長野県の限界集落にて大麻の栽培、所持、そして乱用の容疑で逮捕者が22名も!!最近ではドラマ・相棒に出演していたこともある高樹沙耶が大麻所持で逮捕されました。彼女は、2016年7月に医療用大麻の合法化を目指して、新党改革から東京選挙区で出馬したことでも話題になりましたよね。日本ではネガティブなイメージの強い大麻ですが、アメリカやオランダなど合法化が進む国も増えてきています。医療用大麻の効果・効能について実際のところはどうなのでしょうか?医療用大麻の実態についても調べてみました。
限界集落で大麻栽培22名逮捕!!高樹沙耶も合法化を呼びかけた〝医療用〟大麻と〝嗜好用〟大麻それぞれの実態とは?
1.長野県などの限界集落で大麻所持の容疑男女22名逮捕
限界集落への移住で大麻乱用及び栽培を行っていた?
厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部と長野&神奈川両県警による一斉捜索により、移住先の集落で大麻を所持していた容疑で長野県、静岡県に住む男女27歳から64歳の22名を逮捕したと11月25日に発表した。
逮捕された22名は都市部から過疎化が進む限界集落に移住し、その集落を拠点とした音楽イベントなどを開催し、「大麻コミュニティー」を作っていたという。
22名が屋内外で大麻を栽培、乱用していたとみており、実態解明を進める方針だという。
そもそも限界集落とは?
65歳以上の高齢者が地方自治体総人口の過半数を占める状態を「限界自治体」と名付けた。「限界集落」は、この定義を集落単位に細分化したものである。限界集落に次ぐ状態を「準限界集落」と表現し、55歳以上の人口比率が50%を超えている場合とされる。また、限界集落を超えた集落は「超限界集落」から「消滅集落」へと向かう。
過疎化や超高齢化の進行で増えている集落のこと。
「限界集落」には就学児童や未成年者がおらず、やがて消滅に向かうとされ「限界」と表現されています。
今回の大麻逮捕事件は、そんな「限界集落」を目立たない場として移住し、栽培から乱用と計画的に至ったようにも思える悲しい事件ですね。
2.医療用大麻と嗜好用大麻、産業用大麻の違い
そもそも大麻に含まれている成分とは?
そもそも大麻にはどのような成分が含まれ、どんな作用があるのかご存知ですか?
大麻草の主成分は大きく分けて2つです。
「THC(テトラヒドロカンナビノール)」と「CBG(カンナビジオール)」という成分。
この2つの成分バランスは大麻の種類によって異なります。
THC(テトラヒドロカンナビノール)は使用者に多幸感や陶酔感を与えるなど精神に作用しますが、CBG(カンナビジオール)は精神に働きかける効果はありません。
医療用大麻と産業用大麻、そして嗜好用大麻の違いは、この2つの成分の配合バランスで決まります。
医療用大麻
精神作用の主成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)を含んだ、医療の現場で使用する大麻です。
疾患の種類によってTHC(テトラヒドロカンナビノール)配合バランスが変化します。
副作用の出る懸念もありますが、適用可能な疾患の数が多く、先日逮捕された高樹沙耶も声高に医療用大麻の効果について触れ回っていました。
産業用大麻
THC(テトラヒドロカンナビノール)をほとんど含まない品種で作られた大麻です。多幸感や陶酔感は得られません。
世界各国で基準に差はありますが、THCの含有量がおよそ0.2%未満や0.3%未満とするものが多いようです。
この産業用大麻からは、油や繊維、食品などを作ることができます。
嗜好用大麻
医療用に比べ陶酔感や多幸感を感じるTHC(テトラヒドロカンナビノール)が多く配合されている大麻。
日本では所持、栽培に関しては大麻取締法違反で逮捕されるが、使用(吸引)に関しての刑罰はありません…。
いずれもの大麻もハーブであることは間違いないですが、使用目的が異なるため屋外や室内などの栽培方法や処理方法、もちろん生産地などでも成分が異なるのです。
3.気になる医療用大麻の効果とは?
日本国外では合法化されている医療用大麻の効果は?
医療用大麻には、鎮痛作用や鎮静作用、催眠作用、食欲増進作用、睾丸作用、嘔吐の抑制などのさまざまな効果・効能があります。
THC(テトラヒドロカンナビノール)の配合率によって、使い分けがされています。
日本では法律によって大麻を医療用として使うことを禁じられていますが、アメリカ合衆国では腰痛や消耗症候群、癌やエイズの患者にも処方されているのです。
4.医療用大麻に副作用はあるの?
国外での医師から処方された医療大麻のケース
医療用大麻の副作用は多くはありません。
大麻の副作用として吐き気を催す患者も出るケースがある程度とされています。
そもそも吐き気をもよおすのは〝嗜好品として大量に大麻を吸いすぎた〟場合が多いのです。
アメリカなどの医療の現場では、嘔吐の抑制効果があるとして正しい分量で使用されているので、吐き気を含めて大きな心配をする必要はないようです。
5.なぜ日本では医療用大麻は認可されていないのか?
知識の欠如と秩序の乱れる原因になりかねない!
第二次世界大戦後、アメリカによる干渉により、日本では大麻が全面的に禁止されました。
大麻自体には副作用の心配はあまり無いようですが、大麻を吸うと別のドラッグも吸いたくなるという「ゲートウェイ理論」や、陶酔感を得たままでの行動は危険そのもの。
そもそも現代の日本人にとっては〝悪〟として大麻を知り、実際の効果や成分に対する知識の無さの問題もあります。
医療用大麻の合法化には一長一短があり、新しい社会問題を生み出す恐れもあります。
日本国内ではたとえ医療用としても、認可は程遠いように思えますね。
限界集落で大麻栽培22名逮捕!!高樹沙耶も合法化を呼びかけた〝医療用〟大麻と〝嗜好用〟大麻それぞれの実態とは?のまとめ
- 1.限界集落で大麻栽培&乱用の悪質な移住が発覚
- 2.医療用大麻は医療の現場で役に立つことも!
- 3.大きな副作用の心配もないが、今回の事件も合わせて合法化は程遠い
こーへー
大麻問題に興味のある人は多そうですね!
千葉在住の駆け出しライターです。個人的には暇なときにバスケットボールをして、汗を流すのが一番の健康方法だと日々感じています。皆様に役立つコンテンツを配信できるよう日々精進いたします!