事実婚は「内縁の妻」なんて言葉でもあるように古くから存在しています。有名人で言えば、歌手の椎名林檎や、ハリウッド俳優のジョニーデップなども事実婚をしていました。しかし、事実婚のメリットやデメリットについてはまりご存知じゃない方が多いと思います。法的な制度や社会的信用など、通常の結婚とは異なる点が多分にあります。社会の変化が加速していく中で、いつまでも昔の考えのままでは取り残されていきます。今回は増加しつつある事実婚の理解を深めるために、メリットやデメリットについてご紹介いたします。
事実婚ってどうなの?事実婚のメリットとデメリットまとめ!
1.事実婚のメリットとは?
婚姻届けを提出しないお互いのメリット
まずは、事実婚による代表的なメリットを挙げていきます。
・改姓をする必要がない
・結婚の関わる諸手続きが不要
・別れても戸籍上に☓がつかない
多くの女性は結婚を機に、夫の姓に変更をしますよね。
しかし、事実婚であれば無理に姓名を変更する必要がありません。
女性の中には、自分の姓を変更することに抵抗がある女性がいます。
そのため、姓名が変更しないことによって、お互いの人格を尊重し合うことができます。
また、婚姻書の提出やそれに伴う手続きが不要という労働的な側面もメリットのひとつ。
特に、姓名を変更すると、パスポートやクレジットカード、銀行口座の名義など様々氏名変更を余儀なくされ、それなりの労力がかかります。
さらに、婚姻届を提出していないので、万が一別れたとしても戸籍上に☓がつくことはありません。
2.事実婚のデメリットとは?
愛する子供が出来た時に困るケースも!?
事実婚のデメリットも幾つかあります。こちらも代表的なものを挙げていきます。
×子供が生まれた場合は「非嫡出子」となる
×夫婦間で相続権が無い
×税金の配偶者控除ができない
子供は「非嫡出子」として認識されます。
非嫡出子とは、婚姻関係を結んでいない男女の間に生まれた子供を指します。
子供は母親の戸籍に入り、父親はあくまでも「認知した父」という扱いです。
自分の子供が「非嫡出子」であることを避けるために、子供ができた段階で通常婚に移行するケースも。
また、夫婦間で自動的に相続権がつかないこともデメリットに挙げられます。
ただ、遺書を書いておくことで、財産を付与することは可能です。
ただし、相続税が通常よりも2割増しになるなど、少し不利な待遇を受けます。
さらに、通常婚であれば控除される税金を、事実婚では支払う必要があります。
事実婚であっても一定の収入があれば、年金や健康保険の扶養者として認められることができますが、税方面では制度が厳しいのが現状です。
事実婚では、配偶者控除や医療費控除などを受けることができません。
3.事実婚を選択する人達の特徴
サインをしない2人の道を選ぶカップルはどんな人なのか?
事実婚を選択する人の中には様々な人達がいます。
親の反対を押し切って結婚するために仕方がなかった
お互いの人権を尊重し合うために、夫婦別姓を選んだ
戸籍制度を嫌う人
上記はほんの一例ですが、基本的にはこのような環境や考えを持っている夫婦に多いのです。
4.これからは事実婚も選択肢として持つべき?
ふたりの愛が確かならばどんな形でもあり!
事実婚は社会の変化に対応するものとして生まれてきました。
インターネットに始まり、スマートフォンの普及、それに伴ったグローバリゼーションによって、社会はどんどん進化していきます。
その流れからも、結婚制度はこれからどんどん変化していく可能性が高いと思われます。
事実婚もひとつの選択肢として受け入れられるように、いまのうちに理解を深めて、柔軟な対応ができようにしておきましょう。
また超高齢化を迎える日本は「婚姻率の低下、少子化に歯止めがかからない」状態。
この局面を打破する為にも、今一度〝結婚制度〟のあり方を見直して頂きたいですね!
事実婚って実際どうなの?事実婚のメリットとデメリットまとめ!のまとめ
- 1.事実婚によるメリットは女性に大きい
- 2.子供ができたと同時に通常婚に移行する人もいる
- 3.事実婚もひとつの立派な選択肢
ライター後記
事実婚は自由さがある代わりに、税金面で不利になるなどデメリットもあることが分かりました。
ただ、社会の変化が進むにつれて、そのような“差”は無くなっていくように思います。
また、その他の新しい夫婦の在り方なども誕生しそうですしね。
一部の男性にとっては、悲願!?の一夫多妻制も認められる日がくるかもしれませんよ!笑
契約結婚&事実婚について
こーへー
二人の理想の結婚を目指そう!
千葉在住の駆け出しライターです。個人的には暇なときにバスケットボールをして、汗を流すのが一番の健康方法だと日々感じています。皆様に役立つコンテンツを配信できるよう日々精進いたします!