季節が変わり少しずつ厚着になっていてニットが1枚あると重宝する頃ですね。しかし、ちくちくするようなニットはどうしても敬遠したいもの…。そこで今回は、敏感肌の方に覚えて欲しいニット素材の選び方と、ちくちくしないで快適にニットを着る方法をお伝えします。
ニットのちくちく対策!敏感肌なら気にしよう!!【ニット素材講座】
1.敏感肌注目!ニットがちくちくする原因とは?
ニットを買う時は短時間試着がマスト!!
★太い繊維が原因
ちくちくするニットの原因はウールの場合がほとんど。
その理由は太い繊維が多いからなんです。
しかし、ウールに限らず30ミクロン以上の太い繊維が全体の5%を占めていると、肌が違和感を察知し、「ちくちくするな~」と人は感じるのです。
★季節による肌の乾燥
冬場は特に空気が乾燥していて、衣服の接触や摩擦に肌も敏感になり反応しやすくなります。
★汗
寒い時期でも人は年間を通して汗をかいています。
通気性の悪いニットやフィットしすぎているニットを着ていると更に汗をかき、かゆみや湿疹がでてしまいます。
★洗濯のすすぎ残し
衣類に洗剤のすすぎ残しが残っていると、敏感肌や肌の薄い人にはかゆみの原因となります。
2.素材別!ニット選びの基礎講座
素材の特徴を知ることがちくちく回避術!
①カシミヤ(山羊の毛)
【素材の特徴】
・生産量が少なく1頭あたり取れる毛は150g〜200g
・繊維が細いので温かく、軽い
・貴重で高価
・光沢がある
・洗濯で縮みやすい
【肌への影響】
肌への負担が少なく安心な素材です。
カシミヤの繊維は細く柔らかく肌をふんわり守ってくれます。
極上の温かさと着心地の良さ、見た目も上品です。
「絶対にちくちくしたくない!」ならカシミヤ一択です。
②ウール(羊の毛)
【素材の特徴】
・温かい
・熱伝導率が繊維の中では低いので、夏は外気の暑さに影響されず冬は体温を保ちやすい
・雨など少量なら水滴をはじく
・湿気に強く汗にも強い
・伸縮性と弾力性を持っている
・縮みやすい
・毛玉が出来やすい
【肌への影響】
温かく手触りが良くニットに使われる代表的な素材。
太い繊維の割合によって肌に負担を感じる素材ですが、メリノという羊からの毛で出来たニットは、繊維が細く敏感肌の方でも肌への影響が少ないウールです
③ポリエステル=(化学繊維・合成繊維)
【素材の特徴】
・シワになりにくい
・とても丈夫
・型くずれしにくい
・乾きが早い
・吸収性が低い
・静電気が起こりやすい
【肌への影響】
多くの服に使用されていて肌への負担は少なめ。
丈夫で長持ちするので扱いやすい素材です。
④コットン=(綿)
【素材の特徴】
・さらっとした着心地
・柔らかく丈夫で何度も洗濯できる
・吸収力と保湿力バツグン
・伸びがいい
【肌への影響】
温かさには欠けますが素肌にやさしい、くつろぎ感のある着心地のある素材です。
赤ちゃんの肌着にも使用される素材で、もちろん大人にも優しい素材です。
⑤レーヨン=(再生繊維)
【素材の特徴】
・シルクに似たしっとりなめらかな肌触り
・発色が綺麗
・光沢がある
・低価
・水に濡れると強度が下がる
【肌への影響】
シルクのような風合いでさらりと着心地が良く安価。
しかし伸び感が無いため、必ず試着をした方がいい素材です。
3.乾燥とニットで静電気が発生するメカニズム
バチッに怯える季節がやってきます…
静電気発生のメカニズム
多くの静電気は異なる素材の衣服と衣服がこすれ合うことで発生します。
素材同士の間でプラスとマイナスの電気を帯びた帯電の状態になり、帯電している衣服から静電気が放電される事によってパチパチとした現象が起こります。
冬は特に空気中が乾燥し、電気が流れやすいのです。
静電気を発生させない為の素材選びと対策
静電気は衣服とのこすれ合いから出てくる現象の為、静電気が起きにくい素材と起きやすい素材の組み合わせを知ることが大事になります。
プラスに傾きやすい素材とマイナスに傾きやすい素材があります。
離れている素材を組み合わせるほど静電気が大きく起こりやすいので注意です。
×ポリエステル+ウール
ポリエステルはマイナス電気を持ちやすく、ウールはプラス電気を持ちやすいので静電気がとても起きやすいこの組み合わせは避けましょう。
▲綿を取り入れる
図の真ん中にある綿は帯電しにくい素材なので、どの素材と組み合わせても静電気は起こりにくいのです。
綿素材を中心にコーディネートすることで静電気の発生を緩和できます。
○同じ素材を取り入れる
帯電しやすい素材でもあるポリエステルでも、同じポリエステルと組み合わせればマイナスの電気だけなので静電気は起こりません。
素材の特徴を把握してコーディネートすることも重要ですよ!!
注意して買ってもいざ着てみたら…そんな時に使えるちくちく対策を紹介!
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