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無痛分娩の事故多発。男もしっておくべき死亡リスクとは?

欧米では出産全体の60%、オーストラリアでは30%、日本でも10%弱にまで普及している無痛分娩。出産の痛みはスイカだの色々な言葉で表現されますが、とにかく痛くて怖いイメージ!ですが、痛みはご想像の通り。一方で無痛分娩は「痛みを緩和する」と言う出産方法で、先ほどの数字よりも周りで選択している人が増えた印象。しかし無痛分娩にはリスクもあります。最近では立て続けに亡くなってしまった方も…。あくまで1つの出産方法として理解しておきましょう。

無痛分娩の事故多発。男もしっておくべき死亡リスクとは?

無痛分娩の事故多発。男もしっておくべき死亡リスクとは?

1. 無痛分娩とは?

 

無痛分娩とは麻酔薬を使って陣痛の痛みを和らげて出産する方法です。
麻酔薬は硬膜外麻酔と点滴麻酔の2種類。
麻酔薬を使うと言っても完全に痛みがなくなるのではなく、あくまで痛みを和らげる出産方法です。
麻酔で完全に眠ってしまうのではなく痛みを和らげつつも意識はある状態です。
ですから、分娩時にいきむところではいきみが必要になります。
無痛分娩と言うと「痛みが全くない」と言うイメージですがあくまでも痛みを和らげる、痛みが軽くなる程度です。
実際に体験した友人は「2人目だから無痛にしたけど本当に楽だった~」と普通に比べて痛みや体力の消耗の少なさから絶賛していました。
そして無痛分娩の場合はあらかじめ分娩日を決め陣痛促進剤などで陣痛を促す計画分娩を行なうケースが多いことも知っておきましょう。

 

 

2. 死亡してしまう原因

 

出産時に麻酔をして陣痛の痛みを抑える無痛分娩ですが、良かったと言う妊婦さんもいれば悲しい死亡事故もあります。

無痛分娩を行なうには「硬膜外麻酔」と言うものを行います。
これは脊髄を保護している硬膜の外側、そこから細くて柔らかいカテーテルを用いて、背中から腰の脊髄近くの硬膜外膣に局所麻酔を少しづつ注入すると言うものです。
気を付けなければいけないのは硬膜を破り、その奥のくも膜下膣にまで針を刺さないと言うこと。
くも膜下膣に麻酔が謝って注入されれば妊婦は急速に意識を無くしてしまい処置が遅れれば呼吸停止、死亡してしまうということも過去にはありました。
このくも膜下膣に麻酔が入っても異変に気付けば全身脊椎麻酔になることはまずないようですが、しっかりと観察しなければ異変には気付けないそう。
実際に無痛分娩をしてこの観察をしっかりと見ていないのが原因という死亡事故は起きています。
妊婦にとって痛みが和らぐ無痛分娩ですが大阪、兵庫、京都の4ヶ所の医療機関で少なくとも5件の重大事故が起きています。
これらの事故を起こしてしまった医療機関には共通点がありました。
本来麻酔を扱う無痛分娩の場合、産婦人科医以外に麻酔科医が24時間体制で管理し、さらに小児科医(新生児科)も常駐する体制が整った病院で行なうのが理想です。
しかし、事故の起こったケースは小規模な病院。
麻酔、分娩、全て院長が1人で行なうというケースが多いです。
小さな病院が無痛分娩を行なうと麻酔以外にも陣痛促進剤によるコントロール、院長、産科医、助産師さんで多くをこなすのは難しくなります。
無痛分娩を希望する場合、医療施設の体制のしっかり整った病院を選ぶのがとても重要です。

 

 

3. 無痛分娩のリスク

 

死亡という結末まで起こりえる無痛分娩。そのリスクを男性であるあなたも知っておくべきです。パートナーに相談されたとき、ふたりできちんと話し合えるようにしましょう。

 

■陣痛促進剤による合併症リスクが増える

 

麻酔の効果で陣痛が弱くなることもあります。
その時は陣痛促進剤を使用し人工的に陣痛を起こします。そうすると子宮が強く収縮してしまい胎児が圧迫されて胎児機能不全に陥ったり子宮破裂が起きたりするリスクがわずかにですがあります。

■器械分娩や帝王切開による負担

 

陣痛が弱くなることもある無痛分娩。
お産が思うように進まないことも。
分娩時間があまり長くなると母体も相当な負担がかかりますし、胎児にももちろんかかります。
お母さんや赤ちゃんだけの力では出産まで行けないことも…。
その為、吸引分娩や鉗子分娩といった器械を使って分娩する方法や、緊急帝王切開になる場合もあります。

■母乳育児率が減る

 

子宮収縮を促し、陣痛を起こす「オキシトシン」というホルモンは産後に母乳の分泌を助けてくれ、母乳育児に力を貸してくれます。
しかし、無痛分娩は人工のオキシトシンを含む陣痛促進剤の使用が増え、お母さんの体内で自然に作られるオキシトシンが減ると言われています。
それにより母乳の分泌が減少すると考えられています。

■副作用

 

医師がどんなに慎重に硬膜外麻酔を挿入しても、麻酔薬の副作用が出てしまう事もあります。
硬膜外麻酔の場合、硬膜外膣にチューブを差し込む際に硬膜が傷つくことで激しい頭痛がおこるなんてことが言われています。
これは脳髄液という液が硬膜外膣に漏れて起こる為で、針であいた穴が塞がるまで頭痛、首の痛みが産後数日続くことがあります。
また麻酔をすると血管が広がり急激に血圧が低下、その為吐き気が起こります。
薬の種類によっては1時間くらいで体が痒くなったり、尿意が感じにくくなる事も。
副作用は適切な処置が行われれば次第に改善してくると言われていますが、薬が合わないとアナフィラキシー反応が出る事もあるので注意が必要です。

■死亡事故

 

2010年〜2016年4月までに報告された289人の妊産婦死亡例を分析すると、無痛分娩を行なっていた死亡例が13人ありました。
そのうち1人が麻酔薬による中毒症状で亡くなり、12人は大量出血や羊水が血液中に入る事で起きる羊水塞栓症などだったといいます。
全体の妊産婦死亡例の数字から見ると無痛分娩で亡くなった妊産婦の数は少ないです。
しかし、立て続けに事故が起きることも頭に入れておきましょう。また、少ないのは無痛を選択する人はここ最近になって急増。増える前の少ない症例数にも関わらず高い死亡リスクがあるというのは間違いではありません。
もしも万が一このような事故が起こり、残されたのは生まれたばかりの赤ちゃんと旦那さん。
そんな事態も実際にはあるのです。
普段することのない場所の麻酔だからこそ、絶対に安心ということはないことを頭に入れておいてくださいね。

 

無痛分娩の事故多発。男もしっておくべき死亡リスクとは?

  • 1. 無痛分娩は麻酔により痛みを和らげながらの分娩方法
  • 2. 産院をしっかり見極めよう
  • 3. 無痛分娩のリスクを男性も理解しておきましょう!

ライター後記

私も出産経験者なので分娩の痛みは分かりますし、無痛分娩で出産した友人もいます。痛みの差は歴然と違うと思います。痛みに弱いから、怖いからと無痛分娩を選択する場合もあるかと思いますし、その選択も理解できます。無痛分娩を選択するならしっかりと産院を選ぶ事です。無痛分娩の実績、設備がしっかりとしているか、何かあった時に対応出来るのか…。実際に死亡してしまった方もいますし、そんな悲しい事故が起きない為にもしっかり考えて調べましょうね。

 

AI

無痛分娩でも痛い人は痛いようです(笑)

好きなもの:ハワイ、サーフィン、海 宝物:家族 2人の娘と旦那さま♡ いつもキラキラ笑顔で毎日を過ごすのが目標。お役に立つ情報を提供したいと思います!

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