冬になると特にひどくなるのが「肌の痒み」。これにはいくつかの原因があります。その中のひとつに、ストレスによる肌荒れからの痒みがあるのをご存知ですか?ただ空気が乾燥しているから肌が乾燥し荒れてしまっているだけが原因ではないのです。このストレスが原因の肌荒れは1年中出てくる可能性を秘めています。
ストレスによる肌の痒みの原因とメカニズムとは?〝止まらない肌の痒み〟と決別!
1.ストレスが原因の肌荒れとは?
ストレスと肌荒れは密接な関係があります
肌荒れで一番に考えて欲しいのは、スキンケアを間違えていないか?
スキンケアを間違っていると、肌が荒れてしまう事は多いのです。
しかし、それだけが原因でない事も!
特にストレスは肌荒れの原因としてかなりの部分を占めている場合があります…。
肌荒れの原因となるストレスには2種類
ストレスというと「イライラする」などを真っ先に思い浮かべますが、ストレスには大きく分けると2種類あります。
①内的ストレス・・・イライラ、落ち込む、疲れ、食生活の乱れ、睡眠不足など、身体の内側の要因
②外的ストレス・・・刺激物の接触、乾燥した空気、紫外線や花粉など、身体の外側の要因
ストレスが原因となる肌荒れの症状は?
▼乾燥する
▼ニキビができる
▼かゆみ
▼湿疹
ストレスによって出るこれらの症状は、俗に言われる〝肌荒れ〟のメジャー級ばかり。
では、ストレスが〝なぜ肌に影響してくるのか?〟そのメカニズムを見ていきましょう!
2.ストレスによる肌荒れのメカニズムとは?
肌荒れの原因となるのあ「アドレナリン」だった!?
◆ストレスを感じアドレナリンが分泌
まず、人がストレスを感じた時にアドレナリンというホルモンが分泌されます。
アドレナリンとは、興奮や緊張などで交感神経が活発になると副腎髄質から血液中に分泌されます。特に出やすいと言われているのが、
・緊張や興奮状態の時
・怒っている時
・悲しい時
・恐怖や不安を感じる時
・運動している時
・空腹時
と言われています。
内的ストレスが要因の時にアドレナリンは出やすいという事ですね。
◆アドレナリンが与える影響
一見、悪いイメージのあまりないアドレナリン。
ストレスから守るためにこのアドレナリンが分泌されるのですが、この時に起こるのが、
血管の収縮、血圧の上昇
心拍数の促進
起毛
瞳孔散大
血糖値の上昇
消化器官の運動低下
このように交感神経が緊張した状態になります。
ストレスが長時間続くとアドレナリンの分泌も続くという事になってしまいます。
◆アドレナリンが分泌し続けると…
ストレスが続きアドレナリンが分泌し続けると、血管の収縮が続き血行障害が起こります。
血液の循環が悪くなることで、消化吸収や代謝にも悪影響を及ぼします。
つまり、肌細胞に栄養が届かなくなり、肌荒れなどの症状が出てくるということなのです。
3.ストレスによる肌の痒みのメカニズム
痒くても我慢しなくては負のスパイラルが…
次に肌荒れでなぜ痒くなるのか?そのメカニズムを見ていきましょう!
×ストレスによる肌の乾燥で痒みがでる
アドレナリンでお話しましたが、ストレスを感じていると、血管が収縮してしまいます。
栄養が行き届かなくなった肌は、水分や油分を保てなくなり乾燥します。
乾燥してしまうと外からの刺激から肌を守ってくれるバリアがないという状態。
そこへ外からの刺激、空気や衣類との摩擦で、肌は傷ついてしまうのです。
それが痒みという症状で出るというメカニズムです。
▼痒みの正体は「ヒスタミン」
「ヒスタミン」って聞いたことがありますよね?
このヒスタミンがあの痒みの正体です!
これは、刺激が神経に伝わり、脳にたどり着くと「神経ペプチド」と言われる神経伝達物質を分泌。そして肌の痒みとなる「ヒスタミン」を分泌します。
さらに痒いといって掻いていると、どんどん痒みが増してくるのは、掻く刺激が「神経ペプチド」を増やし、ヒスタミンの分泌を促していっているという事で、悪循環そのものなのです!
皮膚に存在する肥満細胞と呼ばれる細胞から分泌されるヒスタミンがかゆみを引き起こす重要な役割を果たすことが知られています。
ヒスタミンは、痛みやかゆみを知覚する「知覚神経」に作用し、その刺激がかゆみとして脳に伝えられると同時に、その刺激は神経の末端にも伝えられ、神経ペプチドと呼ばれる神経伝達物質を放出させます。そして、この神経ペプチドは肥満細胞を刺激し、さらにヒスタミンを分泌させます。
「かゆいから掻く」といった刺激は、皮膚が敏感な方の知覚神経を刺激し、神経ペプチドを放出させ、さらにかゆみ物質のヒスタミンの分泌を促してしまいます。そのため、どんどんかゆみが広がっていくという現象がみられると考えられています。
4.ストレスが原因でない痒みの場合もあり!
いずれにしても痒みは体が危険を知らせているのです!
ストレスが痒みの原因と判断することは難しいですよね。
また仮定しても内的&外的要因はたくさんあり、ひとつずつ確認していく事はかなりの無理があります。
なんとか大体の目星を付け、ストレスを取り除いても何の改善も見られない場合は、他に原因がある可能性があります。
Case01.加齢による皮膚の老化
加齢によって神経が表皮側に伸びてくることがあり、過敏になります。
また水分や油分のバランスが崩れたり、乾皮症などになっている可能性も出てきます。
Case02.アレルギーの可能性
肌の痒みが一向に良くならない場合、アレルギーを疑う事も考えなければなりません。
アレルギーにも様々なものがありますが、メジャーどころだと花粉症も肌にトラブルを引き起こします。
また、スキンケア商品の成分に反応していることも考えられます。
いつまでたっても良くならない肌の痒みは、必ず皮膚科を受診するようにしましょう!
5.乾燥させないためにスキンケアをしっかりと!
結局頼る所はいつも一緒の〝保湿〟です!!
肌荒れによる痒みは、ストレスでもストレス以外でも、正しいスキンケアをして肌を守ることをしましょう!
◎洗顔でも保湿を考えて!
洗顔は汚れを落とすだけでなく、肌の水分や油分もごっそりと奪っていってしまいます。
そこで洗顔は洗浄力を重視するより、保湿成分の入ったものを選びましょう!
乾燥した肌はとても敏感になっています。
出来れば肌に優しい成分で、保湿効果のあるものを選ぶこと!
◎保湿は念入りに!
洗顔後には化粧水→乳液をしっかりと行って下さい。
オールインワン商品は時短で楽ですが、単品使いに比べると保湿効果は劣ります。
化粧水後に美容液→乳液もおすすめ。
また最後にクリームもつけておくと完璧ですね!
でもここでも気を付けていただきたいのが成分です!
刺激の強いものを使うと逆効果になってしまう可能性も…。
肌に刺激の少ないものを選んでくださいね!
※化粧水や乳液を使っていない人は問題外です。まずは正しいスキンケアから始めましょう。
ストレスが原因の肌荒れ関連記事
ストレスによる肌の痒みの原因とメカニズムとは?〝止まらない肌の痒み〟と決別!のまとめ
- 1. 肌荒れを起こすストレスは2種類ある
- 2. ストレスによる肌荒れの原因はアドレナリン
- 3. ストレスにより肌が乾燥し痒みになる!
- 4. かゆみの正体は「ヒスタミン」
- 5. ストレスよる肌荒れの痒みには保湿!
ライター後記
冬は特に肌に痒みがでる季節です。
でもその原因がストレスだとしたら…外的要因の場合は、冬の乾燥した空気や、衣類の摩擦によるものでまだわかりやすいかもしれませんが、内的要因の場合は、正直判りにくいかもしれません。
疲れが溜まっていたり、悩みごとがあればわかりやすいかもしれませんが、自分でも気付かないところでストレスが溜まっている場合もあります。
そんな大変な事になる前に、リラックスできる時間を作りましょう!
「そんな時間はない」ではなく、「自分でその時間を作る」のです!
自分で動き出さなくては何も変わりませんよ!
この記事を書いた人
ストレスフリーの時間を作る事!出来ないではなく、やるのです!
Mizuki
いつも誰かが反抗期!4人の子を持つママライターです。自分はさておき子供の美容に精を出してます!