〝クレーター肌〟は、数あるニキビ跡の種類の中でも凹凸が目立ち、かなりのダメージが進行してしまっている状態です。
今回はクレーター肌をどうにかして直したい人のために、原因や改善方法、進行させないための予防ホームケアをレクチャー。
さらに〝自宅でのケアお手上げ状態〟の人でも役立つ、皮膚科医やクリニックでの気になる治療内容も解説していきます。切実な悩みを改善・解決していきましょう!※2019/05/07更新
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クレーター肌になる原因と、手遅れにならないための改善&治療法を教えます!
1. クレーター肌とはどんな状態?
より肌の奥深くまでダメージが進行した状態…
① クレーター肌とは
クレーター肌とは、ニキビ跡に凹凸ができ、「赤み」や「色素沈着」などをともなったニキビ跡と比較しても、より肌の奥深くまでダメージが進行してしまっている、やや深刻な状態です…。
その発生原因としては、ニキビをつぶして悪化させてしまったことによる陥没。
さらには、ニキビができると、発症した部分を補修しようと、肌内部のコラーゲンが働き出すのですが、その補修作業において、コラーゲンが減少したところのへこみ部分がクレーターのようになってしまうケースが挙げられます。
② クレーターにも種類がある!
■Aタイプ:アイスピックタイプ
突き刺したような先端が細く、肌深く進行するタイプ。
直径は2mm以下と目立ちにくいので、コンシーラーなどでカバーしやすいのが特徴。
■Bタイプ:ローリングタイプ
直径4mm以上で、断面は緩やかなカーブの半円状が特徴。
アイスピックタイプより広範囲に広がってしまっているため、メイクではカバーしにくい。
■Cタイプ:ボックスタイプ
ローリングタイプ同様、直径4mm以上で半円状ですが底が平らになっているので目立ちやすいのが特徴。
深さは様々で、浅いタイプなら改善しやすいのも特徴。
2. クレーター肌メカニズムを解説!
肌組織の深いところにある真皮(しんぴ)が炎症すると…?
そもそもクレーターが出来る原因とは何なのでしょう?
一言で言うと…〝肌の奥深い真皮(しんぴ)層までダメージが進行してしまったから〟です。
肌のターンオーバー(再生)は、肌の表皮や表面上でしか行われないので、ニキビをつぶしてしまったり、ヘタにこじらせてしまうと、肌の奥にある真皮(しんぴ)層にまでダメージが進んでしまい、それが跡になってなかなか消えにくくなるのです。
とは言うものの、ニキビが悪化したら誰でも必ずクレーター肌になるわけではないので、その原因と治療法はもちろん、クレーター肌になりやすいタイプなどを、基礎知識としてしっかり押さえておきましょう!
■そもそもニキビ跡になりやすい人とは?
もともとアレルギーなどで肌が弱かったり、赤ニキビを発症していたり、それらの炎症が長引いていると、肌深くまでダメージが進行してしまうケースが多いようです。
このタイプに当てはまる方は、ニキビ初期の段階で早めにケアしてしておくことが肝心です。
■実はニキビ拡散予防?
実はクレーターが生まれる要因とは、ニキビの原因であるアクネ菌から、肌を守ろうとする自己免疫によるものなのです。
〝これ以上ニキビを拡散させないために〟、肌自らが肌内部の組織を攻撃することで、自己免疫を図っているんですね。
■肌質も大いに関係あり!
肌質がゴワゴワして硬い方はクレーターに要注意です。
肌が硬い方の方が肌にダメージを受けやすく、ダメージを受けるとさらに肌が硬くなり、それが委縮することで、クレーター状に凹凸ができやすくなります。
そのような肌の悪循環には充分に注意しましょう。
3. クレーター肌の予防方法と改善策について
まずはターンオーバーを正常化しよう!
クレーター肌を悪化させないためにも、まずは身近なホームケアで予防と改善に努めましょう。
① ニキビ跡を治すよりも、まずは現状のニキビケアを優先しよう
最初に断っておくと、「ニキビ跡のケア」と「ニキビケア」は別物です!
赤ニキビなど肌に炎症がある場合、古い角質を取り除く〝ピーリング〟を行うと、さらにダメージを与えてしまいます。
肌の状態を悪化させてしまわないためにも、まずは現状あるニキビのケアを優先し、ある程度ニキビが落ち着いたら、次の段階でニキビ跡の改善をスタートさせましょう。
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【参考記事】『ニキビ肌の悩みは【リプロスキン】これ1本で解決!ニキビの原因を根本から退治せよ!』
② 肌の再生は基本中の基本! ターンオーバーを正常にしよう
基本的な生活習慣や食生活が乱れていては、いくらスキンケアを頑張っても、ターンオーバー(肌の新陳代謝や生まれ変わり)が正常におこなわれません。
ターンオーバーは早すぎても遅すぎても、肌への負担になってしまいます。
まずはバランスのとれた食事と質の良い睡眠を心がけ、ターンオーバーのリズムを正常な状態に戻し、ダメージを受けた肌を改善しやすくするのが大切です。
③ ホームピーリングも選択肢に入れよう
肌が硬くゴワゴワしている人はクレーターができやすい状態です。
ピーリングとは、科学薬品や天然成分を使って、肌表面の古い角質を取り除き、肌自体の新しい角質を取り戻す処方です。
市販されている処方箋を必要としないタイプのものでも、安価でかつ刺激の少ないものも多いので、自宅で手軽にホームピーリングができます。
月に数回のホームピーリングを実施し、肌の表面の古い角質を落として、肌の表面を柔らかくしておくことで、クレーターのできにくい肌へと変化していきます。
④ メイクでカバーしてみよう
ニキビが炎症を起こしているような、肌がひどい状態のときにはオススメできませんが、炎症が落ち着いていて、クレーターのみが少し目立つような場合は、薄くメイクしてしまうのもひとつの方法です。
ファンデーションやBBクリームで、全体的に薄くメイクしたり、コンシーラーで目立つところだけをカバーすると、気分的にも少し楽になるかもしれません。
もちろん、メイクした後は、必ずクレンジングで優しくしっかり落とし、その後の肌の保湿も忘れずに!
いずれにせよ、ニキビ跡がクレーターになってしまったら、かなり肌がダメージを受けている状態ではあります。
ですが…焦りは禁物! 長い目で見て、地道に根気よくケアしていきましょう。
酷い場合は医療機関へ!どんな治療が受けられる?
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