こんがり焼けた健康的な肌は男の勲章、いい男はガンガン焼いてたくましく見せるべし! なーんて思っている人はいませんか? 実はそんな考えはとっても危険。なぜなら、紫外線は夏以外も年中降り注いでいるからです! いつまでもツルスベ肌でいたいなら、早い時期からの日焼け対策はマストなんですよ〜!※2019/1/18更新
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今すぐ始める「紫外線&日焼け対策」
1. 夏だけじゃない!紫外線の脅威とは!?
すでに紫外線との攻防戦は始まっている!
「日焼けは夏しかしないから、真夏以外は何もしなくてもいいよね~?」と油断している美容男子諸君、のんびりしている場合ではありません!
実は紫外線は、夏だけではなく年中降り注いでいます!
5月から8月にかけてピークを迎えますが、すでに春の次点で大量の紫外線を浴びているという事実。
つまり、夏本場になってから対策をしたのでは遅い…! ということ。
ちょっとぐらいなら大丈夫…と油断して放っておくと、間違いなく“シワ・シミ・たるみ”に悩まされることになります。
また皮膚が弱ってしまうことによる肌トラブルや皮膚ガンの可能性も増加します。
つまるところ、日焼け対策をするかしないかによって、その後の肌の状態に多大なる影響を及ぼすことになるんです!
2. 紫外線による日焼けのメカニズムに迫る!
では、日焼けはどのように起こるのか? そのメカニズムを確認していきましょう。
そもそも紫外線は、波長の長さによってUVA・UVB・UVCの3つに分類されます。
以下、それぞれ解説していきますね。
① UVC(紫外線C波)
最も短い波長で、大気層(オゾン層)で吸収されるため地表にはほぼ届きません。
よって、人体や日焼けには関係ありません。
② UVB(紫外線B波)
中程度の波長で、大気層で吸収されつつ、地表にも届きます。
UVBは、赤くなる、ヒリヒリする、水ぶくれになるなど、いわゆる“サンバーン”の状態を起こす原因!
放っておくと、のちにシミやそばかすになってしまいます。
③ UVA(紫外線A波)
最も長い波長。そのほとんどが地表に到達し、シワやたるみにつながる紫外線。
日差しを浴びてから数日たったあとに黒くなってくる“サンタンニング”など、日焼け後の黒く焼けた肌になる原因でもあります。
3. SPF と PAってなに?
UVBとUVAを防ぐ効果の数値です
そして、日焼け止めには、UVB(紫外線B波)とUVA(紫外線A波)を防ぐ効果があります。
これを示したのが、あの、アイテムパッケージに明記されている“謎の表記”(?)である「SPF・PA」です。
① SPF=Sun Protection Factor(サン プロテクション ファクター)
・SPFには、UVB(紫外線B波)を防ぐ効果が数値で設定されています。
・紫外線を浴びた皮膚に赤い斑点ができるまでの時間を、何倍に長くできるかを示した指標になります。
・具体的には、10〜50+までで、その数値が高くなるほど、効果があるとされています。
・例えば、SPF1とは、【何もしていない素肌の状態で赤くなる時間を20分遅らせる】という意味になります。
・つまり、SPF30だったら、20×30=600分となり、約10時間ぶん遅らせる、ということになります。
・…が! 実際は汗で流れたりタオルで拭いたりして落ちてくるので、先述の計算のように長時間は持たないと思っておいてくださいね…。
② PA=Protection Grade of UVA(プロテクション グレイド オブ UVA)
・UVA波(紫外線A波)の防止効果を表す指標になります。
・SPFが皮膚が赤くなるのを防ぐのに対して、PAは日焼けによる皮膚の黒ずみを防ぎます。
・具体的には、+、++、+++、++++の4段階になります。
PA+ 効果がある
PA++ かなり効果がある
PA+++ 非常に効果がある
PA++++ きわめて高い効果がある
・+が多いほど効果が大きく、すぐ肌が黒くなっちゃう人はこの表記に注目しましょう。
・ちなみに、冬季に落ち着いてくるUVBに対して、UVAは一年中降り注いでいます。よって年間を通して意識しているとモアベターです。
4. 自分の用途に合った日焼け止めをセレクトしよう
目指せ! “日焼け止めマスター”!?
まずは、自分の目的と用途に合った、“マイ日焼け止め”を選びましょう!
面倒だからといって、「とりあえず一番強いヤツにしとけばいいっしょ?」なんて適当なことを言っていてはいけません!
効果の高いものは、それだけ肌に負担がかかることも事実。
敏感肌や乾燥肌の人、ニキビなどトラブルがある場合は、とくに慎重に選ぶ必要があるのです。
パッケージに「敏感肌にもOK」「ニキビ肌にもやさしい」などと明記されてるタイプをピックアップしてください。
また、上記で解説した、SPFとPAの数値に悩んだら、まずは【SPF30・PA+++】程度のタイプを選んでおくとベターです。
このくらいの数値だと、日常生活からレジャーまで、だいたいの場面はカバーできるのでおすすめです。
(諸説ありますが、ちょっとした買い物や洗濯物干しなどでは【SPF15〜20・PA++】、通勤や散歩などは【SPF20〜30・PA+++】、長時間のレジャー用途だと【SPF50・PA++++】くらいがベターとも言われています)
また、実際に店頭に購入しに行くと、スプレー、クリーム、ジェルなど、びっくりするほど様々なタイプが並んでいると思います。
せっかくですし、自分が気になるものや、使いやすいと思ったものは、どんどん試して、“日焼け止めマスター”を目指すのも一興ですよ!
こちらの記事『未来の肌を守る!!メンズUVケアアイテム7選!』もぜひ参考にしてくださいね
5. 日焼け止めの正しい塗り方を覚えよう
ムラなくしっかり塗りましょう
せっかく選んだ日焼け止めも、きちんと塗れていなければ効果半減!
以下の4ステップによる“正しい塗り方”を身に着けておきましょう。
STEP1:洗顔後、まずはクリームなどで保湿
STEP2:日焼け止めを適量手に取る
STEP3:おでこ、鼻、頬、あごにチョンチョンとのせる
STEP4:やさしく顔全体にのばし、なじませる
また、“白浮きする”“うまくのばせない”といったケースの裏技としては…
「手のひら全体に日焼け止めを広げて、顔にやさしく押さえつける」…という方法もあります。
いずれにせよ、「ムラなくしっかり塗る」「ゴシゴシこすらない」
というのは厳守でお願いします!
また、日焼け止めは基本的に2〜3時間ごとの塗りなおしが必要です。
朝に塗ったら、できればお昼にもう一度塗りたいところ。
普段の合間時間に塗れるように、常に携帯しておくのがおすすめです。
6. 積極的に日焼け止めグッズも活用しよう
帽子とサングラスはマスト!
日焼け止めの使い方をマスターしたら、日焼けに効果的なグッズの使い方も覚えておきましょう。
まずは代表選手として、頭皮を守り顔の日焼けを防ぐ帽子が挙げられます。
可能であればツバの広いタイプがベターです。麦藁素材のハットなど、オシャレも意識して取り入れてみてください。
また、目を守るためのサングラスも必須アイテムです。
セレクトの際は、「紫外線透過率」「紫外線カット率」をチェックするのがポイント。
さらに、腕や首の日焼けを防ぐために、薄手のパーカーなど羽織るのもおすすめです。
最近だと、UVカット素材の速乾性生地タイプも増えていますので、ぜひ普段のコーディネートに加えてみてくださいね。
7. 身体の中からも紫外線をプロテクト
美肌を作り出す食材を積極的に摂ろう
先述したグッズに加えて、身体の中からも紫外線をプロテクトできれば、さらに日焼け対策として効果的です。
例えば、紫外線に効果がある食物は、ビタミンA・C・Dやアスタキサンチンなどの成分が含まれるものと言われています。
具体的にはトマトやスイカなど赤いもの、緑黄色野菜、レバー、魚(鮭やイクラ)などを食するのがおすすめです。
どれも美肌に導く食材ばかりなので、ふだんの生活から意識して取り入れるのがいいでしょう。野菜が苦手な人には、サプリメントで摂取するという方法もありますね。
8. 日光と上手に付き合おう!
適度な日光浴を心がけましょう
日焼け対策というと、女子だけが頑張るものという印象がありますが、実は男性にこそ必要なのです。
普段からお化粧をする女性は、保湿クリームやファンデーションなどでお肌が常に守られています。
それに対して、ただでさえ髭剃りなどで痛んでしまう男の肌。
なおかつ、スキンケアをあまりしていない状態で紫外線の攻撃を受けるのは、非常に無防備だといえます。
とは言うものの…当然ながら、適度に日光を浴びることは、人体に恩恵をもたらしてくれます。
身体に必要なビタミンの生成、殺菌作用のみならず、メンタル的にも“うつ”の抑制といった、うれしい効果もあるんです。
ちなみに、健康に必要な日光浴は、1日15分程度と言われています。このぐらいなら、のんびり日に当たってみてもいいですね。上手に紫外線や日差しと距離を保った生活をキープするのがベストだと言えるでしょう。
何はなくとも、これから5年後・10年後も艶のある美容男子でいるために、さっそく今日から紫外線対策を実践しましょう!
また、メンズならではのUVケアに関心が深まった方は、ぜひコチラの記事『メンズのためのUVケア講座【入門編】』もチェック!
今すぐ始める「紫外線&日焼け対策」
- 1. うかうかするな! 紫外線との戦いはすでに春から始まっている!
- 2. SPE・PA表記の解読法をマスターすれば、怖いものなし!
- 3. まずは自分に合った日焼け止めをゲットせよ!
この記事を書いた人
20代後半からの紫外線ダメージ、まじ半端ないですよ!(経験者は語る…)
MOMO
海辺の町に住むサーファー女子。面倒なことが大嫌いで、20代のすべてをノーメイク&ノースキンケアで貫き通し、30代を迎えて大後悔することに…。自分のような無頓着&汚肌難民を撲滅すべく、立ち上がったニューヒロイン!