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【医師監修】睡眠時間と肥満の関係

 

 

夜更かしした日はお腹がすいて、つい何かつまんでしまう、徹夜明けに過食に走ってしまう、ということはありませんか?実は、食欲は睡眠と密接な関係があり、あるホルモンの作用が関係しているのです。今回は、食欲に関わるホルモンをいくつかご紹介しましょう。

・レプチン・・・“満腹ホルモン”とも言われる「レプチン」。レプチンは、体脂肪から分泌されるホルモンで、食事をとったときに脳に満腹のサインを送って食欲を抑える作用があります。しかし、睡眠不足になると、レプチンの分泌が減って、逆に胃から分泌されて食欲を促す「グレリン」というホルモンが増加することがわかっています。すなわち、睡眠不足になると食欲が増進して太りやすくなってしまうということ。レプチンの分泌を維持するためには十分に睡眠時間をとることが大切です。

・PYY・・・PYYは、腸管から分泌されるホルモンで、このホルモンもレプチンと同じように食欲を抑えて肥満を防ぐ働きがあります。花王ヘルスケア食品研究所とすなおクリニックが共同で行った研究で、若い健康男性が3.5時間睡眠を3日間続けたところ、7時間睡眠のときよりもPYYが減少したことがわかりました。さらに、1時間ごとに空腹感を測定したところ、空腹感が増していることも判明。また、睡眠時間が短いと、活動時間が長いからエネルギー消費量も増えるのではないかと考えがちですが、エネルギー消費量については睡眠時間が3.5時間でも7時間でも変わらないという結果でした。さらに、睡眠時間が3.5時間の場合、翌日に深部体温が低くなっていました。体温が低いということは、すなわち代謝が低下している状態になっていることが考えられます。

睡眠不足は、レプチンやPYYの減少、グレリンの増加というホルモンの変動が食欲を増加させ、肥満を招きやすくしてしまいます。太らない体をつくるために、まず「睡眠」をみなすことから始めましょう。

 

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