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テレ東秋ドラマ「フリンジマン」!「正しい不倫」の作法とは?

10月7日からスタートするテレ東の深夜ドラマ「フリンジマン」。ゲス不倫が叩かれまくるこのご時世に「愛人づくりドラマ」を持ってくるとは、さすがテレ東(笑)。英雄色を好むというけれど、やっぱり「不倫」は甘美な誘惑? ドラマをちょっくら先取りしながら、「正しい不倫のお作法とは」を無謀にも考えよう!!

出典:テレビ東京

テレ東秋ドラマ「フリンジマン」!「正しい不倫」の作法とは?

1.「フリンジマン」原作はヤンマガ同名コミック

テレ東10月7日からスタート!!

 

正式名称は『FRINGE-MAN』となっていますが、思いっきり「不倫自慢」を彷彿とさせるこちら。
2013年からヤンマガで連載中しており、昨年のゲス不倫ブームが巻き起こる前からじわじわ人気が上昇していました。

テーマはタイトル通り「不倫」。
ただし、弘兼憲史の島耕作のような「甲斐性ある男はお盛んなんだぜ」という作風でもなく、
国友やすゆきシリーズのようにひたすらエロい作風でもなく、
小心者たちが「愛人作ってみたい!」と大真面目に暴走していく「不倫コメディ」。
ヤンマガの公式サイトには、以下のように紹介されています。

 

“「愛人を作ってみたい!」そんな無謀な夢を抱いた男たちが、どっちに向かっているのかわからないまま走り出し始める! 数多くのミッションをクリアし、男たちに愛人は訪れるのか!? 真実の愛とかとはまるで縁のないこの漫画に括目せよ! というかしてください!”

出典:ヤングマガジン公式サイト

 

その真骨頂は、彼らを導く「愛人教授」こと井伏真澄。
愛人教授と書いて「ラ・マンプロフェッサー」と読む時点で、もうバカバカしさ全開です。

このラ・マンプロフェッサーの指導のもと、冴えない男たち(独身者も含む、笑)が愛人づくりを目指し「愛人同盟」を結成。
力を合わせて頑張っていくという話です。不謹慎2000%。

ちなみに作者である青木U平氏は、過去に週刊少年ジャンプで『幕張』を連載していた木多康昭氏のアシスタントをしていたそう。
(※アシスタント時代の木田氏は講談社で別作品を執筆)
また、童貞のバイブル『BOYS BE…』の玉越博幸氏のアシスタントをしていた説もありますが、こちらは定かではありません。
ただし両者の間で交流はあるようです。

 

 

原作『フリンジマン』は、絶妙なパロディやバカバカしさ、そして不謹慎とはいえ、純度の高い男の下心を絶妙に描いているとして人気を博していますが、こうした作家との交流によってセンスが磨かれたのかもしれませんね。

 

2.「フリンジマン」キャストが原作に忠実でウケる

 

さて、同誌の公式サイトには「愛人の作り方がここにあるッ!」とあります。
それを今このタイミングであえてドラマ化してしまうテレ東にも思わず笑ってしまうわけですが、キャストがまた秀逸。

 

◆主役(井伏真澄)……板尾創路

 

愛人教授こと、ラ・マンプロフェッサー(笑)を演じるのは板尾創路。
原作ではとことん無表情な井伏ですが、その冷たさや得体の知れなさを表現しつつも、バカバカしく仕上げてくれそうという点でこの配役はお見事です。
ちなみに原作でラ・マンプロフェッサーが初めて登場した際は「最高同時愛人数5人」とされていましたが、今回のドラマ設定では11人。なぜか増量されています(笑)。

◆田斉治……大東駿介

 

物語の始まりを担う、小心者のサラリーマンを演じるのは大東駿介。
原作と容姿も似ており、期待できます。

◆満島由紀夫……淵上泰史

 

生粋の野球バカで、出版社のデスクである満島を演じるのは渕上泰史。
原作キャラは見るからに野球バカ感が漂っていますが、渕上はもう少し色っぽい。しかし彼は「昼顔」に出演経験もある不倫俳優なので、コメディバージョンの不倫劇をどう演じるかに注目です。不倫俳優って語弊だらけ。

◆坂田安居……森田甘路

 

独身にも関わらず「愛人同盟」に参加する、そもそも論的バカを演じるのは森田甘路。原作キャラに寄せるため、生まれて初めて金髪にしたそうですが、その甲斐あってかなり近い! 実力派として知られているので演技の心配はなさそうですが、美容男子的には毛根が心配です。


その他、井伏の最大のライバル、「バズ・コック」こと江戸川雷人にはトレンディ俳優(←)として名を馳せた東幹久。
愛人同盟が集う雀荘の店主・北原謙三には名バイプレーヤーとして知られる村松利史がキャスティングされています。


ところで、それぞれの役名で気づいたことはありませんか?
そう、全員、文豪たちの名前をもじっているのです。
なぜ北原謙三だけ存命中の作家にしたのか、そんなところも気になったりして。

 

3.「フリンジマン」愛人教授が教える不倫のお作法とは?

 

彼らはこれから、愛人づくりに向けて無駄に一生懸命取り組んでいくわけですが、ラ・マンプロフェッサー(面倒くさいので、以下「愛人教授」)が最初に彼らに託した教えから、正しい不倫のお作法を考えていきましょう。
そのポイントは3つあります。

 

その1・挨拶の後に名前を呼ぶ女は「愛人の原石」

 

職場で誰かと会ったら「オハヨウゴザイマス」「オツカレサマデス」というのは社会人の常識ですよね。
その挨拶の仕方ひとつで、「愛人の原石」は見つけられると愛人教授は語ります。
それが、「挨拶の後にあなたの名前を呼ぶ女」。
原作では田斉が職場の新人OLから「オハヨウゴザイマス、田斉主任」と言われ、心の臓が破裂しそうになりますが、果たして実際そうでしょうか?

勝手な分析ですが、結論から言うと「さもありなん」。

インタビューのテクニックの一つとして、「相手の心理的な距離を縮めるには、相手の名前を何度も呼ぶこと」というものがありますが、名前を呼ばれると人は「大勢の中の一人」ではなく「自分」という個人を尊重されていると認識するため、人は名前を呼ばれうと、相手に対する好感度が上がると言われています。
そのため、ライターなぞは仕事上の技術として使っていますが、当然恋愛テクとしても応用可能。
なので、ただの上司にすぎない男性への朝の挨拶に、あえて名前も足してくるあたり「あなたから好感を持たれたい」と女性が思っている、という解釈も成立する(ともいえる)のです。

一応「ともいえる」と付け足したのは、好感=恋愛感情に限らないため。

その2・好きな女ではなく都合のいい女を選べ

 


“愛人関係というのは 告白して付き合うなどという 青臭い中学生の恋愛じゃあない”
“割り切ったオトナの関係なのです”
(フリンジマン1巻より)

「好きな女が出来たら、なんといって告白すれば愛人になってもらえるのだろう」とモジャモジャする田斉らに対して、愛人教授が放った先制パンチ。

離婚する覚悟がないのなら、相手の女性を愛しても全員が傷つくだけ。
だから、好きな女を愛人にするのではなく、ただの「オトナの関係」として、割り切らなければいけないというのが教授の論です。
これは確かにひとつの真理。
本気になったらもはや浮気でも火遊びでもなくなるのです。
そこから始まるのは、茨の道と灼熱地獄。
ベッキー以来、我々は割り切れなかったオトナたちの「その後」を山ほど見てきたはず。
もしも「愛人欲しい!」と思っているなら、この「一線」は守ったほうが良さそうです。
あ! 一線!

ただ、相手の女性も割り切ってくれるかは別ですが……。

その3・愛人関係は「任務」

 

そして愛人教授いわく、愛人関係は「任務」。

“感情を捨てなければ 愛人関係という『任務』は遂行できません”

とセリフは続き、「任務って!!」と突っ込まずにはいられなくなります(笑)。
しかしさらに、愛人教授の矜持は続き、

“マシーンになるのです”

と。

坂田安居をして「ベトナム戦争の帰還兵のよう」といわしめた、愛人教授のその冷たい目。
もはや、愛人を持つことは男のロマンとは真逆の方向に突っ走っています。

それでも作中では、男たちが愛人づくりのために必死で頑張っていくわけですが、もはや「任務」、「マシーン」になるのだったらあえて不倫をするメリットってどこにあるのだろう……(笑)。

もちろん同作はあくまでフィクションであって、だからこそ面白いわけなのですが。

少なくとも、
「いくつになっても、結婚しても、嫁さん以外の女の子とイチャイチャしたいよー!!!」
という魂の叫び
は癒やしてくれそうな同作品。

そして本当に「オハヨウゴザイマス、●●さん」という女子に巡り合ってしまったときには、「自分にはマシーンになれる覚悟があるのか」をオノレの胸に問うことで、ストッパーにしておくことが、やはり現実的には賢明だと思われます。

 

 

西まごめ

だめんず・うぉ~か~に出ていたヤリチンも、もはや義務と言っていたような

週刊誌記者を経てフリー編集・ライター。美容男子クレオパトラ担当。

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