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I am ドラマクイーン

 

 

今年、数年ぶりの結婚式と披露宴、二次会に出席したのは 高校時代に出会った女子の友だちのそれでありました。

そもそも、友人の割合というか、 たとえば結婚式に呼ばれるような友人は 圧倒的に男子よりも女子が多い私なのですが、 そうした場に異性を招くというのはあまり一般的ではないのか、 招待されること自体が人生で数回目。 さらには、そうとう久しぶりのお招きだったこともありますが、 その友だち、Mさんが、 結婚が決まった一報とお式への招待を まず電話でしてくれたことにより、 これは参加したい! と強く思ったのでした。

さて、その会は二次会で、 なんとも昭和な”新郎新婦3択クイズ”が行われ、 全問正解者でさらにジャンケンがなされ、 勝者から順番に、福袋のようにして景品を選ぶこととなりまして。

祝い酒で心身ともに満たされ「無欲」。 かつ、幸福感オンリーの心地だったため、 その波長が同じような現象を引き起こしたのでしょうか、 見事クイズを突破し、ぼくは「松坂牛引換券」を引き当てたのでありました。

帰宅しあらためて目録をみるに、松坂牛は、 すき焼き用、ステーキ用、焼肉用の3つより1つを選べ、とのこと。 選択肢があるということは、迷う余地があるわけで、 捨てがたい3択を前に、恋人男子と「うーん」となり、 3月の注文期限までに決めようと、なったわけです。

そうして、ときおり思い出しながらも決めかねてあっという間の3月10日は未明。 なにやら胸騒ぎがあり、あわてて目録をだすと、 牛の引き換え期限が5日ほど過ぎていたのであります。

その驚きの事実を目にした瞬間、額にふきだした汗は、 チャンスを自分のミスで台無しにしたという「失敗感」、 友だちからの贈り物を反古にした「罪悪感」、 高価なものを無くしたという「損失」、 肉を楽しみにしていた恋人に告げることへの「恐れ」、 そんな自分に対する「不信感」など、 さまざまな否定的感情の証でしょうか。

つづいての、それを告げられた恋人のショックそうな雰囲気に、 ふたたび「罪悪感」そして、罪悪感を抱かせた彼に対する「怒り」、 お門違いな怒りを抱いた自分への「嫌悪感」「恥ずかしさ」など、 とにもかくにも、負の感情オンパレード。

一夜明けた翌日、 ダメモトで肉屋に問い合わせをしたところ、 「期限が切れてても大丈夫ですよ」と、まさかの回答。 電話越しに何度も「ありがとうございます!」といい、 恋人に「大丈夫だった!」とよろこびの報告をし、 この期限切れ騒動がなかったらこのよろこびもなかったわけだから、 結果的には、ラッキーだったなあ、と、 ふりこのように今度は正の感情のオンパレード。

メイクドラマ。ってな言葉がありますが、ほんとにそうですね。

冷静に考えれば松坂牛はたまたまもらったもの。 ”損した”ってな気持ちが心を波立たせましたが、 そもそも「なかった」ものが「なくなった」だけで、 じつは損などまったくしていないのですものね。

なにもないところに自らが意味づけをし、 その意味により感情が揺さぶられているその自作自演者を 人は、ドラマクイーン! と呼ぶのでしょうか。

ということで、I am ドラマクイーン男子! のささやかなお話にお付き合いくださり、誠にありがとうございました。
ニュー男子 拝

 

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