最近「睡眠の質」という言葉をよく耳にしますが、わかっているようでわからない言葉ではありませんか?また「レム睡眠」や「ノンレム睡眠」も同様に、耳にしたことがあるけど、何がどう違うのか?「睡眠の質」にどんな影響があるのか?なんてよくわからないですよね。そこで今回は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」をわかりやすく解説したいと思います!
睡眠の質を高めるために必要不可欠な「レム睡眠」「ノンレム睡眠」とは?
1.まずは睡眠のリズムについて知ろう!
睡眠時には脳の波形が示す2つの違いとは?
睡眠は浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」という2種類があります。
そして「ノンレム睡眠」は眠りの深度によって4段階に分かれているのです。
平均8時間の睡眠の場合、ノンレム睡眠からレム睡眠、レム睡眠からノンレム睡眠と深く浅くの繰り返し。
個人差はありますが、このサイクルを90分~120分の間隔で4~5回ほど繰り返しています。
実はこの深い眠りのノンレム睡眠時に起きると「スッキリしない」、「まだ眠い」などの事が起きてくるのです。
2.「レム睡眠」とはどんな眠り?
REMとは寝ているのに起きている時と同じ眼球の動きから名付けられた
「レム睡眠」とは浅い眠りの状態の事を言います。
詳しく見ていきましょう!
体は眠っている状態でも脳は活発に!
レム睡眠は、体は眠っている状態で筋肉も緩んでいます。
しかし、脳は活発に動いているのです。
夢を見ているのはこの「レム睡眠」の状態の時。
※夢を見ている時に体が動くと危ない為、本能的に体を動けなくしていると言われています。
またトイレに行きたくなったり、物音で目が覚めたりするのはこの浅い眠りのレム睡眠の時です。
このレム睡眠は約10~20分ととても短い時間。
このレム睡眠の間に目覚めると〝スッキリ起きられる〟と言われています。
★金縛りはレム睡眠の仕業!?
実は金縛りにあうというのは「レム睡眠」の状態の時に起こっているのをご存知ですか?
しかもこの金縛りは霊によるものではなく、「レム睡眠」が引き起こしていると言われています。
そのメカニズムは、レム睡眠から目覚めるとすぐに筋肉も動き出すのですが、何らかの関係で脳と筋肉の連動が出来ずにタイミングがずれることで、意識があるのに体は動かない状態になってしまうのです。
レム睡眠中の特徴のひとつに自律神経の乱れもあり、恐怖心を煽ってしまうのです。
■レム睡眠の状態まとめ
・脳…活動中
・目…動く
・心拍…不規則
・血圧…変動
・体…休み
3.「ノンレム睡眠」とはどんな眠り?
眼球が動かない…つまり意識が深い位置にある睡眠
「ノンレム睡眠」とは深い眠りの状態。
こちらも詳しく見ていきましょう!
脳が眠る時間!体は少しだけ活動
ノンレム睡眠時は脳が芯から休息をする時間です。
体を支える筋肉のみ活動している、まさに深い眠りで体の疲労回復に努める時間。
入眠から約3時間後に成長ホルモンが最も分泌される時間といわれており、その時にしっかりとノンレム睡眠に入っていることが、疲労回復に最もいいと言われています。
ノンレム睡眠中はほとんど夢を見ることはありません。
また、呼吸や心拍は眠りが深くなるに従って、少なく遅くなっていきます。
★「ノンレム睡眠」には4段階ある
ノンレム睡眠にはその眠りの深さによって4段階に分かれています。
第1段階…最初はウトウトしている状態
第2段階…通常眠っている状態
第3段階…さらに深い眠り
第4段階…最も深い眠りの状態
質の良い眠りと言われているのがこの第3、4段階の眠りです。
★眠りの最初はノンレム睡眠へ
眠ってすぐにノンレム睡眠へと入っていきます。
理想的な睡眠は、この入眠時に一気に第4段階の深い眠りへと入っていく事。
この入眠時に深いゾーンに入る眠りの事を「徐波睡眠」といいます。
「徐波睡眠」は、眠りの質や充実感に最も影響を与える睡眠なのです。
★質の高い睡眠はノンレム睡眠の質や量がカギ
「質の高い睡眠」はノンレム睡眠の質や量が満たされている状態の睡眠。
入眠後に一気に深い眠りに入っていく「徐波睡眠」までの時間が短い事、しっかりと深い睡眠の時間が摂れていることが「質の高い睡眠」という事になります。
■ノンレム睡眠の状態まとめ
・脳…休み
・目…動かない
・心拍…減る
・血圧…下がる
・体…休み(一部の筋肉のみ活動)
4.「睡眠の質を高める」ためにはノンレム睡眠が重要!
日々の日常生活で意識をするだけで睡眠の質は確実にアップする!!
これまで見てきてお分かりいただけたかと思いますが、睡眠の質を高めるためには、いかに深いノンレム睡眠を摂れるかにかかっているという事。
その為には覚醒状態の行動によって左右されます。
覚醒状態とは、目が覚めている日中の活動期の事です。
ではどんなことに気を付ければよいのか見ていきましょう!
◆起床後に太陽の光を浴び、朝食を食べる
◆できるだけ身体を動かす
◆就寝3時間前には夕食を終える
◆就寝1時間前にはスマホやPCをやめる
◆就寝前にストレッチする
日中に体を疲労させることで、入眠時に早く深い眠りへと入っていく事ができます。
精神的に疲れているのでは逆効果。
ストレスは睡眠の妨げとなってしまうからです。
出来るだけ肉体的な疲れを感じて下さい。
激しい運動でなく、ウォーキングや階段を使う等日常の中で出来る範囲でも大丈夫。
寝る前のストレッチは筋肉をやわらげ酸素を多く取り込むことができ、精神的な緊張もやわらげてくれます。
ちょっとした動きに気を付けるだけでも違ってきますので、ぜひ挑戦してみて下さい。
睡眠の質を高めるために必要不可欠な「レム睡眠」「ノンレム睡眠」とは?のまとめ
- 1.睡眠のリズムを知りましょう
- 2.レム睡眠は身体の休息、ノンレム睡眠は脳の休息
- 3.質の高い睡眠はノンレム睡眠の深さと時間!
- 4.ちょっとしたことで睡眠の質を高めることはできる!
ライター後記
「レム睡眠」や「ノンレム睡眠」言葉はよく聞くけど、いまいち知らないっていう方は結構多かったと思います。
でもこれで睡眠の事がよくわかりましたよね。
とにかく昼間に体を動かし脳を使う!
スマホやパソコンは目に刺激になっているので寝る直前まで使う事はやめておきましょう。
特にベッドに入ってから暗い中でのスマホはよくないです。
私もこれはよくやっていましたが、やめることで寝つきが良くなりました。
少しの意識で睡眠の悩みがなくなると思ったらこんな素晴らしい事はないですよ!
気持ちの良い目覚めの為、スッキリと疲れを取り除くため、ぜひ睡眠の質を高めてみて下さい!
この記事を書いた人
深いノンレム睡眠は質の高い睡眠そのものなのです!
Mizuki
いつも誰かが反抗期!4人の子を持つママライターです。自分はさておき子供の美容に精を出してます!