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NHK【ねほりんぱほりん】実はプロの技術と熱意の塊じゃないか!

「本当にNHK!?」と言わしめた伝説の深夜番組人形劇『ねほりんぱほりん』がseason2となって帰ってきました! こちら、元薬物中毒者や二次元しか愛せない人などをゲストに召喚、そのとんでもびっくりな素顔を赤裸々に放送しちゃうトーク番組です。NHK、しかもEテレ(教育テレビ)放送ということで「教育上よろしくないのでは!?」と思いつつ、現実を正しく知るというある意味教育の本質をついているような気がしないでもない同番組。内容の過激さは既報の通りですが、他にも見どころが多すぎて、こだわり派な男子にも、世間知らずなあなたにも超絶オススメ。プロ根性をガチで感じる名作です!

NHK【ねほりんぱほりん】実はプロの技術と熱意の塊じゃないか!

1.「ねほりんぱほりん」タイトル通り根掘り葉掘り

 

「ねほりんぱほりん」は、2回の特別番組を経て、昨年レギュラー化されたトーク番組です。
もともとは「ねほりんはほりん」というタイトルでしたが、過去に他局で同名の番組があったことがわかったため、現在のタイトルになりました。

 

“過去に読売テレビが『ブラックマヨネーズのネホりん!ハホりん!』という特別番組を放送していたことが判明したため、番組ロゴの「は」が「ぱ」にも見えることから『ねほりんぱほりん』という番組名であったことにして、2016年10月5日からレギュラー放送が開始された。”

出典:wikipedia

 

こちら、あくまでWikipediaでの説明ですが、“『ねほりんぱほりん』という番組名であったことにして”という下りからして、人を食ったような態度。(いい意味で)失笑してしまいます。

番組のホストは山里亮太とYOU。
このキャスティングもEテレらしくないわけですが、しかも同作は人形劇。
掘り下げることにちなんだタイトルから、2人はねほりん(山里亮太)ぱほりん(YOU)というかわいいモグラの人形で登場します。

そして、毎回登場する「訳ありゲスト」たちは豚の人形

これまでも、ドキュメンタリーなどではモザイクを入れたり音声を変えることで、当事者のプライバシーを保護していたわけですが、あえての人形劇という設定がぶっ飛んでいます。

しかしこれが功を奏したのか、そのへんのドキュメンタリー顔負けの赤裸々なトークが繰り広げられることになるのです。
おそらくコレは「モザイク入れても姿形でわかっちゃうかも」とか「すりガラスの向こう側でも(以下同文)」といった、出演者の精神的負担を「人形劇」という斬新なスタイルで和らげたのでしょう。
あと、人形が可愛すぎて、絵面的にものすごくポップなので、当事者も話しやすいんじゃないかなと思ってしまいます。
そういう点では山里亮太とYOUというキャスティングも大正解。

真面目なキャスターや記者ではできない、「重い話や眉をひそめるような話をテンション高めに話してもらう」という奇跡が成立している。ような気がします。

 

2. 過去のテーマからもわかるNHK攻めの姿勢

 

では、具体的に過去、どんな人々がこの番組に登場したのでしょう。
レギュラー前のパイロット版、及びseason1の「訳ありゲスト」をひもとくと、こんな方々。

 

・パイロット版

 

①プロ彼女、没落社長
②芸能スクープ記者・カメラマン

・season1

 

①偽装キラキラ女子
②元国会議員秘書
③元薬物中毒者
④二次元しか本気で愛せない女たち
⑤ハイスペ婚の女
⑥保育士
⑦宝くじ1億円当せん者
⑧痴漢えん罪経験者
⑨占い師
⑩養子
⑪億り人(すご腕投資家)
⑫ナンパ教室に通う男
⑬地下アイドル 前編
⑭地下アイドル 後編
⑮整形する女
⑯本人の代わりに本を書く人 パリピ


「セフレ」「覚醒剤」など、NHKとは思えないパワーワードが連発し、そのたびトレンド入りしていましたが、上記を見てもらえればわかるように、なかにはシリアスなテーマも。
とくに「痴漢冤罪」「養子」は感動で涙が止まらなかった、という感想も多く「神回」と呼ばれています。

惜しまれながら今年3月に終了したものの、復活を希望する声が多く、「ザ・テレビジョン」誌上で「復活してほしい番組」ランキングで、『笑っていいとも』に次ぐ第二位となっていたそうです。すげー。

そして半年経った今月、早くも復活(笑)。

“待望の新シーズン開幕とあって、山里には初回収録前「前シーズンを超えられるのか」という不安も。しかし収録し終えると「上がったハードル、軽々超えてくれました!」と手応えを語った。”

出典:お笑いナタリー

 

ちなみに復活第一弾は「少年院に入っていた夫婦」
どちらか片方ではなく、夫婦共に、です。さすがみなさまのNHK! 取材力パねえ。

 

3.「ねほりんぱほりん」人形劇のクオリティがヤバい

 

さて、内容の濃密さについてはおわかりいただけたかと思いますが、同番組でもう1つ強烈に魅力的なのが人形劇のクオリティです。
まずはそのバラエティの豊富さ。ねほりんぱほりんはともかく、ゲストのブタに関しては一体何体作ってるの!?というぐらい。
たとえば10月4日に放送されたseason2記念すべき初回では、

・スタジオに来たテイのブタの夫婦

の人形のほかに、さまざまなバージョンのブタが登場します。
ざっと記憶にある限りでも、

・暴走族時代の夫(特攻服)with仲間
・刑務所時代の夫(囚人服)with受刑者仲間
・中学時代の夫(学生服)with先生&同級生
・結婚当時の夫婦(夫は倶利伽羅紋々)
・離婚して出ていく妻with子ども

……などなど。
もともとブタの人形自体がくっそかわいいのですが、毎度シチュエーションごとに当時のイメージを彷彿とさせる衣装のブタと仲間が出てきて、話が全然入ってこない……いや、話も濃密すぎて入ってくるんですが。

クオリティ高!
ブタかわいい!
話エグい!
と、ものすごく忙しいです。

また、スタジオトーク中の人形の動きが、トークに思いっきり合っています。
ねほりんぱほりん、ブタ、すべて。
こちらは先にトークを収録してから、人形劇を収録しているそうなのですが、人形操作をしているのはNHKの長い人形劇の歴史を支えてきた熟練の演者たちだそうです。

いわば、「ひょっこりひょうたん島」などで培われたスキルをここで使う!?
というところも、妥協を許さずあっぱれです。
なお、公式サイトでは人形操演者の筆頭に清水正子さんの名前が出ていますが、彼女は70年代から人形劇に携わる超御大の様子。
よくお引き受けに……。

 

 

4.「ねほりんぱほりん」ジオラマのクオリティがヤバい

 

で、この人形劇の世界観をさらに昇華させているのがジオラマ。
スタジオトークのテイのときも、人形だから当然ジオラマ。
そして、回想シーンのときも、人形だから当然ジオラマ。
そのクオリティが半端ないんです。

もちろん、通常のトーク番組でもスタジオを組むのは大変。
大道具さん、小道具さん、美術さん、いろんな方が汗水垂らしてセットをくんでいるでしょう。
いわんやドラマをや。

でも、これは人形劇。
セットだけでなく、衣装も小道具も、全部人形サイズ。
ということはたぶんきっと、全部手作り。
昨日ブタが乗っていたバイク(暴走族仕様)も、昨日ブタが収監されていた刑務所の牢屋の柵も、もちろん着ていた服たちも。

そう思うと、1回わずか30分の放送にかける熱量の高さに驚かされます。

なお、ジオラマ制作を担当しているのは調布にある、マーブリング・ファインアーツという会社。

 

“ミニチュアを使用した特殊撮影を中心に
映像・展示作品に必要なあらゆるノウハウを兼ね備え、
プランニングから実製作、施工・撮影まで一貫して請け負うことのできる
美術制作会社です。”

出典:マーブリング・ファインアーツ

 

ジブリ作品やゴジラなどの関連作品も多く手がけているようで、現在アメリカL.A.でも新規事業を展開中とか!

日本のものづくりが世界に!
となんか違う次元でも嬉しくなってしまいました。


とにかくいろんな意味で「濃い」ねほりんぱほりん。
トークバラエティと名乗ってはいますが、そのへんのうっすーいバラエティ番組が束になっても敵わない、とんでもない濃密度合いです。

今後の放送予定は「サークルクラッシャー」に、よほど好評だったのか、前seasonでもとりあげた「元国会議員秘書」。
さらに「SNSで急増中!謎の『偽装キラキラ女子』の実態を掘れ!」と、いずれも果汁300%ぐらいに濃そうな内容です。


かわいくってタメになる、そして大人の仕事の流儀まで感じさせてくれる「ねほりんぱほりん」。
お見逃しなく!

 

西まごめ

フレネミーも扱って!

週刊誌記者を経てフリー編集・ライター。美容男子クレオパトラ担当。

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