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ジャニーズという窓

 

 

記者となってよかったことは星の数ほどありますが、 いま、パっと思いつくこととしては ”ジャニーズ”というものに対する自分の偏見に気がつき、偏見を手放せた、というものがあるかもしれません。

偏見。などと書くと、言葉としてとても強いですが、 ぼくは、かつて、ジャニーズの人々に対して、 どこかしら嫌悪感のようなものを抱いていたと思います。

その嫌悪感というのか反発心を 中学時代からつづく友人がかつて 「野村は、木村拓哉に相手にされなさそうで嫌なんじゃない?」 と、実に端的に、彼らへのぼくの中に渦巻く気持ちについて指摘してくれました。

その後、20年以上にわたり、 その言葉はぼくの中で大切な気づきとして、ときどき思い出しているのですが、 まさに、一言でいうならば、ソレ。 相手が自分を受け入れてくれなさそう、という思い込みが 彼らを意識の上で遠ざけていたのだと思います。

だって。 格好良くて、運動神経も良さそうで、多くの人からキャーキャーと崇められいて 社会的な地位やステータスも得ている彼らが こんな片田舎の地味で特技もない自分と友だちになってくれるわけがないじゃないか。と。

じっさい、 ジャニーズの人たちに取材という場を通してじかにせっする機会を得たものの 誰かと親しくなったり、友だちになった。ということはまったくありませんが、 彼らもまた同じ人間なのだ。という感触を個人的にはもち、 そのことが、ジャニーズというものへの嫉妬や羨望や劣等感がないまぜになった おおきく表すと「偏見」から自由にさせてくれたと感じています。

インタビューという形で、話をさせていただくと、 かつては、なにもかもをもっている自分とは違う世界の恵まれた人間と思っていた彼らにも スポットライトを浴びていない時間の努力や悩みや焦りのようなものがあるのだ、 という、当たり前といえば当たり前のことを知ったのでした。

そんな彼らを、 自分には想像のつかないような切磋琢磨を継続的に経て すずしい顔をしてステージの上で歌い踊っているのかもしれない、 と、想像をする今のぼくは、 どのグループのコンサートを観ても、 人生をかけて目の前のステージをつくっているのだ、と、感動してしまいます。

もしも、これを読んでいる「俺もジャニーズ嫌い」ってな人は その「嫌い」が何に由来するか自分に問いかけてみるのも面白いかもしれません。 さらに、一度、彼らのステージを生で観てみることも、ぜひおすすめしたいのですね。 食わず嫌いはもったいない!

 

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