の賜物だったのです!
3.従来の目標設定とマンダラチャートの目標設定の違い
闇雲にスタートしても目標地に到達する確率は低い!!
従来の目標設定のように、「目標だけ書いておしまい~」とならないのがマンダラチャートの良いところ。
マンダラチャートでは目標達成のために必要なことを考えながらマスを埋めていきます。また、脳には空白を埋めようとする習性があるため、頭がフル回転させながら思考を深めていくことができるのです。
このマスを埋めていく度に、「目標達成に必要な要素が何なのか?」が明確になります。
たとえゴールを決めてからスタート地点に立ったとしても、何をどのようにすればゴールへと到達できるのか?を考えていなければ、「目標設定したのは良いけど、結局何をしたらいいのか分からない」といった、ありがちな状態に陥ります。
その点、マンダラチャートには目標を書いて終わり、ではなくその目標達成のためにやるべき事を「細分化・具体化」することができます。目標の実現にはその為の〝逆算力〟が大事なのです!
また、チャートにまとめてあることで、現時点で「できていること」と「できていないこと」ことの判断にも使えるので、自分の現状把握もしやすいというメリットもあります。
4. マンダラチャートをアプリで作成!!
成功をエベレストの登頂に置くなら「その為の準備は何が必要なのか?」を考えるはず
このマンダラチャートはもちろんスポーツに限ったことではありません。 ビジネスの場面でも応用することができますし、受験生などの勉強でも応用することができます。
チームや会社単位での目標設定も可能。実際に様々なビジネスシーンで活用されています!
また中には、一週間の行動管理にマンダラチャートを使っている人も。仕事や人間関係で迷っている方も、マンダラチャートのマスを埋めていくだけで頭の中が整理され、モヤモヤとした気持ちが晴れていきますよ。
まずはマンダラチャートを作ってみることに挑戦してみましょう。紙やペンを用意したりそのための時間をつくるのが面倒…という方にはスマホアプリがオススメ!空き時間や移動時間を使ってマンダラチャートをつくることができますよ!
■MandalArt(iPhoneアプリ)
公式サイト:http://www.mandal-art.com/
ダウンロード:https://itunes.apple.com/jp/app/mandalart/id866939399?mt=8
MandalArtはシンプルな3×3のマンダラチャートをつくることができるiPhoneアプリ。いきなり9×9の81マスを埋めることに抵抗がある方はまず3×3のマンダラチャートに挑戦してみましょう。MandalArtではさらに掘り下げたい場合は新たに3×3のシートをつくることでより細かく思考を掘り下げることができます。
さらにMandalArtではマス目に画像を挿入したり、完成したマンダラチャートを画像として出力したりといった機能も搭載。画像を入れることで視覚的にわかりやすくしたり、メモ代わりに応用したりといった使い方も可能に!!
基本は無料で使用できますが、有料版にアップグレードすることで9×9表示など様々な機能が付加されます。
■目標設定のためのNine Square(Androidアプリ)
ダウンロード:https://play.google.com/store/apps/details?id=monepla.co.jp.ninesquea&hl=ja
目標設定のためのNine Squareは同じくシンプルなマンダラチャートを作成できるアプリ。先ほどのMandalArtはiPhone専用アプリでしたが、こちらはAndroidで使用できます。シンプルで洗練されたUIを搭載していて、アクションがわかりやすく感覚的にマンダラチャートを作っていくことができます。さらに9×9で表示することも可能なので目標までに必要な要素を俯瞰して眺めることも可能です。
こちらも基本無料で使えるアプリなので、ダウンロードしてまずはマンダラチャート作成に挑戦してみましょう。
平成も残りあとわずか。残りの時間を悔いなく過ごすため、また今後の人生をより良いものにしていくためにマンダラチャートを使って自己実現を目指してみてはいかがでしょうか?
第二の大谷翔平になれる?マンダラチャートで自己実現を目指そう!のまとめ
- 1.大谷翔平選手の成長はマンダラチャートがカギ!!
- 2.マンダラチャートはやるべきことを細分化・具体化する頭の整理!!
- 3.マンダラチャートを利用して自己実現を目指そう!!
ライター後記
大谷翔平選手の高校一年生時のマンダラチャートを拝見しましたが、高校一年生とは思えないぐらい具体的でしっかりとした内容でした。 マンダラチャートに記載する内容が、具体的なものであればあるほど目標達成に近づけるコツかもしれません。 僕もこれからのなりたい姿に向けて、マンダラチャートを埋めて行きたいと思います。手書きの方がはかどりそう!という方にはマンダラ手帳なるものも販売されているようなので、興味のある方は活用してみてはいかがでしょうか。
こーへー
迷っているならやってみよう!!
千葉在住の駆け出しライターです。個人的には暇なときにバスケットボールをして、汗を流すのが一番の健康方法だと日々感じています。皆様に役立つコンテンツを配信できるよう日々精進いたします!